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僧ヶ岳稜線 烏帽子山 枯木の心

ソラリスさん YAMAP Meister Master

  • YAMAPマイスター:マスター
  • 自己紹介:気が付けば29年間、会社に勤めた事になります。出身は富山なのですが、首都圏勤務が長く、元々、車やバイクで全国を巡るのが好きで、何時の間にか山を訪れて旅行を兼ねて愉しむ山旅スタイルになっていました。何となく各位の山行日記の投稿が高山植物に似ているのかなと感じてます。メンバーさん一人一人の投稿が花です。花の愉しみ方は人其々で、自分はひっそり咲いている花を探すのが好きなようですが、百名山登山に憧れ、残りは8ですので華やかな花にも強い憧れが在りそうです。投稿は減りそうですが時々、花を探しにYAMAPを訪れたいと思っています。
  • 活動エリア:富山
  • 性別:男性
  • 生まれ年:1964
  • 出身地:富山
  • 経験年数:10年以上
  • レベル:初心者
  • その他 その他

僧ヶ岳・駒ヶ岳(越中駒ヶ岳)

2015/11/10(火) 02:01

 更新

僧ヶ岳稜線 烏帽子山 枯木の心

公開

活動情報

活動時期

2015/11/08(日) 12:18

2015/11/08(日) 15:13

アクセス:871人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 1,988m / 累積標高下り 980m
活動時間2:55
活動距離17.10km
高低差1,076m
カロリー223kcal

写真

動画

道具リスト

文章

今日から10日間、東京出張になるのですが昨日、地元の黒部の紅葉に逢いに雨降る宇奈月温泉を訪ねてきました。この日は黒部市の登山関連の催事で田部井さんの講演会が在りました。最近は福島震災復興支援や自然を慈しむナチュラリストとしての講演で文化人の印象が強いのですが、1975年に当時は男性も35人しか登っていないエベレストに世界の女性として初めて登り、世界七大陸の最高峰も女性で初めて登った登山家として知られます。田部井さんが登られた僅か11日後に中国の女性を含む登山隊がチョモランマに来たそうですので、当時は競争も熾烈だったと思います。田部井さんの登山経歴を後日、拝見しましたが、世界の名だたる山に登っており、素晴らしい経歴をお持ちです。

田部井さんの聴衆に顔を向けて喋り続ける姿に圧倒されましたが、対話的で、何よりも飾らない性格が外面に滲み出ている人柄に親しみを持ちました。震災の在った地元福島の高校生を毎年、富士山に登ってもらうプロジェクトを立ち上げているそうで、富士山の麓の高校生を巻き込んで、募集したボランティアも含めると、女性初めてのエベレスト遠征以上の大規模プロジェクトになってしまったそうです。

田部井さんは、福島の垂れ桜で有名な三春で生まれた人で、登山家と別の人生を歩んだとしても成功した人だと思いますが、三春町を飛び出して世界に羽ばたいた人の根底には、故郷の山河を大事に想う気持ちが人一倍、強いのだと思います。

講演が終わった後、宇奈月峡谷のトロッコ電車を眺めに山彦鉄橋のたもとを散策しました。狭くなった峡谷を繋ぐ鉄橋に低く垂れこめた白い雲と急峻な岩峰を見ていると、以前、大地の子のテレビドラマで出てきた中国の三峡下りを想い出しましたが、赤い鉄橋に似つかわしい紅葉に、宇奈月の片田舎が世界的な観光地に見えてきて、地元を想う強い気持ちを持つ事も大切な事に思えてきます。(笑)

次に宇奈月温泉スキー場の頂上にある平和の像を見てこようと僧ヶ岳スーパー林道を車で登りました。今年は土砂崩れで林道が通行止めになっている事を先月、確認したのですが、今回の催事に合わせたのか、登山勉強会で林道ゲートが開いており、1270Mの僧ヶ岳、烏帽子尾根登山口まで車を乗り入れる事が出来ました。烏帽子尾根の僧ヶ岳と反対側に富山の百山に選ばれている烏帽子山(1274M)が在るので、生まれて初めて登ってみる事にしました。烏帽子尾根の登山口からは片道40分程度で登れる筈なのですが登山道が藪で覆われていて、冷たい雨が降る中、藪漕ぎを強いられる事になりました。冷たい雨と藪がズボンやウエアを濡らし紅葉も終って色褪せた景色でしたが、小雨が降りながらも黒部の街や日本海の眺めは見通しが良くて、葉を落とした木立は冬木になっても凜として、遠くを見つめているのが印象的でした。

自分も長く首都圏で勤務して、冷たいチシマ笹を掻き分けるようにして、地元へ帰ってきたものの、未だ自分の居場所が故郷に無い感じがしてます。故郷に根付く冬木は雨が降っても怯む事なく、遠くの一点を眺めるかのような姿が印象に残った山頂でした。田部井さんとは住んでいる世界が違ってますが自分が怯む事が無い枯木のように故郷に根付くまではもう一山長い道のりが在りそうです。(笑)

チシマ笹、冷たい雨を、掻き分けて、行き着く先の、孤高の枯木

冷たい笹藪の先を進んで、終着駅に着いても根付くためには更に日本海の風雪に曝されなければならないのかもしれません。環境が決して良いとは思えない場所に生を受けて、葉を落としても揺らぐ事なく、僧ヶ岳や黒部の街を見守る姿には拍手します。

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