活動データ
タイム
04:39
距離
5.5km
のぼり
173m
くだり
1222m
活動詳細
すべて見るどうして祖母山という名前かというと、神代の昔の神武天皇のお祖母さんに由来するのだとか。大変に山深いところにあり、おそらく登山口までのアプローチに時間がかかることでは、九州の山でも屈指と思われる祖母山を目指した。前夜20時の段階で「天気とくらす」では、6/17(日)の祖母山はC判定。台風6号が近づいており、眺望が期待できないどころか、雨の山行になるかも知れない。そうなったらなったで、あるがまま楽しもうということになった。 4:30起床。手早く着替えとチェックアウトの準備を済ませ、自室で朝食を取る。昨日買っておいたパン、珈琲牛乳、桃のゼリー、バナナ。5:00チェックアウトし、ℹ︎先輩の車で出発。見上げると青空が広がっている。なんと〜!何時までもってくれるかわからぬが、幸先良しだ!6:00尾平登山口駐車場。既に6台ほど駐まっている。皆さんウキウキとした表情。ここは標高616m。ザックを背負ってさぁ出発だ。ここでつまずく。YAMAPを起動させ、地図を入手、スタートさせようとすると「圏外」。起動できない。しまった!予め起動させておいて、保存後に軌跡を編集すべきだった。仕方ない、どこかで電波が入った時点からスタートさせようと諦めて歩き始める。登山口でトイレを済ませる。祖母山山頂を仰ぎ見る。山頂が青空にくっきりと映えている。今日の天気は下り坂。山頂が見えるうちにと、慌ただしく記念撮影。特徴のある頂きは天狗岩か。西部劇に出てくるようなニョキッと屹立した2つの岩峰だ。その右に聳えるのが祖母山の山頂だろう。山頂は1756mだから標高差1140mを登ることになる。 前を歩くℹ︎先輩についていく。昨日の阿蘇山は火山特有の荒涼とした景色だったが、祖母山は深い森。深呼吸すると胸の中に樹々の香りに癒される。見上げると木漏れ日に光る青葉が美しい。 吊り橋の2つ目を渡り、黒金尾根コースへ。他にもここからは宮原コースというのがある。ℹ︎先輩が歩く先の岩の上に、濡れた靴底の跡が見える。前を行くパーティもこちらの黒金尾根コースを歩いている模様。なだらかな道はすぐに終わり、黒金尾根取り付きからは急登が始まった。直ぐに汗が噴き出てくる。脚は疲れないが息が上がる。呼吸を整えながら登っていく。標高900m地点で、今度は小生が前を歩く。そのまま1200m地点まで歩き休憩。ℹ︎先輩の汗のかきかたは半端ではない。キャップのつばの先からも汗がポタポタ落ちている。 また歩き始める。暫しなだらかな上り坂だったが、直ぐに急登再開。尾根を歩いているはずなのに風は弱い。天狗の岩屋の水場で美味しい水を飲み、空のペットボトルに入れ、少し登ると稜線に出た。涼しい!ここは風が通っている。 ここから山頂とは反対側にある、天狗岩へ登る。また同じところに降りてくるので、カメラだけもって、ザックは道の脇の薮の中にデポしておく。ミツバツツジが可憐な花をつけている。10分ほど登ると天狗岩のピーク。高度感は凄い。垂直に切り立った岩の先は、真っ逆さまに谷底へ。足を滑らせたら即、お陀仏だ。ℹ︎先輩とは「この凄さは写真では伝わらないな〜」と話しつつ、写真の取り合いっこをする。 この後、歩いていると、やっとスマホの電波が入った。やっと山行の軌跡が記録できる。本当に山深いところだ。 11:10 山頂を間近に見上げられる所までやって来た。ここで小休止。ℹ︎先輩は汗で重くなった衣類を着替えている。ここから祖母山の最後の難所、連続するハシゴ場だ。斜めに架けてあるハシゴはグラグラするようで心もとない。集中して登っていくと、11:25不意に頂上に出た。 山頂は多くの登山客でいっぱい。皆さん弁当タイム。我々も記念撮影した後は昼食。お腹ぺこぺこだ。助六寿司にバナナ、ℹ︎先輩からはリンゴを頂く。風が吹き渡る。お昼を食べながら遥かな山を眺めることができた。雲に遮られることなく山々が見えている。あれは古祖母山、向こうには大崩山。反対側には阿蘇山の根子岳。そこからやや北側、雲の中でよくは見えないが、九重の山々か。本当に素晴らしい。今日の天気予報でこの眺望は奇跡だ。マイ双眼鏡を覗き込んでいたℹ︎先輩も「100点満点どころか、200点、いや昨日と今日と合わせて300点だな」とうまいことを言う。まさにその通り!山の神様ありがとうございます。 12:10下山を開始。宮原コースを辿る。九合目小屋あけぼの山荘の脇を通り、馬の背、前の背を越えていく。時々後ろを振り返ると祖母山や天狗岩が見える。見る角度によって、表情がどんどん変わる。古祖母山が富士山のように綺麗な形に見えている。こういう所も山歩きの魅力だ。ここに来てみないと出会えない光景、風、空気の美味しさ。 途中宮原への分岐で小休止した。13:00-13:10。そこから一気に、ハイピッチでどんどん降りる。ヌルっと滑りやすい泥の箇所がところどころ。ヒヤッとさせられる。第二吊橋に到着。ℹ︎先輩を待つ間、吊橋の下、靴底の泥を川の流れで濯ぎ、バナナを食べる。川の音、鳥のさえずりが聞こえる。天気は相変わらず良い。間も無くℹ︎先輩と合流、一緒に登山口へ戻る。振り返ると祖母山の山頂は雲の中。14:50駐車場へ。車は我々のとあと1台のみ。みんな早いなぁ。車の脇で汗をかいたウェアを着替え、15:20さっぱりした気持ちで帰路につく。するとパラパラと雨が降り出した。出来過ぎの感あり。梅雨入り後の6月中旬の週末の2日間、素晴らしい登山日和。本当に出来過ぎだった。注意して博多に帰ろう。そこから新幹線で神戸へ。山の神様、そして家族を含む周囲の人に感謝の週末であった。
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