南蔵王 水引入道に沢から登る難コース

2018.06.04(月) 日帰り

活動データ

タイム

09:02

距離

13.4km

のぼり

1238m

くだり

1283m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 2
休憩時間
1 時間 22
距離
13.4 km
のぼり / くだり
1238 / 1283 m
3
1 21
31
42
1 12

活動詳細

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朝4:30に日の出を見届けてから出発。 本日はコガ沢から水引入道→不忘山を目指す。 この水引入道という呼び名、もともとは、田んぼに水を引く時期に現れる僧侶のかたちの雪形を指す。 杖をつく感じや頭巾を被った感じがスゴくリアル!なのですが写真がありません…。今年はもう融けてしまったようなので見たい人はググってください。 僧侶の雪形は、単独のピークから八の字に広がる2本の直線的な尾根筋に挟まれた三角形のキャンバスの上に、残雪によって白く描かれるわけです。やがてピークそのものも水引入道と呼ばれるようになったのですね。 さて、この水引入道に登るコースは2つ。 1つは、なだらかなブナ林の斜面を進み入道の雪形の辺りを踏み越えるジャンボリーコース。もう1つが、コガ沢沿いを水平に進み、権現沢との分岐のすぐ先で途端に急登する水引コース。どちらも大日向という広いガレ場に出て、間もなくピークに至る。 ジャンボリーコースが、海外参加もある日本ジャンボリーのために整備された安全で登り易い登山道であるのに対し、水引コースの、特に沢沿い最後の崖っぷちのへつりとその後の長い急登は、間違いなく中上級者向け。 今回は、行ったことのないコースへの挑戦と、晴天の蔵王を貸切状態で満喫することが目的。さて、どうだったか。あとは写真の方をご覧いただきたい。 ところで、下山時に白石のラーメン屋に行くことばかり考えていて山行記録を止めるの忘れてました。運転中に気付いて焦って止めたので変な記録になっています(これ直せるのか?)。軌跡をあとちょっと伸ばすと“九十九”というラーメン屋さんがあります。美味しいのでみなさんぜひ食べに行ってください。

青麻山 日の出と青麻(あおそ)山。
日の出と青麻(あおそ)山。
青麻山 白石スキー場越しに水引入道と屏風の肩。
だだっ広い駐車場は防災ヘリの訓練にも使われる。
白石スキー場越しに水引入道と屏風の肩。 だだっ広い駐車場は防災ヘリの訓練にも使われる。
青麻山 沢コースとありますが…右岸しか無かったと思います…
沢コースとありますが…右岸しか無かったと思います…
青麻山 ゲレンデを通る登山道って、だいたいこんな道。
ゲレンデを通る登山道って、だいたいこんな道。
青麻山 タニウツギ。もっと評価されてもいい花だと思う。見た感じ甘そう。……1個取って舐めてみたけど味しなかった。
タニウツギ。もっと評価されてもいい花だと思う。見た感じ甘そう。……1個取って舐めてみたけど味しなかった。
青麻山 ゲレンデ越しに、花房山と朝霧の立ち込める平野部。
ゲレンデ越しに、花房山と朝霧の立ち込める平野部。
青麻山 なんとかガマズミ…だったような…。
なんとかガマズミ…だったような…。
青麻山 Eコースの途中から森に入ります。ちなみに隣のDコースはすごい急傾斜で、通称“熊落とし”というらすぃ。
Eコースの途中から森に入ります。ちなみに隣のDコースはすごい急傾斜で、通称“熊落とし”というらすぃ。
青麻山 看板は地面に置くスタイル。
看板は地面に置くスタイル。
青麻山 対岸にはまだ渡らない。
対岸にはまだ渡らない。
青麻山 イワカガミ。シロヤシオやムラサキヤシオやサラサドウダンもたくさんありました。セミの鳴き声がすごい。
イワカガミ。シロヤシオやムラサキヤシオやサラサドウダンもたくさんありました。セミの鳴き声がすごい。
青麻山 沢渡渉。水冷たい。振り返ると朝日に照らされる大量の虫たち。聞いていたより楽勝じゃんと思っていたら…
沢渡渉。水冷たい。振り返ると朝日に照らされる大量の虫たち。聞いていたより楽勝じゃんと思っていたら…
青麻山 さっきの沢渡渉から次の沢渡渉までの間、鎖を片手に難所をへつる。そしてこの写真のロープよ。
さっきの沢渡渉から次の沢渡渉までの間、鎖を片手に難所をへつる。そしてこの写真のロープよ。
青麻山 シラネアオイの花は花弁ではなく、がく片なのです。ってゆうか直登がしんどい!
シラネアオイの花は花弁ではなく、がく片なのです。ってゆうか直登がしんどい!
青麻山 ハァ、ハァ、やっと大日向(おおひなた)のガレ場じゃ……。急に冷え固まってサクサク食感に仕上がった溶岩に足をとられる。今日は弱風だが、この場所にはしばしば台風並みの強風が吹く。
ハァ、ハァ、やっと大日向(おおひなた)のガレ場じゃ……。急に冷え固まってサクサク食感に仕上がった溶岩に足をとられる。今日は弱風だが、この場所にはしばしば台風並みの強風が吹く。
青麻山 大日向から見た屏風。
大日向から見た屏風。
青麻山 ユキワリコザクラ
ユキワリコザクラ
青麻山 ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
青麻山 看板よく読めな~い。花がたくさんあるが、あっても良さそうなコマクサは見あたらない。
看板よく読めな~い。花がたくさんあるが、あっても良さそうなコマクサは見あたらない。
青麻山 あの鬼の住んでそうな岩が大日向のピークか!?
あの鬼の住んでそうな岩が大日向のピークか!?
青麻山 岩まで来てみたらまだピークじゃなく再びガレ場。崩れやすい地質と強烈な風が植物の侵入をはばむ。
岩まで来てみたらまだピークじゃなく再びガレ場。崩れやすい地質と強烈な風が植物の侵入をはばむ。
青麻山 ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
青麻山 水引入道のピークは2つ。
水引入道のピークは2つ。
青麻山 シャクナゲ開花中!
シャクナゲ開花中!
青麻山 アズマシャクナゲは濃紅~白の花と、葉の裏のフェルト状に密生する毛、茎からの葉の出方が特徴。
アズマシャクナゲは濃紅~白の花と、葉の裏のフェルト状に密生する毛、茎からの葉の出方が特徴。
青麻山 屏風の肩までのコースが見える。大日向までの直登もなかなかしんどいが、屏風の肩の直登もしんどい。
屏風の肩までのコースが見える。大日向までの直登もなかなかしんどいが、屏風の肩の直登もしんどい。
青麻山 チングルマもあるよ~♪カッコウの声が響くなか、ギャーギャーと鳴くホシガラスも。
チングルマもあるよ~♪カッコウの声が響くなか、ギャーギャーと鳴くホシガラスも。
青麻山 水引平に一ヶ所だけある池塘には、サンショウウオの卵塊がどっさり。
水引平に一ヶ所だけある池塘には、サンショウウオの卵塊がどっさり。
青麻山 サンショウウオのオタマジャクシがいっぱい。
サンショウウオのオタマジャクシがいっぱい。
青麻山 ここの看板も地面に置くスタイル。
ここの看板も地面に置くスタイル。
青麻山 さあ直登だ!
屏風の壁って噴火の痕跡みたいな線があるよね。
さあ直登だ! 屏風の壁って噴火の痕跡みたいな線があるよね。
青麻山 登た…終わた…。この看板が分岐の目印。駐車場からずっと一人だったのにこの辺から人がたくさん。
登た…終わた…。この看板が分岐の目印。駐車場からずっと一人だったのにこの辺から人がたくさん。
青麻山 南屏風と不忘。いい天気。不忘もダブルピークだと分かる。
南屏風と不忘。いい天気。不忘もダブルピークだと分かる。
青麻山 前烏帽子と後烏帽子。ツバメも宙を舞う。眼下は秋山沢源頭。
前烏帽子と後烏帽子。ツバメも宙を舞う。眼下は秋山沢源頭。
青麻山 水引入道と馬ノ神岳。奥に青麻山。もっと奥の市街地は岩沼か名取か…。
水引入道と馬ノ神岳。奥に青麻山。もっと奥の市街地は岩沼か名取か…。
青麻山 まだ咲いてないがこのシャクナゲは…
まだ咲いてないがこのシャクナゲは…
青麻山 葉裏に毛が無いので多分ハクサンシャクナゲ。
葉裏に毛が無いので多分ハクサンシャクナゲ。
青麻山 いったん北屏風まで足を運ぶ。ここで早めの昼食。(後日記入:一等三角点もあるのに実はここはピークではないっ!地形図を見るとピークはもう少し先でした…。)
いったん北屏風まで足を運ぶ。ここで早めの昼食。(後日記入:一等三角点もあるのに実はここはピークではないっ!地形図を見るとピークはもう少し先でした…。)
青麻山 何故かすぐ近くにもう一つ看板。
何故かすぐ近くにもう一つ看板。
青麻山 屏風の壁の残雪…の上に岩がゴロンと。こんな風に崩れてくのか… もし雪が無かったら…。
屏風の壁の残雪…の上に岩がゴロンと。こんな風に崩れてくのか… もし雪が無かったら…。
青麻山 這松(ハイマツ)と、その下にミヤマネズ。さらに足元には歯間ブラシのようなガンコウラン。
這松(ハイマツ)と、その下にミヤマネズ。さらに足元には歯間ブラシのようなガンコウラン。
青麻山 もいっちょハイマツ。他にもミヤマハンノキやミネザクラが。ミネザクラは開花中。
もいっちょハイマツ。他にもミヤマハンノキやミネザクラが。ミネザクラは開花中。
青麻山 屏風の稜線を南に歩きつつ北を振り返る。東側はガクッと落ちて屏風の壁になっているが、西側はドシッと平らな山塊。
屏風の稜線を南に歩きつつ北を振り返る。東側はガクッと落ちて屏風の壁になっているが、西側はドシッと平らな山塊。
青麻山 南屏風のボウルから見た不忘山(右)。眼下に見えるのはコガ沢源頭。不忘山直下は権現沢。なぜコガ沢というのかは知らないが、なぜ権現なのかはあとで解説。
南屏風のボウルから見た不忘山(右)。眼下に見えるのはコガ沢源頭。不忘山直下は権現沢。なぜコガ沢というのかは知らないが、なぜ権現なのかはあとで解説。
青麻山 この沢から大日向まで登ったのかー。大日向の大岩と水引入道のダブルピークがよく分かる。
この沢から大日向まで登ったのかー。大日向の大岩と水引入道のダブルピークがよく分かる。
青麻山 再び北を振り返ると、手前から北屏風(右)、杉ヶ峰(中央左、緑色)、刈田岳(かぶってる)、熊野岳(茶色)、などなど。
再び北を振り返ると、手前から北屏風(右)、杉ヶ峰(中央左、緑色)、刈田岳(かぶってる)、熊野岳(茶色)、などなど。
青麻山 緩やかな山塊に点々と立つオオシラビソ。まるでシベリアやアラスカのような針葉樹林の景色も蔵王の美しさの一つ。
緩やかな山塊に点々と立つオオシラビソ。まるでシベリアやアラスカのような針葉樹林の景色も蔵王の美しさの一つ。
青麻山 ミネズオウの小さい花と、ミヤマネズの粉吹いたような球果。
ミネズオウの小さい花と、ミヤマネズの粉吹いたような球果。
青麻山 南屏風ピーク。平日だがたくさんの登山客とすれ違う。
南屏風ピーク。平日だがたくさんの登山客とすれ違う。
青麻山 不忘を見下ろすとピークっぽい稜線の起伏がいくつか見える。最後のはホントにピーク(通称ニセ不忘)。左右にアズマシャクナゲ、ミヤマキンバイ、ユキワリコザクラ、チングルマなどお花いっぱい。
不忘を見下ろすとピークっぽい稜線の起伏がいくつか見える。最後のはホントにピーク(通称ニセ不忘)。左右にアズマシャクナゲ、ミヤマキンバイ、ユキワリコザクラ、チングルマなどお花いっぱい。
青麻山 ニセ不忘を降りてきた。南屏風からここまで数㎝大の石がたくさん転がり、ベアリングのようにツルッと足元を滑らせる。浮き石が落石しやすいので、前後の登山者との距離感や声掛けに配慮を。
ニセ不忘を降りてきた。南屏風からここまで数㎝大の石がたくさん転がり、ベアリングのようにツルッと足元を滑らせる。浮き石が落石しやすいので、前後の登山者との距離感や声掛けに配慮を。
青麻山 不忘山山頂!ピークはこの写真の上と、三等三角点のあるピークがある。
不忘山山頂!ピークはこの写真の上と、三等三角点のあるピークがある。
青麻山 蔵王山の名称はここ不忘に蔵王大権現が祀られたことに始まる。明治の廃仏毀釈によって蔵王権現は、古事記に登場する天水分神(あめのみくまりのかみ)・国水分神(くにのみくまりのかみ)だと解釈変更される。水の分配を司る豊作の神とはなかなかの妙案かと。
蔵王山の名称はここ不忘に蔵王大権現が祀られたことに始まる。明治の廃仏毀釈によって蔵王権現は、古事記に登場する天水分神(あめのみくまりのかみ)・国水分神(くにのみくまりのかみ)だと解釈変更される。水の分配を司る豊作の神とはなかなかの妙案かと。
青麻山 カエル岩。山頂から見下ろした方がよりカエルっぽい。ここは分岐にもなっている(後ろに見えてるのが硯石コース)。反対側には、戦時中ここに墜落した3機のB29の乗組員を弔う不忘の碑がある。
カエル岩。山頂から見下ろした方がよりカエルっぽい。ここは分岐にもなっている(後ろに見えてるのが硯石コース)。反対側には、戦時中ここに墜落した3機のB29の乗組員を弔う不忘の碑がある。
青麻山 サラサドウダンいっぱい。前まで登山道が沢と化していたのが整備され階段になってる。ただ浮き石が多く捻挫に注意。
サラサドウダンいっぱい。前まで登山道が沢と化していたのが整備され階段になってる。ただ浮き石が多く捻挫に注意。
青麻山 レンゲツツジだらけ。セミの声がすごくて熊鈴が響かない。幹に熊の木登り跡のある木もあり、ちょっと怖し。
レンゲツツジだらけ。セミの声がすごくて熊鈴が響かない。幹に熊の木登り跡のある木もあり、ちょっと怖し。
青麻山 白女小屋跡地。スキー場の看板にはかつての山小屋「しゃくなげ荘」の絵が残るが、2002年には解体されたそう。
白女小屋跡地。スキー場の看板にはかつての山小屋「しゃくなげ荘」の絵が残るが、2002年には解体されたそう。
青麻山 なぜコカ・コーラだけ宣伝…。でも確かにコーラ飲みたくなる…。
なぜコカ・コーラだけ宣伝…。でも確かにコーラ飲みたくなる…。
青麻山 ゲレンデに到着。ところで、不忘山の別名は「御前岳」。「おまえだけ」だったらオシャレだったかもしれないが、「ごぜんだけ」が正しいらしい。
ゲレンデに到着。ところで、不忘山の別名は「御前岳」。「おまえだけ」だったらオシャレだったかもしれないが、「ごぜんだけ」が正しいらしい。
青麻山 アサギマダラ!季節的に長距離移動するアサギマダラは夏場の蔵王によくいますよ!
アサギマダラ!季節的に長距離移動するアサギマダラは夏場の蔵王によくいますよ!

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