祖母山(大分/宮崎県最高峰 日本百名山)

2018.06.17(日) 日帰り

活動データ

タイム

04:39

距離

5.5km

のぼり

173m

くだり

1222m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 39
休憩時間
2 時間 2
距離
5.5 km
のぼり / くだり
173 / 1222 m
24
4

活動詳細

すべて見る

どうして祖母山という名前かというと、神代の昔の神武天皇のお祖母さんに由来するのだとか。大変に山深いところにあり、おそらく登山口までのアプローチに時間がかかることでは、九州の山でも屈指と思われる祖母山を目指した。前夜20時の段階で「天気とくらす」では、6/17(日)の祖母山はC判定。台風6号が近づいており、眺望が期待できないどころか、雨の山行になるかも知れない。そうなったらなったで、あるがまま楽しもうということになった。 4:30起床。手早く着替えとチェックアウトの準備を済ませ、自室で朝食を取る。昨日買っておいたパン、珈琲牛乳、桃のゼリー、バナナ。5:00チェックアウトし、ℹ︎先輩の車で出発。見上げると青空が広がっている。なんと〜!何時までもってくれるかわからぬが、幸先良しだ!6:00尾平登山口駐車場。既に6台ほど駐まっている。皆さんウキウキとした表情。ここは標高616m。ザックを背負ってさぁ出発だ。ここでつまずく。YAMAPを起動させ、地図を入手、スタートさせようとすると「圏外」。起動できない。しまった!予め起動させておいて、保存後に軌跡を編集すべきだった。仕方ない、どこかで電波が入った時点からスタートさせようと諦めて歩き始める。登山口でトイレを済ませる。祖母山山頂を仰ぎ見る。山頂が青空にくっきりと映えている。今日の天気は下り坂。山頂が見えるうちにと、慌ただしく記念撮影。特徴のある頂きは天狗岩か。西部劇に出てくるようなニョキッと屹立した2つの岩峰だ。その右に聳えるのが祖母山の山頂だろう。山頂は1756mだから標高差1140mを登ることになる。 前を歩くℹ︎先輩についていく。昨日の阿蘇山は火山特有の荒涼とした景色だったが、祖母山は深い森。深呼吸すると胸の中に樹々の香りに癒される。見上げると木漏れ日に光る青葉が美しい。 吊り橋の2つ目を渡り、黒金尾根コースへ。他にもここからは宮原コースというのがある。ℹ︎先輩が歩く先の岩の上に、濡れた靴底の跡が見える。前を行くパーティもこちらの黒金尾根コースを歩いている模様。なだらかな道はすぐに終わり、黒金尾根取り付きからは急登が始まった。直ぐに汗が噴き出てくる。脚は疲れないが息が上がる。呼吸を整えながら登っていく。標高900m地点で、今度は小生が前を歩く。そのまま1200m地点まで歩き休憩。ℹ︎先輩の汗のかきかたは半端ではない。キャップのつばの先からも汗がポタポタ落ちている。 また歩き始める。暫しなだらかな上り坂だったが、直ぐに急登再開。尾根を歩いているはずなのに風は弱い。天狗の岩屋の水場で美味しい水を飲み、空のペットボトルに入れ、少し登ると稜線に出た。涼しい!ここは風が通っている。 ここから山頂とは反対側にある、天狗岩へ登る。また同じところに降りてくるので、カメラだけもって、ザックは道の脇の薮の中にデポしておく。ミツバツツジが可憐な花をつけている。10分ほど登ると天狗岩のピーク。高度感は凄い。垂直に切り立った岩の先は、真っ逆さまに谷底へ。足を滑らせたら即、お陀仏だ。ℹ︎先輩とは「この凄さは写真では伝わらないな〜」と話しつつ、写真の取り合いっこをする。 この後、歩いていると、やっとスマホの電波が入った。やっと山行の軌跡が記録できる。本当に山深いところだ。 11:10 山頂を間近に見上げられる所までやって来た。ここで小休止。ℹ︎先輩は汗で重くなった衣類を着替えている。ここから祖母山の最後の難所、連続するハシゴ場だ。斜めに架けてあるハシゴはグラグラするようで心もとない。集中して登っていくと、11:25不意に頂上に出た。 山頂は多くの登山客でいっぱい。皆さん弁当タイム。我々も記念撮影した後は昼食。お腹ぺこぺこだ。助六寿司にバナナ、ℹ︎先輩からはリンゴを頂く。風が吹き渡る。お昼を食べながら遥かな山を眺めることができた。雲に遮られることなく山々が見えている。あれは古祖母山、向こうには大崩山。反対側には阿蘇山の根子岳。そこからやや北側、雲の中でよくは見えないが、九重の山々か。本当に素晴らしい。今日の天気予報でこの眺望は奇跡だ。マイ双眼鏡を覗き込んでいたℹ︎先輩も「100点満点どころか、200点、いや昨日と今日と合わせて300点だな」とうまいことを言う。まさにその通り!山の神様ありがとうございます。 12:10下山を開始。宮原コースを辿る。九合目小屋あけぼの山荘の脇を通り、馬の背、前の背を越えていく。時々後ろを振り返ると祖母山や天狗岩が見える。見る角度によって、表情がどんどん変わる。古祖母山が富士山のように綺麗な形に見えている。こういう所も山歩きの魅力だ。ここに来てみないと出会えない光景、風、空気の美味しさ。 途中宮原への分岐で小休止した。13:00-13:10。そこから一気に、ハイピッチでどんどん降りる。ヌルっと滑りやすい泥の箇所がところどころ。ヒヤッとさせられる。第二吊橋に到着。ℹ︎先輩を待つ間、吊橋の下、靴底の泥を川の流れで濯ぎ、バナナを食べる。川の音、鳥のさえずりが聞こえる。天気は相変わらず良い。間も無くℹ︎先輩と合流、一緒に登山口へ戻る。振り返ると祖母山の山頂は雲の中。14:50駐車場へ。車は我々のとあと1台のみ。みんな早いなぁ。車の脇で汗をかいたウェアを着替え、15:20さっぱりした気持ちで帰路につく。するとパラパラと雨が降り出した。出来過ぎの感あり。梅雨入り後の6月中旬の週末の2日間、素晴らしい登山日和。本当に出来過ぎだった。注意して博多に帰ろう。そこから新幹線で神戸へ。山の神様、そして家族を含む周囲の人に感謝の週末であった。

祖母山 前夜宿泊のビジネスホテル。食堂の裏の作業場の片隅にコインランドリー。30分のドライを終えて乾燥機から衣類を取り出す筆者。
前夜宿泊のビジネスホテル。食堂の裏の作業場の片隅にコインランドリー。30分のドライを終えて乾燥機から衣類を取り出す筆者。
祖母山 祖母山の稜線がくっきり見える!
祖母山の稜線がくっきり見える!
祖母山 登山口でトイレを済ませ一安心の筆者。
登山口でトイレを済ませ一安心の筆者。
祖母山 さぁ行きましょう!
さぁ行きましょう!
祖母山 ℹ︎先輩と
ℹ︎先輩と
祖母山 天気が良いうちにと駄目押しで再撮影。
天気が良いうちにと駄目押しで再撮影。
祖母山 筆者の帽子で肝心の稜線が隠れてしまった。
筆者の帽子で肝心の稜線が隠れてしまった。
祖母山 少ししゃがんで再撮影。
少ししゃがんで再撮影。
祖母山 鉱山跡です。
鉱山跡です。
祖母山 第一吊橋をくぐる。
第一吊橋をくぐる。
祖母山 第二吊橋を渡る。
第二吊橋を渡る。
祖母山 短い橋が架かっていました。
短い橋が架かっていました。
祖母山 山道をゆったりとしたペースで歩むℹ︎先輩。
山道をゆったりとしたペースで歩むℹ︎先輩。
祖母山 これ何だろう?
これ何だろう?
祖母山 スタート地点が標高600mだったので半分くらい登りました。
スタート地点が標高600mだったので半分くらい登りました。
祖母山 天狗岩屋。この隣に水場。うまい!
天狗岩屋。この隣に水場。うまい!
祖母山 背丈より高い笹を掻き分けて進むℹ︎さん。
背丈より高い笹を掻き分けて進むℹ︎さん。
祖母山 キツイしんどいと言いながら、確かな歩みで登るℹ︎先輩。
キツイしんどいと言いながら、確かな歩みで登るℹ︎先輩。
祖母山 天狗岩です。こんなところに登れる訳無いでしょう。
天狗岩です。こんなところに登れる訳無いでしょう。
祖母山 まだ祖母山頂が見えてます。今のうちにパチリ。
まだ祖母山頂が見えてます。今のうちにパチリ。
祖母山 天狗岩に登りつつあり。背後から回り込む感じ。
天狗岩に登りつつあり。背後から回り込む感じ。
祖母山 高度感は写真では伝えられない。
高度感は写真では伝えられない。
祖母山 伝わりにくいなぁ。
伝わりにくいなぁ。
祖母山 このポイントにザックをデポして、天狗岩へ登って来ました。
このポイントにザックをデポして、天狗岩へ登って来ました。
祖母山 振り返る天狗岩。あの左にさっきまでいたんだなぁ。
振り返る天狗岩。あの左にさっきまでいたんだなぁ。
祖母山 標高1600m。あとちょっと。
標高1600m。あとちょっと。
祖母山 前方の岩に垂直に架けられているハシゴ、見えますか?
前方の岩に垂直に架けられているハシゴ、見えますか?
祖母山 工務店のおじさんの忘れ物かな?
工務店のおじさんの忘れ物かな?
祖母山 頂上はすぐそこだ、頑張れ!
頂上はすぐそこだ、頑張れ!
祖母山 ℹ︎さ〜ん、ポーズして!
ℹ︎さ〜ん、ポーズして!
祖母山 もう着いたも同然?
もう着いたも同然?
祖母山 危険とわざわざ書いてある。
危険とわざわざ書いてある。
祖母山 ハシゴが連チャン。
ハシゴが連チャン。
祖母山 自撮りにも苦労します。
自撮りにも苦労します。
祖母山 ℹ︎さん余裕だなー。
ℹ︎さん余裕だなー。
祖母山 ここはロープ。
ここはロープ。
祖母山 さすがにℹ︎さんも余裕なし。
さすがにℹ︎さんも余裕なし。
祖母山 ℹ︎さん、最後の登りですよ〜。
ℹ︎さん、最後の登りですよ〜。
祖母山 結構余裕あんなー。
結構余裕あんなー。
祖母山 祖母山頂に着いた!
祖母山頂に着いた!
祖母山 三角点にタッチ。
三角点にタッチ。
祖母山 自撮りです。
自撮りです。
祖母山 ℹ︎さん撮影。
ℹ︎さん撮影。
祖母山 ポーズ替え。
ポーズ替え。
祖母山 自撮り。顔がでかくて後ろが見えない。
自撮り。顔がでかくて後ろが見えない。
祖母山 双眼鏡で大崩山方向を眺める
双眼鏡で大崩山方向を眺める
祖母山 祖母山とℹ︎先輩
祖母山とℹ︎先輩
祖母山 前の背あたりの巨石。
前の背あたりの巨石。
祖母山 祖母山を振り返る
祖母山を振り返る
祖母山 古祖母山。この角度からは綺麗な三角形です。
古祖母山。この角度からは綺麗な三角形です。
祖母山 ツツジが綺麗です。
ツツジが綺麗です。
祖母山 岩に根を絡みつけている木。
岩に根を絡みつけている木。
祖母山 第二吊橋の下でバナナを食べながらℹ︎先輩を待つ。
第二吊橋の下でバナナを食べながらℹ︎先輩を待つ。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。