活動データ
タイム
04:04
距離
6.8km
のぼり
804m
くだり
818m
活動詳細
すべて見る2015年10月31日(土)皇海山に日帰りで行ってきました。 根利林道登山口から山頂ピストンです。 【コースタイム】 根利林道入口ゲートー登山口(車・1時間38分) 登山口ー不動沢のコル(1時間26分)ー山頂(39分) 山頂ー不動沢のコル(45分)―登山口(1時間11分) 登り:2時間5分 下り:1時間56分 合計:4時間1分(休憩時間除く) 【危険箇所など】 ○コース中盤以降にある不動沢のコル直下は、樹林帯の土の道と、ガレ場の急登です。 部分的には這いつくばって登るくらいの角度があります。 登りでも相当苦労しますが、下りも大概苦戦します。 この日は大丈夫でしたが、地面が濡れている時はかなり危ないです。 スリップは勿論、落石にも注意が必要です。 不動沢のコル以降も、ロープの張られた急登が2箇所あります。 高度感はそれほどでもなく、ロープを使わなくても登れますが、相当な角度がありますので、こちらも要注意です。 【駐車場など】 駐車場に着くまでは、長く、未舗装で路面が荒れまくりの栗原川林道を通らなければなりません。 林道は追貝、根利と2箇所入口があり、根利側の方は追貝側に比べ、距離は長いものの、路面の状態は追貝よりも良好で、マイクロバスも通行するとのことです。 どちらも落石や崩落による通行止めが多いので、事前にホームページ等で確認が必要です。 http://www.city.numata.gunma.jp/sukai/ 駐車場は登山口のすぐ正面の広い路肩と、同じく登山口正面にある皇海橋を渡った先にも15~20台くらい止められるスペースがあります。(24H 無料) この山は、登山口までの長く険しい栗原川林道の通過を外しては語れないので、まずはそこから。 今回は、距離は長くなりますが、路面の状態が良い根利側の入口から入ります。 林道の入り口は、近くに目印となるものがあまりありません。 比較的分かりやすい目印として、近くに「けやき旅館」があります。私はカーナビにここを経由地として登録しておきました。 この旅館のすぐ手前に皇海山への大きな案内看板が出ており、ここまでくれば後は道なりに進むだけです。 林道入口のゲートから登山口までは車の走行計の計測で18.3km。 ほぼ全線未舗装の砂利道。陥没している箇所も随所にありますが、それほど深くはなく、時速10km位で走行すれば車の底をこすらずに済みます。でも、夜間は路面の状態が見えづらく、行きは2回底をこすってしまいました。 幅員は4mくらいで対面通行は困難ですが、随所にカーブミラーや退避所が設けられています。 帰りに3回対向車に遭遇しましたが、幸い退避所が近かったため、事なきを得ました。 マイクロバスも通行する道なので、遭遇する場所によってはすれ違いに苦労するかもしれません。 片側は崖になっている箇所が多く、切り立った所にはガードレールが設けられていますが、勿論、全ての箇所をカバーしている訳ではありません。カーブが多く、路肩は草で隠れ、切れ目が分かりづらいところもあるので、特に夜間は注意が必要です。 そして、落石が非常に多いです。通行に支障を来たすような大きなものはなかったものの、比較的新しそうな目立つ大きさの石が路面にごろごろしています。行きにはなかったであろう石が帰りに転がっていたりもしていました。落石は中々用心が難しいところですが、念のため、車の崖側の窓は常時閉めていました。 私の車は普通のコンパクトカーですが、平均時速は約20km。荒れている箇所は10kmくらいでした。 通過には約1時間30分ほどかかりました。 4:30 長い林道を経て、ようやく登山口に到着。 真っ暗な林道は路面も見えづらく、通過にはかなり神経を使いました。 また、道すがら野生動物を多く見かけました。鹿は十匹以上、サルやイタチのような生き物もいました。 道の真ん中で堂々と寝ていた鹿もいたので、ぶつからないように注意です。 すぐに出発しようかと思っていたのですが、運転疲れでぐったり。少し仮眠を取る事にしました。 6:00 登山開始。 樹林帯の緩やかな道からスタートです。 登り道ではありますが、傾斜もほとんど感じないくらいの緩やかさ。まるでハイキングコースです。 スタートしてすぐ400mで沢に出ます。それほど大きな沢ではありませんが、気持ちの良い綺麗な流れに浮かぶ石を踏み越え、沢を渡ります。前半は沢沿いを行くルートになるので、夏場は涼しげで気持ちよさそう。 樹林帯の針葉樹はほぼ全て葉が落ち、枝のみとなった木が整然と並んでいます。 冬の訪れを感じるもの寂しい風景ですが、これはこれで風情があっていい感じ。 葉がないお陰で枝の隙間からは近くの山も見えます。眺望に乏しいこの山では貴重な眺め。 この後も何度か沢を横切りつつ、沢沿いの道を歩いていきます。 針葉樹の落葉が登山道や沢にもびっしり。沢の流れのないところは落ち葉で水面が覆われ、地面と見分けがつかない箇所もあるので、沢を横切る際には、石の上か、ストックなどで足元を確認しながら渡るとよいです。 沢を渡る前後に多少のアップダウンはあるものの、相変わらず傾斜がほとんどない樹林帯が続きます。 気温が低かったせいもあるかもしれませんが、息も切れず、汗もかかない楽チンな行程。 でも、ここで油断して後半キッツいカウンターが来るのがいつものパターン。 気を抜かずに行きます。 コース中盤を過ぎ、沢を離れた後は次の拠点、不動沢のコルまでようやく本格的な登りが始まります。 ここからの登山道の変わりっぷりにびっくり。 穏やかな樹林帯の道はどこへやら。地面が見えないくらいびっしりと石に覆われたガレ場の急登になります。 ガレ場の果ては見上げるくらいの高さ。もう崖の一歩手前位の角度があります。 ここは手を使ってよじのぼっていかなければなりません。 また、浮石も多く、石を転がしてしまうと何メートルも下まで転がっていきます。 落石には注意が必要です。 更に、途中には湧き水が道の上を流れているところもあり、大変滑りやすくなっています。 ガレ場を越えると土の道になりますが、傾斜は全く緩みません。 ガレ場は石を足がかりに登れたものの、土の道は足がかりに乏しく、ずるずると足をとられてガレ場の何倍も登りづらい。幸い、傾斜が特にきつい箇所には補助用のロープがかけられているので、これを掴みながら登っていきます。ここはロープに頼らないと登るのが難しいです。 この辺りがこの山で一番難度が高いところです。 7:26 不動沢のコルに到着。 ここはちょっとした広場になっていて、休憩にうってつけです。 山頂と鋸山への分岐路になっており、登ってきた方向から右側に鋸山へのルートが伸びています。 木々の隙間から鋸山のギザギザの山頂を見ることもできます。 皇海山山頂には左側のルートを進みます。 山頂まで70分の標識がありますが、ゆっくり登ってもそこまではかかりません。 しばらくは土や木の根の登り坂。 不動沢のコルまでの急登に比べれば幾分マシにはなりますが、それでも結構な傾斜の道を登っていきます。 合間には平坦な部分もありますので、体力的には大分楽にはなります。 山頂まで残り400mの標識を過ぎると、傾斜がさらに増します。 ロープ場も2箇所あります。 傾斜はそれなりにありますが、岩を足がかりに登れるのでロープは使わなくても大丈夫です。 登山道の傍らに大きな剣が見えたら山頂はもうすぐです。 8:05 山頂に到着。 山頂は狭く、7,8人くらいでいっぱいになります。 四方は木に覆われていて、木々の間からわずかに周囲の山が見えるくらいで、眺望はほぼありません。 そのせいか、山頂に長居する人も少なく、大体の方は4,5分くらいで下山していました。 私も山頂の写真を数枚収め、撤退。 8:12 下山開始 やはり苦戦したのは不動沢のコルから沢に下りるまでの急坂。 登るときさえずるずると足をとられるほどの斜面をロープを頼りにゆっくりと、ゆっくりと下ります。 何度か足を滑らせながらもなんとか通過。幸いだったのが、この日は気温が低く、下山時も登山道の霜柱が解けていなかったこと。これで道が濡れていたら大変でした。 ガレ場も浮石に注意しながら慎重に通過。 すれ違い時は自分が石を落とす恐れがあるので、なるべく登る人に道を譲るようにしていました。 濡れた斜面も無事通過。凍結していれば超のつく危険箇所になるので、これからの時期は特に注意が必要です。 10:08 下山 急斜面の降下に時間がかかり、登りと同じくらいの時間がかかりました。。 下りは登ってくる人が多く、都度、先に行ってもらったため、待ち時間も結構ありましたが。 気がつけば駐車場は登山口前も橋を渡った向かい側もどちらもいっぱいでした。 皇海橋付近や林道沿いはまだ葉が色づいている所も残っており、これを目当てに来られていたのでしょうか。地味でアクセス難の山ですが、人気は上々のようです。 夜間はおっかなびっくり通ってきた林道ですが、陽が登れば路面の状態がはっきりと見え、行きに比べれば大分通りやすかったです。ただ、対向車に3台遭遇。幸いにも退避所が近くにあったので無事やり過ごせましたが、場所によっては通過にかなり苦労します。マイクロバスも通行する、とのことでしたが、この日は遭遇しませんでした。 「百名山中最も地味な山」「登山よりも過酷な林道の方が記憶に残る山」など、ネット上ではいろいろ不憫な感想が多いこの山。 あながち間違いでもないのですが(笑)、でもそれだけではありません。 ルート前半は沢沿いのおだやかな道、そして後半は頂上まで一気に標高を上げる急登。 どこかデジャブの様なものを感じてふと思い返してみれば、両神山の日向大谷ルートや甲武信岳の毛木平ルートに大変よく似ています。 どちらも山頂近くまでは樹林帯で満足に眺望を得られる箇所はありませんが、山頂付近ギリギリで視界が開けます。このわずかな違いが地味な山とそうでない山の分水嶺となっている訳です。 眺望を目的にするならば確かに物足りなくはありますが、土、ガレ場の急登やロープ場など、登り応えはバッチリです。山頂までは3.6kmと短いですが、他の同じ位の距離の山と比べれば、登った、という実感はこちらが勝ります。 林道に関しては…確かに過酷です。 もう一度この山に来たいか、と問われた時、この林道のことがまず頭をよぎり、尻込みしてしまうかもしれません。 マイクロバスの運行もありますので、登山に集中したいのであれば、これを利用するのもよいでしょう。
活動の装備
- その他(Other)ダンロップ ユニエースライトDL930
- その他(Other)アコンカグア バロリーチェ60L
- その他(Other)DAITI オリジナルトレッキングポール
- ミズノ(MIZUNO)ミズノ ベルグテックEX・ストームセイバーVレインスーツ
- ミズノ(MIZUNO)ミズノ ブレスサーモ ウィンドストッパージャケット
- モンベル(mont-bell)サウスリム パンツ Men's
- モンベル(mont-bell)スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ Men's
- その他(Other)VAXPOT VA-1202
- その他(Other)DABADA アウトドアゲーター
- その他(Other)TAROWORKS 3Dヒートロック
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