四国遍路 区切り打ち 6日目 (ドライブイン27-旅館かとり)

ドライブイン27、朝食を食べてすぐにスタート。 やはり風が強くて足に来る。休めるところではすべて休む勢いで、休み休み前に進む。 他の遍路さんは全くいない。 遍路道から少しだけ外れるだけで行ける、伊尾木洞に立ち寄る。 町並みから曲がるだけで、突如洞窟がある。細い川があって、うっそうとしたシダ植物が茂っており、不思議な空間になっている。先まで行くと滝があるらしいが、さすがにそこまで行かなかった。またいつか行ってみたい。 安芸市内の公園でアンパンを食べる。 比較的町中なので、コンビニなど事欠かない。 サイクリングロード沿い、赤野の休憩所からの海の眺めが素晴らしく、元気が出た。 あんまり足(指と足の裏)が痛いので、赤野駅で電車に乗ってしまおうかと一歩踏み出したら、突然、ご夫婦遍路の奥さんが現れ、話しかけられてびっくり。電車に乗るつもりとも言い出せず、しばらく一緒に進むことに。 ずっと夫婦で歩いていて、今日初めて、ちょっとだけ別々のルートで別れたところらしく、旦那さん以外のほかの遍路さんと一緒に歩くのはこれが初めて、とのこと。 大柄で優しそうな旦那さんが奥さんにべたぼれで、ペースも合わせて、気を使って、仲良く歩いていると見受けられた。 歩き遍路ではおっさん-おじいさんが大多数だが、奥さんを連れ出せる、奥さんが一緒に来てくれる、なんてケースはほとんどなく、みんなソロで歩いており、ご夫婦の仲睦まじい遍路さんは、特にそういうおっさんたちからは羨望の眼差しなのだ、と教えてあげた。 そのうち、旦那さんのほうが追い付いてきたので、2人と別れた。もう歩けないと思っていたが、奥さんとなんだかんだと3.5knも歩いていた。このまま歩いてもいいかと思ったが、西分駅-野洲駅のたったひと駅だけだけど、やっぱり電車に乗ることにした。 駅のホームで靴を脱いでくつろいでいたら、地元の奥さんがやってきて、私がお遍路さんだとわかると、お菓子を接待してくださった。 電車を待つ間、奥さんの家のおじいさんが信心深くて、子供のころからお遍路さんを家に泊めているのが日常だったことなんかを話してくれた。 かとりは前回も泊まったので、ほんとは最初は遊庵を予約したのだが、やはり距離が長すぎるので(現にひと駅とは言え電車乗っているし)かとりに取り直した。固めの唐揚げ定食、ほんとに美味しい。