活動データ
タイム
15:20
距離
19.2km
のぼり
2559m
くだり
2564m
活動詳細
すべて見る土曜日の午前は雨か...今週は近場にしておこうかなぁ。と思ったが前日の山天気予報では雨は未明~明け方で日中は晴れるらしい。じゃあ、行こうか、白峰三山の南の方の山、農鳥岳!農鳥岳の名は「この山の東面の谷に現れる雪形に由来している。6月中旬に、首を南に向けた白鳥の姿が甲府盆地から望見される。これを見て農家では田植えを始めた(ヤマケイオンラインより一部抜粋)」ということです。奈良田から広河内ー大門沢から稜線にでるルートを行きたい。いつかやるであろう白峰三山縦走へ向けた偵察も含めて。 ところが金曜は仕事でつかれてしまい、結局準備をほとんどせずに寝てしまう。やっぱりやめとこうかな、と寝る前に思っていた。翌朝7時過ぎに起きた。行けるかな?17時頃までに大門沢小屋に着ければよい、登山口からは約4時間、だから遅くとも13時までに登山開始できれば。登山口まではと...ナビタイムで車で3時間弱。今は7時半だから8時半頃までに荷物を準備できたら9時には出れるな。8時半までに荷物が準備できた。 9時ごろ出発。いつもより遅い時間の出発。調布までの一般道が混んでいる。高速にのっても八王子くらいまではゆっくりめ。甲府南でおりて、ずっと富士川沿いをゆったり走る。富士川って大きいんだな。流れが速いなぁ。さすが日本を代表する山岳地帯を流れる川だ。途中で早川沿いの道へ。早川はもっと激しい...こんな川には絶対落ちたくない。まだ富士川ならラフティングやってもいい気がするが、早川はゴメンだ。今日の登山道はこの川の支流沿いということか、気を引き締めねば。雨が上がった直後の山行を少し後悔。奈良田の温泉集落をぬけ、発電所へ。交通整理の方からゲートの入り口に少し広いスペースがあるのでそこに車をとめられる、という情報をうる。そうでなければ、奈良田に戻って駐車することになる。とりあえずゲートまで行き、なんとか車一台分とめれるスペースをみつけ駐車する(すでに5台ほどあった)。12時半過ぎに登山開始! いやー暑い、途中車の温度計が最高31℃だった。セミの鳴き声もする。もう夏になるのか。しばらく舗装道を歩き、デカい堰堤のところで新しいつり橋(なんか違和感がある橋だ)をわたり、妙に人の手でガイドされた登山用通路を歩く。堰堤を超えるとその奥で何か工事をしていた。発電所の取水口のところでつり橋を渡る。これが怖かった。橋は鉄板の上を歩くのだが、薄くて歩くとベコッベコッて感じだし、なんか斜めってるし、揺れるし、下を流れる広河内川の水量と流速が怖い。その後少し川の景観を楽しめる道を歩くが、その後は大部分は川から少し離れた山側の道を歩く。広葉樹の緑が素晴らしい。小屋に近づくとまた川沿いに戻って岩がゴロゴロしたちょっと歩きにくい道を行く。途中木橋を渡ったりする。途中で下山中の男性とすれ違ったが、小屋の近くの橋がズレて渡りづらくなっている、との情報。その橋に着いた。うん、ズレてる。ズレて岸から離れた橋の端に木が何本も渡してある。ここから渡るのか。なんとか遂行する。そして小屋へ。なんか雰囲気のよいところだ。テン場へ。おおっ!富士山!この川は山頂から南東へと流れる。それはまさしく富士山方向なのだ。テントを張ってお疲れビール!と思ったが、下界の暑さですっかりぬるくなっていそうだ。テン場にある水場で15分ほど冷やしてから、一気に渇きをいやした。最高~。夕飯はチャーハンとラーメン。今日はお昼食べてなかったのでここで一気に食う。そして明日のルートを確認して、スルメと焼酎。今日は「槍ヶ岳開山」を読みながら。でも疲れてすぐに眠くなった。明日は4時ごろ出発したい。 翌日、朝3時半まえ起床。朝ラーメンとオニギリを食べる。外をみると、ん?雲海?富士山が良く見えない。必要なものだけザックに詰めかえて4時半まえ出発。針葉樹林の中を沢から少し離れた道を歩く。ガスがしたから上がってくる気配を感じる。ガスに追われるように登った。2~3度橋を渡る。一つは完全に壊れていて少し上流から巻いて渡ったりした。沢沿いの雪渓を渡ると南アルプス稜線への急登劇場。なんどつづら折れただろう?そして稜線下の大きな雪渓を急登。ここを渡る前にアイゼンを装着。この時期の南アルプスはまだ小屋も営業してないし、道路やバスも開通してないので極端に人が少ない。雪渓があっても登山者のトレースはまずない。リボンのマークがみつけられなけば道に迷ってしまう。大きな雪渓ではヤマップのルートと自分の位置を確かめながら慎重に進んだ。ガスが迫ってきた。稜線下最後のハイマツ帯の登山道を進む。そういえば雪渓を歩いているとき、向こうからハイマツ帯を降りてきたと思われる登山者を確かに見たのだが、雪渓のところまできて引き返したっぽかった。アイゼンもってないのかな?その後どこにいったのだろう?いまだに謎なのだが...?。ご無事であることを祈る。 ハイマツ帯を抜けると稜線!慰霊の鐘などを見る。鳴らしてみたりする。ここで完全にガスに追い付かれる。稜線から東側は完全にガスに支配される。だから東側の眺望いっさいなし。しかし西側はとってもクリアー!塩見岳や中央アルプスが美しい。農鳥岳方面へ進む。道が稜線より東へ行くと雪渓があり、登山道がわからなくなる。そして東側はガッスガスで視界も悪い。ハイマツ帯でアイゼンも外したし、斜面がちょっと急だったがツボ足で雪渓を渡る。ここでもヤマップで位置情報を確かめながら慎重に。雪渓を抜けしばらく登山度を行くとまた雪渓。どうも稜線の東側は条件が悪い。稜線を行こう。稜線へ出ると、視界も良く細いが道もついている。だが、岩場はガレているところもあり、慎重を要した。そして農鳥の山頂標を遠くに確認。もう少し。と思ったところからが遠いんだよな、登山って。歩きにくい岩場をすすみ、9時半に山頂へ!!農鳥岳、3026M!!北岳に続き白峰三山二座目登頂!東側をみる。当然何も見えない。北を望む。白峰の兄弟たちもガスの中。西側はクリアー!農鳥山頂からは西農鳥岳が視界に入り中央アルプスはあまりよく見えないが、塩見岳は素晴らしかった。 さあ下ろう、テントを撤収して下山しないと。来た稜線の岩場をあるいていると、ん?雷鳥?北岳につづきまた会った。こんどは岩の上に立っているのだが、バックが塩見岳でカッコよかった。おや?岩の色と一緒で分からなかったが雌もいるじゃないか。今の時期は繁殖期で、つがいができると雄はなわばりを作って見張りをするとのこと。いかにも見晴らしの良いところから何かを見張っている風だった。おっと、時間がない。急ごう。往路に通った雪渓のところでアイゼンをつけ渡る。そのままハイマツ帯を抜け、時間節約のために急坂の雪渓を往路とは別ルートで直降下、だいぶ足に疲労が来た(翌日は太もも筋肉痛に苦しむことに)。雪渓を下ったところでアイゼンを外し、つづら折りの急坂を小走りで下った。大門小屋には12時半過ぎに到着。山頂までは登り5時間で、下り3時間。下山部? そうそう、忘れてはいけない、水場に冷やしてあったお疲れビール!ぷは~っ😋。富士山は雲でみえないかぁ。テントを急いでたたみ、13時前にパッキング完成!一撃必殺缶クラッシャーで3つのビール缶をペシャンコにして回収容器のなかへ(シーズン前にスミマセン)。あとはひたすら下るだけ!下りに下った。途中足に疲れが来たところで落ち葉の下にあった石につまづき一度転倒、左手の小指を切る。(中省略)頑張っておりて3時半ゲートに到着。着替えて16時に出る。 帰りは富士川街道をゆったりと走った。奥秩父の山並みや八ヶ岳などが見渡せる素晴らしいパノラマ眺望。普段中央道だけ走っているとなかなかお目にかかれない角度のよい風景だった。八ヶ岳の裾野が両方ともよく見え、八つくらいのとんがりがよく見えた。甲府南から中央道へ乗る。小仏渋滞20㎞の表示。釈迦堂で渋滞をじっくりやり過ごすためのカプチーノとCCレモンを購入し、渋滞を乗り切った。20時半帰宅。首都圏に住むマイカー山屋は忍耐強くなければならない。 今週末もよい山行だった。来週は奥多摩にコアジサイでも見に行こうかな。
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