空沼岳、初登頂(泥だらけ~)!重要なのは「長靴」!!

2015.10.17(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 56
休憩時間
1 時間 9
距離
18.4 km
のぼり / くだり
1096 / 1095 m
15
1 26
36
39
47
44
1 24
18

活動詳細

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 こんにちは。窪ちゃんです。アクセス頂きまして、ありがとうございます。先日、初登頂しました「空沼岳」に関するレポートです。 まえがき  去る2015年10月13日、平年より3日も早く手稲山が初冠雪を観測した。山には短い秋も過ぎ、冬の気配がもうすぐそこまで来ていることを感じ、急ぎ山へと向かうことにした。 【2015年10月17日(土) 天気:晴れ 札幌予想最高気温21℃ 空沼岳山頂予想最高気温10℃】  先月の「札幌岳」登頂で、その山頂から拝んだ「空沼岳」への興味が俄然湧いてきたことと、山には冬が差し迫っていることで、急ぎ「空沼岳」へ。いつもの通り、自宅から登山口まではロードバイク。下調べで、登山道のコースタイムが長めに設定されていたこともあり、少し早めに出発。札幌市南区常盤の奥にある、登山口を目指す。  およそ1時間半後、登山口へと通じる「日鉄鉱業(株)常盤採石所」に到着。看板に『空沼方面』と書かれた看板(写真参照)に従って進む。看板の裏には地下鉄真駒内駅から出ているバスの停留所「空沼登山口」がある。時刻表では、バスの運行は先週までのようだった(北海道中央バスの空沼線[真101]が、真駒内駅~空沼登山口間を登山シーズンの6月上旬から10月上旬まで運行している。それ以外の期間は、2つ前の停留所「空沼二股」までの運行)。  この採石場の中を通る際、ここで第一の関門。採石場の砂利の山からは一年中、大量の水が染み出しており道を川のように流れ、水たまりと泥濘を作っている。私はロードバイクを押して進みましたが、この時点で靴は泥だらけ。車で来れば大丈夫ですが、バスの利用では登山道の前から注意が必要でしょう。  奥へ進むと、橋の前の駐車スペースには7時45分の段階で満車。橋の奥にも駐車スペースは数ヶ所ありますが、既に満車状態でした。私のロードバイクは、橋の手前で地球ロック。  7:55。橋から記録スタート。林道を道沿いに進み、川に出ます。数年前の大雨で川が氾濫し、林道もめちゃめちゃになってしまったようで、林道はありませんが構わず前進します。橋から登山口の小屋まではおよそ10分。ここで登山届に記入しいざ登山口へ。  登山口は川を渡った小屋の反対側にありますので、軽く渡渉することになります。  8:14(登山開始19分)。登山口から入山です。登山口周辺の紅葉は綺麗でしたが、もう落ち葉が多く、森全体が真っ赤という訳にはいきませんでした。登山道は、森のなかをなだらかな坂が進んでいきます。倒木も多く、道を塞いでいるため迂回を繰り返します。  また、渡渉や泥濘、そして登山道自体が小川となっているところを繰り返し、足もとを容赦なく泥だらけにしていきます。 後に山頂で伺った話では、ここの山の登山道は一年中(冬季以外)泥濘が多く、靴を泥だらけにすると言うことでしたので、ここの山の備えには「長靴(それに準じた靴)」が不可欠であったようです。  渡渉の際も、所々川幅があり、橋が流され丸太の上を進むという場所や、滝の横を進む場所もあり、滑落の危険性を感じながら十分に注意して進む必要があります。  9:43(登山開始108分)。そうして泥濘等を避けながらも、構わずに進み、万計沼へと至ります。眼前には、澄んだ水面と周囲の森林が静寂さを湛えて、神秘的な景色で出迎えてくれます。魚影の確認もでき、在来のオショロコマが生息しているそうです。もちろん、保護のためにも禁漁でしょう。登山道は、沼へと突き当ると右は「万計山荘」へ、川を渡り左には小さな広場と朽ちた小屋があります。空沼岳山頂へは、右です。  山荘前では、多くの方が休憩や各々食事を取りつつ歓談されていました。山荘は、宿泊(無料)とトイレの使用が可能で、その管理・運営は市民のボランティアの皆さんで行われているようです。この日も薪割り等、冬支度の準備をされていました。また、登山道の管理もされているとのことで、本当に頭が下がります。先日も、山頂までの笹狩りをされたと言うことでした。  9:56(登山開始121分)。万計沼・山荘を後にし、真簾沼へと向かいます。この直後から残雪があり、登山道の泥濘もその激しさを増しました。もともと、地質的にも湿地のようですから、水はけも悪いのではないかと思います。残雪は、表面を覆っている程度でしたので、ラッセルの必要はありませんでした。  10:30(登山開始155分)。真簾沼に到着。万計沼とは趣を異にした、閑散と広がる感じは寒々しい印象を与えてくれます。しかし、その大きさに登山者は同時に開放感も感じることができるはずです。また、沼のほとりの登山道には「龍神地蔵」があり、隣の看板の文字は大半が判読不能でしたが「昭和8年9月」の文字からは、その古さを伺い知れました。  真簾沼の後、登山道は急登となり岩が多く、ガレ場の様相へと変わります。残雪もあり、岩の上は滑り危険でした。幾つか上り下りをし、目の前に空沼岳の頂上を確認。  11:15(登山開始200分)。コルまでのガレ場の急登を登り終え、「札幌岳」への縦走分岐に到着。縦走したい気持ちを抑え、左の空沼岳山頂を目指します。左手に、広がる札幌市街方面の景色を見ながら、目の前の山頂へ。  11:22(登山開始207分)。無事、山頂へ登頂成功。山頂は、多くの方が休憩されており、何処で休めばいいか探すほどでした。景色は、晴れてはいたのですが、周辺がガスっていまして、羊蹄山の頂上がかすかに見えるほどで良い眺望とは言えませんでした。また、この日の山頂は大変暑く、近くに居る方の温度計は18℃と体感で20℃を超えていたように思います。  そして、狭薄山方向の沢からクマの声を聞く人が多くおり、冬眠を前にして活動も活発になっているのかもしれません。登山者の少ない平日などは、特にクマ対策も万全にしなければならないでしょう。  12:22(登山開始267分)。下山開始。残雪で滑りやすいガレ場や、気を抜いたら滑ってしまいそうな泥濘と濡れた岩が永遠と続き、登りよりも慎重に歩きました。下山時は、休憩も取らず、万計山荘も通過し、ゆっくりですが歩き通しました。  15:50(登山開始475分)。無事、下山完了。登りよりも、下りに時間を要したように思いました。  登山行程 登り 3時間27分       下り 3時間28分   登山活動総時間 7時間55分  時間等は、あくまでも個人タイムですので、自分のペースを守りながら登山されることを推奨致します。またコースタイムも長めですので、日没の関係や、山荘での宿泊も考えた計画が必要であると考えます。 総括  「空沼岳」への登山は、しっかりとした登山の装備はもちろんの事、最も重要な装備は「長靴(それに準じた靴)」!この一点に尽きるでしょう。トレッキング・ポールも渡渉の際等に、大変役に立ちましたのでお持ちの方はあると便利です。また登りもそうですが、より下山時に注意されることを強く推奨致します。  以上、拙筆にて(空沼岳~札幌岳縦走もイケル・・・(゚A゚;)ゴクリ(゚A゚;)ゴクリ)。

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