斜平山(ﾅﾃﾞﾗﾔﾏ)散策

毎年恒例の楽しみは、思い立って行ける近郊の山。 標高の割には高山植物が咲き、山菜も採れる山なのだ。 握飯を二つ作ってもらい、あたふたとバス停に急ぐ。 ｢城南四丁目｣バス停から白布温泉行きのバスに乗り、｢坂下｣で下車。 林道を物好きに歩く人はいない。 時折すれ違う車の好奇な視線が刺さる。 こんな処を歩くのは彼等に言わせると奇人なのだ。 今日の目標はこの山塊の北の端、御成山だ。 小さな山塊とはいえ１日掛りになる。 歩き始めて暫くして、おや、あれは｢コシアブラ(山菜)｣じゃないか？ 丁度良く伸びた食べ頃の芽が… 敢えなく初心を捨て、藪に突入。 斯くして藪徘徊老人に変人。 藪を徘徊すると時間が掛かる。 収穫するたびザックは重くなり、歩みは遅くなる。 斯くして、館山を諦め七曲を下山することに。 この七曲が凄かった。 登山道がカタクリの花で覆われ、回りもカタクリ一色になっていた。 折しも、下のカタクリ園は｢カタクリ祭｣の最中なのだ。 しかし、七曲のカタクリは人の手に依らずして見事なのだ。 愛宕小学校跡で休憩し、残りの平坦な道を、斜山の全景と、眼を転じ残雪の吾妻･飯豊･朝日を眺めながら歩いた。今日の歩数17,000 コシアブラの天麩羅と御浸しを肴に、今日のビールと焼酎はまた格別❗️