活動データ
タイム
06:52
距離
11.1km
のぼり
1042m
くだり
1046m
活動詳細
すべて見る小屋閉め直前のこの時期、南八ヶ岳最北・硫黄岳に日帰りで登ってきました! カミさんは忙しかったので、来期の下見も兼ね今回はソロであります。 8月に山川遊さんから日帰りできる山と教えていただき、同月にむ〜んべるべるさんご夫妻が北八ヶ岳縦走の起点にされた山。天候に恵まれ、最高の山行になりました(好天に舞い上がってしまい、写真を撮りすぎました…)。 往復7時間のクルマの運転を考え、コースはできるだけコンパクトに。 ◎桜平→夏沢鉱泉→オーレン小屋→夏沢峠→硫黄岳山頂→三角点方面→赤岩の頭→オーレン小屋→夏沢鉱泉→桜平……休憩や食事でかなりのんびり過ごしても、6〜7時間あれば余裕で戻ってこられる計算です。 【①桜平まで】 諏訪ICから茅野市街、別荘地(三井の森)を抜け、唐沢鉱泉と桜平の分岐点に。ここからの未舗装路は「注意すれば2WDの普通車で十分走れる」と聞いていましたが、自分の腕ではとてもムリ!下を擦ります。午前5時、漆黒の闇を穴や段差だらけ、すれ違い不可の細いダート、直角カーブ、沢を越え、九十九折に400mの高度を登りつめていくなんて…。念のため、カミさんの軽四駆を借り、大正解でした。 【②桜平〜夏沢鉱泉】 5時20分頃桜平着。駐車場、路肩含みすでに9割(!)が埋まっていましたが、運良く見つけたゲート至近の小スペースにひょいと駐車、またもや軽四駆のありがたさを実感しました。…薄明るくなるのを待ち、5時50分に出発。仮設WCを使わせていただき、沢沿いに舗装路をゆっくりと進んでいきます。この間は紅葉が素晴らしかったですねー。正味20分ほどで夏沢鉱泉に到着です。 【③夏沢鉱泉〜オーレン小屋】 オーレン小屋までの行程は、道も登山道らしく細くガレ始めます。周囲も紅葉から徐々にダケカンバと苔の森に変わっていき、朝もやの中の幻想的な山歩きとなりました。45分で、一面霜に覆われたオーレン小屋に到着。 【④オーレン小屋〜夏沢峠】 オーレン小屋でWCを借りたり、下山時のルートを確認したりで時間を食ってしまいました。気を取り直し、夏沢峠へ。この間はず〜っと苔ワールド。下山される2組とすれ違っただけで、静寂の苔の森歩きを堪能。標高2,440mの夏沢峠からは紅葉と雲海を同時に楽しめる絶景が広がっていました。 【⑤夏沢峠~硫黄岳山頂】 登山道を10分も登れば森林限界、同時に九十九折のガレた急登に変わります。一足ごとにぐんぐん高度が上がり眺望が凄い!一折ごとに立ち止まって写真を撮っていたら、下山してきた方が「上の景色はもっとスゴイですよ」と教えてくれました。イカン!のんびりしている場合ではない。…しかし道にはでっかい鉄平石がガレガレに重なり、しかも霜が下りてて滑ります…慌てず、淡々と登っていきました。 ケルンに導かれ爆裂火口の端部に。何度も写真で見てましたが、やはりでかい!大迫力! 振り返れば北八ヶ岳の峰々の向こうに蓼科山が顔を出し、その向こうには霧ヶ峰、美ヶ原。左に目を移せば乗鞍岳に中ア・木曽駒ケ岳と、この夏に登った山々を一望! ほかにも南アの北端、御嶽や北アルプス、立山、白馬と錚々たる峰々を見渡す、大パノラマが広がっていました。 【⑥硫黄岳山頂〜三角点】 ほぼ平らでだだっ広い硫黄岳の山頂から、南には南八ヶ岳の大景観、北には北八ヶ岳を眼前に3つのアルプスと御嶽、乗鞍、立山、白馬…の大パノラマ。そして振り向いた足元には爆裂火口の断崖絶壁…。もう言うことありません。風もほとんどなく、ぽかぽか陽気の中、絶景を前におにぎりをひと口。さらにのんびり寝転んで真っ青な空の下で日向ぼっこ…。なんて幸せなのでしょうか…。 硫黄岳の三角点は頂上ではなく、爆裂火口端を北東に進んだ先にあるとのこと。ロープで囲んだ細い道を三角点めざして進みます。…残念ながら三角点のちょっと手前で行き止まりでしたが、ナント横岳のかげから富士山がひょっこり顔を出してくれたのです!おー、ここまで来た甲斐がありました! 八ヶ岳に15年通い30回以上登っているという方とお話をさせてもらいましたが、今日ほどの好天は初めてとのこと。ラッキーでした!あと八ヶ岳は登山者の事故が非常に多いというお話しも伺いました。自分のような初心者こそ、調子に乗らず、無理しない、余力と時間の余裕を残して下山する!戒めねば…。 【⑦赤岩の頭〜オーレン小屋〜桜平〜】 美濃戸口方面へ下山。太陽が上がり山肌が露わになると、屹立する大同心、小同心が大迫力で迫ってきます。赤岩の頭の手前、白砂の分岐点ではつむじ風が何度も発生していました(動画参照)。赤岩の頭・山頂から南八ヶ岳の峰々の勇姿を目に焼き付け、先ほどの分岐点からオーレン小屋へ降下。みるみる高度が下がり、ダケカンバと苔の森の中へ。30分そこそこでオーレン小屋に到着しました。名物のボルシチを沢沿いのテラスでいただきましたが、これは絶対オススメ! 夏沢鉱泉から桜平、そして桜平から唐沢鉱泉との分岐点までの間は、まさに紅葉の絶頂でした。 結局、写真撮りまくり、昼寝あり、寄り道あり、昼食ありで7時間弱。普通に登れば6時間で十分堪能できると思いました。服装はもちろん防寒着を準備していきましたが実際は、薄手の長袖ウールシャツ1枚で大丈夫でした。じっとしてる時だけ薄手のフリースを羽織ったくらい…。これも好天のなせる技、山の神さまに感謝です。
動画
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