活動データ
タイム
11:32
距離
21.9km
のぼり
2506m
くだり
2499m
活動詳細
すべて見るamazonにオススメされたkindleの本「秘境・南アルプス深南部逡巡山行記」、著者の祐嶋繁一さんという方は現在はK-MIX(静岡エフエム放送)の会長さんだそうで。本の中には興味深い深南部ルートがいくつか紹介されているのですが、その中でも特に「ここを歩いてみたい」と思ったのが「ボタン尾根から京丸山へ渋い尾根歩き」でした。 (4月末時点で)いろいろな方のレポートに岩岳山のアカヤシオが満開だということが書いてあり、そろそろ竜馬ヶ岳のアカヤシオも見頃を迎えそうだと考えましたが、岩岳山から竜馬ヶ岳だと結構たくさんの方が歩いていると予想されました。個人的にはあまり人が歩いていないルートがいいんだけどな…と考えた時、上記ルートを歩く時期は今しかない!という結論に至ったワケです。 ボタン尾根のルートがよく分からないので、ヤマレコでボタン尾根を歩かれていたfujiyoshiさんという方の軌跡をダウンロードし、iPhoneで見れるように設定します。落石の多い荒れた林道は車高の低いMINIではキツイので、今回もバイクです(バイクもオンロードなので、それはそれでタイヘンですが…)。石切ゲートに停まっている車は2台でした。 [6つの懸念事項] 今回のルートはあまり詳しいレポートがあがっておらず、詳細はよく分かりません。いちばん詳しいのは祐嶋さんの著書ですが、なにぶんデータが2002年なので状況が変わっている可能性は大いにあります。fujiyoshiさんのレポも読み合わせると、懸念事項が6つ(も)あることが分かりました。 1. ボタン尾根に取り付く際の渡渉:靴は脱がないでも渡れるのか 2. ヤマヒル:去年4月16日に登られたfujiyoshiさんのレポによるとこの時期にすでにヒルが出現 3. 激登り:とにかくボタン尾根は激登りらしく、fujiyoshiさんは途中で太ももが痙攣したのだとか 4. ヤブ漕ぎ:祐嶋氏によるとボタン尾根の最後は背丈を超えるササ藪があるらしい 5. 道迷い:どなたかのレポで、高塚山から京丸山までのルートは踏み跡が浅く分かりにくいと書いてあった 6. ザレの激下り:複数の方のレポによると、京丸からの下山道のラスト、山の神からの下りは落ち葉の急坂で非常に滑りやすいとのこと [登山道:懸念事項に対する結論] 登山道の詳細は写真のコメントに書いたのでそちらの方を見て頂ければ。ここでは上記懸念事項が実際はどうだったかを書いておこうと思います。 1. 渡渉:雪解けの季節だったからか、靴は脱がないと渡れませんでした。水深は太ももくらいまで。水量も多いのでバランスを崩さないよう注意。 2. ヤマヒル:いませんでしたね~。よかったよかった。 3. 激登り:ま、急登は急登でした。深南部を歩き慣れた方なら、特に想定を超える斜度ではないと思います。ゆっくり登りましょう。 4. ヤブ漕ぎ:なかったなぁ、ササ藪。ツツジ咲く岩場を登っていたら、竜馬ヶ岳の稜線に着いてしまいました。 5. 道迷い:高塚山直下の下りは尾根が広いのでどれが正規ルートか分かりませんでした。が、途中からは踏み跡もちゃんとあり、開放的な自然林の素晴らしい稜線でした。どちらかというと竜馬ヶ岳山頂直下の下り(稜線を右側に外し、途中で気付いてトラバースしました)が分かりにくかったな~。 6. ザレの激下り:京丸林道からボタン尾根出合いまでの下りの方がよほど危険でした。ここのルートを歩こうという方は、ぜひチェーンスパイクをお持ち下さい。安心感が全然違いました。 [眺望] ボタン尾根と高塚山に登る途中のそれぞれのガレ場、そして京丸山から下山途中の1035m地点が、眺めのよいベストスリーと言えるでしょうか。あとは竜馬ヶ岳東尾根と京丸林道、そして高塚山~京丸山間の稜線でもところどころに眺望が得られる場所がありました。残念ながら360°の展望ポイントというところはありません。その代り、いろいろな場所から近くの山を眺めることができて、悪くないルートだと思います。 [気温・服装] Garminの温度センサによるとスタート時の気温が10℃、竜馬ヶ岳頂上稜線で16~20℃、高塚山頂上で21℃、京丸山頂上で16℃(日が陰っていたので)、ゴール時で17℃でした。服装は前週の前黒法師岳と同じ、ミレーのアミアミアンダーウェア、バートンのポーラテックT、CW-Xのタイツにマムートのパンツ(薄い方:カーゴ3/4)でした。ペンドルトンのウールシャツは林道でだけ着ていて、その後ゴールまで再び着ることはありませんでした。 気温自体は、途中で水分不足に陥った先週とあまり変わらない印象ですが、湿度が全然低くてあまり汗をかかずに済み、今回水分は水、お茶、OS-1のペットボトル3本で問題ありませんでした。 [今回の山行まとめ] 本を読んでからずっと歩いてみたいと思っていたルートを歩くことができました。タイヘンだと予想していたボタン尾根の登りより、そこに至るまでの下りの方がよっぽどタイヘンでしたが、遂に高塚山に初登頂することもでき、なかなか歩く機会のなさそうな高塚山~京丸山間の稜線がとても気持ちのいいコースだと知ることもできました。竜馬ヶ岳のアカヤシオがキレイに咲いているかはギャンブルでしたが、賭けには勝ったと言えそうです。 でも来年のアカヤシオの時期にまた歩くかというと、もうきっと歩かないと思いますけどね~(笑)。もう少し短いコースかと思っていたら、今週も20kmを超えたし…。 [(初)水窪100山] 高塚山(29) [(初)静岡百山] 高塚山(33) [ご参考] fujiyoshiさんがボタン尾根を歩かれたレポ:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1107457.html 去年9月、蕎麦粒山・三ツ合山経由で房小山へ:https://yamap.co.jp/activity/1216222 去年11月、灰縄山経由で京丸山へ:https://yamap.co.jp/activity/1347358 去年12月、岩岳山経由で竜馬ヶ岳へ:https://yamap.co.jp/activity/1413650 今回の山行当日に「速報」としてアップしたアカヤシオの写真たち:https://yamap.co.jp/activity/1796022
活動の装備
- マムート(MAMMUT)トランスポーター カーゴ 3/4
- コロンビア(Columbia)モントレイル エンデュロソールLP
- モンベル(mont-bell)チェーンスパイク
- バートン(BURTON)Burton AK Power Grid Crew Shirt True Black
- その他(Other)Pendleton Men's Guide Shirt
- ニコン(Nikon)望遠ズームレンズAF-SDXNIKKOR55-200mmf/4-5.6GEDVRIIニコンDXフォーマット用AFSDXVR55-200G2
- ニコン(Nikon)標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR18-55mmf/3.5-5.6GVRIIニコンDXフォーマット専用
- ニコン(Nikon)デジタル一眼レフカメラD7000ボディー
- ミレー(MILLET)ドライナミック メッシュ ショートスリーブ
- ワコール(Wacoal)CW-X レボリューション
- その他(Other)MAKAVELIC SIERRA SUPERIORITY BIND UP BACKPACK
- ガーミン(Garmin)ForeAthlete 230J
- サロモン(SALOMON)X ULTRA MID 2 GTX
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