四国遍路 区切り打ち 7日目 (旅館かとり-JR土佐一宮駅)

いよいよ区切り打ち最終日。足はもうボロボロだ。 風がやっと収まった。 28番大日寺を出てからは、なかなか腰を下ろして休憩するところがない。トイレもない。 松本大師堂にはトイレもあったよね!、と思いながら、農道をひたすら進む。 松本大師堂にようやくたどり着き、ゆっくり休憩していると、ここを管理されている奥さんがやってきた。 昨日はちょっとしたお接待イベントをここで開いたらしく、何の告知もしていないけど、外国人歩き遍路さんやら大勢がやってきたて満員になったそうだ。 えー、私ここに30分くらいいるけど、やっと1人通過していっただけで、ほか誰も来ないよー、と。 誰も来なかったら、そのイベントもさぞ寂しかろうに、そんなことにならないのはやはり大師様の思し召し、ということのようだ。 特別に中の大師様像を見せて頂いたり、「報恩謝徳」の逸話を伺ったりして、ずいぶんとここで長居をした。 もう最終日で高知市内に戻れれば問題ないし、足も痛いので。 大学病院の横を歩いていた時、前から来た若いお嬢さんがわざわざ飴を手渡してくれた。 微妙な町中だと、すれ違う人にあいさつするかどうか迷うような場面があるんだけど、この時は私は、こんにちは、と自分からあいさつした。飴は私に渡すために事前に手もとに出していただろうから、向こうも迷っていたのかもしれない。 あいさつなんて減るもんじゃないし、すればいいと思うようになった。 こういう四国の文化、ほんとにありがたいと思う。 30番善楽寺と、土佐神社もひと回りして、JR土佐一宮駅で打ち止め。 本当は、次の牧野植物園への道に向けて、とさでん文殊通駅まで行きたかったけど。 後は、JR高知駅まで移動。一泊して翌朝帰路につく。