桑沢山 良い山なのか?そうではないのか?

2015.10.18(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 5
休憩時間
54
距離
5.9 km
のぼり / くだり
603 / 605 m
57
1 52

活動詳細

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長野県は北信、東信、中信、南信の4つに分けられる。 さらに南信を飯田を中心とする下伊那、伊那、駒ケ根の上伊那、諏訪地方、の3つに分けられる。 上伊那の山なら少なくとも名前は知っているだろう、そう思っていたが、たまたま図書館で借りた山のガイドブックには知らない山がいくつか載っていた。 そのうちの一つがこの桑沢山だ。 この山をガイドブックから選んだのは妻だ。 この日は一緒に登ろうと相談して妻が決めた。 決めた理由は歩行時間が短いことが第一らしい。 知らない山ということは有名ではない山であり、人気が無い山だともいえる。 きっと訳アリなんだろう、そう思いながら準備をした。 準備の段階では里山は楽しい。 明るくなってから普通に起きればよい。 朝起きてからリュックに詰めても十分間に合う。 気合を入れなくても良い。 持ち物や服装もアバウトで良い。 でも訳アリは何だろう? 自宅から車で40分ほど、知った道を走り山道に入る。 ここからが訳アリの第一だ。 すぐに舗装は終わり、激しい砂利道なのである。 腹をするか、タイヤがパンクするか、下手すれば動けなくなるか、 こんなに荒れた道は通ったことがないかも? しかもそれが4km以上も続く。。。 なるほど、これは他人には勧められないわ。 それでもFFの軽自動車が通れるのでダートがお好きな方は良いかもしれない。 登山口の駐車場は10台以上は止められるだろう。 しかし、この日は誰もいなかった。 今頃駒ヶ根のロープウェイはどの位の人がいるのだろう? 晴天の中のんびりと歩き始める。 はじめは登ってきた方面の斜面をジグザグに登っていく、よくある感じの登山道だった。 数えきれないほどの松ぼっくりが落ちている。 片側はキノコを取られないように、とテープで囲った道が続く。 20~30分も登っただろうか、右は六夜様、左は桑沢山と書いてある標識に出る。 桑沢山の方へ向かうがここからの道は気持ちが良いことこの上ない道だった。 尾根の上を歩いているようだが、ほとんど傾斜もなくフカフカした絨毯のような土の上を歩くのだ。適当な広さがある尾根なので景色は臨めないが右も左も自分の高さに木々の間から青空が覗いでいる。 ずっとリボンがあるのでまず迷いはしないだろう。 クマザサが多いのが難点だが、すべてが膝位の高さなのでそれほど圧迫感がない。 ずっとこのやわらかくなだらかな道が続いている。 すごく気に入った道だ。 最後にわずかに登って疲れてしまう前に山頂に到着した。 この山頂が訳アリの第二だった。 展望が何もないのだ。 ガイドブックには東側、つまり伊那谷や南アルプス側の展望は開けている、とあったのでこの山を選んだそうだが、木が伸びてしまったようで木々の隙間から垣間見る仙丈ケ岳が寂しい。 それでも30~40分ほど山頂にいてまた楽園のような道を歩く、帰りは若干ながら下りなのでさらに気持ちが良い。濡れていたクマザサも乾いており、快適そのものだった。 あっという間に六夜様との分岐まで下りてきた。 六夜様、何だろう? 一応行ってみるか、そこから軽く登って約200mほどで石碑が並ぶ場所に出た。 そこは大きなボーナスポイントだった。 眼下に辰野の街が広がっており、低い山越しに八ヶ岳がとても良く見える。 さらに美ヶ原から王が頭辺りまで良く見える。 そちら方面の木を伐り払ってくれているのだ。 妻と二人でしばしボーッと眺めていた。 普段の生活圏を上から眺めるのは楽しいものだ。  六夜様は神様のようでいくつかの文字が書かれた石碑があったが文字は読めなかった。 もちろん取ってはいけないキノコは取らないが、松ぼっくりやドングリ、紅葉した葉っぱなどを拾い集めてているとあっという間に駐車場に戻ってきた。 ここから先は訳アリ第一に戻るわけだ。 途中の林道をそのまま下っていくと箕輪温泉近くの五差路の一番南側の道へ出てきた。 この道の方が良いかもしれない。 今回はGPSの具合が悪かったのか、標高がかなり違っている。 地図では1526mとなっている山頂の標高がわずか1200mあまりと表示されているし、 駐車場からはすぐに登りだが、なぜかかなり下って、その後も上ったり下ったりしている。 また行きも帰りも全く同じ道を通ったのに、軌跡を見るとかなりずれている。。。 あくまでも参考として使うべきだということを認識した。 また行きたい? 色々考え併せても悩む山である。

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