十方山沢登り (大谷川右谷)

2018.06.23(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 49
休憩時間
0
距離
8.5 km
のぼり / くだり
937 / 939 m
5 17
1 24

活動詳細

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今シーズン初の沢登り。 十方山の大谷川(おおたにごう)右谷へ行ってきました。 大谷川は、十方山と奥三ツ倉の鞍部である「論所」(ろんしょ)から立岩貯水池へ至る山岳渓流。論所から立岩貯水池までの距離は約3.7km、標高差は約750mです。 本日は、大谷川河口に架かる大谷橋(県道296号線沿い)から入渓して論所まで沢を登り、十方山山頂を経由して十方山立岩(瀬戸滝)登山口へ下山しました。 大谷川右谷は沢登り初級者向きのルートとして有名です(左谷は上級者向け)。広々とした渓の両サイドに林立するブナ、トチ、サワグルミなどの落葉広葉樹の渓畔林がとても美しく、金庫岩やゴルジュ帯など見所も多くあります。 殆どの滝は比較的容易に直登できます。難しそうだと感じる滝があったとしてもどれも容易に巻けますし、巻いた後に懸垂下降するようなところもありません。なので、登攀的な沢登りを好む方にはちょっと物足りない沢かもしれません。 標高720m地点、標高955m地点、標高960m地点、標高1065m地点の滝は、余程自信がある人以外はロープを出す方が安全だと感じました。 また、標高630m(左谷出合)、標高820m、標高1085mに出合があるのでルート選択を間違えないよう、事前に準備しておくことが必要だと思います。 入渓地点の大谷橋から脱渓地点の論所まで、距離、標高差共に結構あるので間違いなく健脚者向きです。大谷橋から論所までの区間には登山道はありません。沢靴、沢に対応した速乾性のウェア、ヘルメットは最低限必要となります。滝の直登を安全に楽しみたいのであればロープ、ハーネス、支点構築に必要なギアなども必要となります。 大谷橋から論所までの標準タイムは岩場歩きに慣れている人で5時間くらいだと思います。

十方山 大谷橋。大谷橋は、十方山の立岩貯水池(瀬戸滝)登山口から県道296号線を戸河内方面へ約2.5kmのところにあります。十方山から立岩貯水池に流れ込む大谷川(おおたにごう)の河口に架かる橋。今日の入渓地点です。橋名を記した標識などはありません。
大谷橋。大谷橋は、十方山の立岩貯水池(瀬戸滝)登山口から県道296号線を戸河内方面へ約2.5kmのところにあります。十方山から立岩貯水池に流れ込む大谷川(おおたにごう)の河口に架かる橋。今日の入渓地点です。橋名を記した標識などはありません。
十方山 今日は友人のNDさんと一緒。大谷橋から大谷川(おおたにごう)を眺めるNDさん。川を「ごう」と読むのはこの地域の方言。
今日は友人のNDさんと一緒。大谷橋から大谷川(おおたにごう)を眺めるNDさん。川を「ごう」と読むのはこの地域の方言。
十方山 大谷橋のたもとから入渓します。登山口の標識のようなものはありません。
大谷橋のたもとから入渓します。登山口の標識のようなものはありません。
十方山 冷たくて気持ちいい。けど、まだ泳いだりシャワークライミングはしたくない気温。
冷たくて気持ちいい。けど、まだ泳いだりシャワークライミングはしたくない気温。
十方山 標高515m。沢登りスタート(^_^)/
標高515m。沢登りスタート(^_^)/
十方山 標高531m。入渓早々胸あたりまで水に浸かるNDさん。
標高531m。入渓早々胸あたりまで水に浸かるNDさん。
十方山 標高535m。夏なら飛び込んで流心を登りたいところだけどまだちょっと無理。既に首まで水に浸かっているNDさんもさすがに流心は冷たいと思ったらしく右側に逃げてました(笑)
標高535m。夏なら飛び込んで流心を登りたいところだけどまだちょっと無理。既に首まで水に浸かっているNDさんもさすがに流心は冷たいと思ったらしく右側に逃げてました(笑)
十方山 久しぶりの沢登りなので気持ちいい。
久しぶりの沢登りなので気持ちいい。
十方山 標高540m。
NDさんは泳ぎ始めました(笑)
標高540m。 NDさんは泳ぎ始めました(笑)
十方山 標高560m。V字状の流れ込み。
標高560m。V字状の流れ込み。
十方山 標高585m。雰囲気の良い場所。
標高585m。雰囲気の良い場所。
十方山 標高590m。浅い瀬が続く。
標高590m。浅い瀬が続く。
十方山 標高590m。サワグルミ、トチ、ブナなどからなる渓畔林と苔むした岩が作り出す風景。
標高590m。サワグルミ、トチ、ブナなどからなる渓畔林と苔むした岩が作り出す風景。
十方山 標高600m。
標高600m。
十方山 標高610m。大谷川の名所の一つ。第一金庫岩とかイシノコヤと言われる大岩。巨大ボルダ―ですね。
標高610m。大谷川の名所の一つ。第一金庫岩とかイシノコヤと言われる大岩。巨大ボルダ―ですね。
十方山 第一金庫岩の右側を流れる滝。
第一金庫岩の右側を流れる滝。
十方山 第一金庫岩の右側を流れる滝。流心を直登。流れが強いけど楽しい。
第一金庫岩の右側を流れる滝。流心を直登。流れが強いけど楽しい。
十方山 第一金庫岩の右側を流れる滝。NDさん。
第一金庫岩の右側を流れる滝。NDさん。
十方山 標高670m。
標高670m。
十方山 標高670m。小さな滝。
標高670m。小さな滝。
十方山 標高670m。小さな滝。
標高670m。小さな滝。
十方山 標高695m。第二金庫岩と言われる大岩。
標高695m。第二金庫岩と言われる大岩。
十方山 第二金庫岩。ボルダリングして遊ぶNDさん。
第二金庫岩。ボルダリングして遊ぶNDさん。
十方山 標高710m。二条の滝。岩が苔むしていてきれいです。
標高710m。二条の滝。岩が苔むしていてきれいです。
十方山 標高710m。二条の滝。簡単な滝は流心から直登。
標高710m。二条の滝。簡単な滝は流心から直登。
十方山 標高720m。この滝はフリーで直登したんですが、乗り越すところがちょっと怖かった。落ちたらタダでは済まないところなので、面倒がらずにロープを出すべきでした。
標高720m。この滝はフリーで直登したんですが、乗り越すところがちょっと怖かった。落ちたらタダでは済まないところなので、面倒がらずにロープを出すべきでした。
十方山 標高720mの滝。実はNDさんは沢登りは今日が初めて。とはいえ、クライミング強い人だから全然問題なし。
標高720mの滝。実はNDさんは沢登りは今日が初めて。とはいえ、クライミング強い人だから全然問題なし。
十方山 標高760m。大谷川右谷ゴルジュに到着しました。
このゴルジュは大谷川右谷最大の見所の1つ。両サイドに切り立った懸崖が聳える迫力のあるゴルジュ帯です。
標高760m。大谷川右谷ゴルジュに到着しました。 このゴルジュは大谷川右谷最大の見所の1つ。両サイドに切り立った懸崖が聳える迫力のあるゴルジュ帯です。
十方山 大谷川右谷ゴルジュの左側(右岸)の懸崖にある大きな滝。このゴルジュの風景が素晴らしいのはこの滝があるがゆえ。
この滝はコスギナエの谷という谷から落ちてきている滝で、コスギナエの谷も沢登りのルートとして知られています。
大谷川右谷ゴルジュの左側(右岸)の懸崖にある大きな滝。このゴルジュの風景が素晴らしいのはこの滝があるがゆえ。 この滝はコスギナエの谷という谷から落ちてきている滝で、コスギナエの谷も沢登りのルートとして知られています。
十方山 大谷川右谷ゴルジュで。コスギナエの谷からの滝をバックに。この滝を登ってコスギナエの谷に入ることも出来ます。力量のあるパーティーしかできないと思うけど。
大谷川右谷ゴルジュで。コスギナエの谷からの滝をバックに。この滝を登ってコスギナエの谷に入ることも出来ます。力量のあるパーティーしかできないと思うけど。
十方山 大谷川右谷ゴルジュ。NDさん。コスギナエの谷からの滝をバックに。
大谷川右谷ゴルジュ。NDさん。コスギナエの谷からの滝をバックに。
十方山 大谷川右谷ゴルジュ上部の滝。
大谷川右谷ゴルジュ上部の滝。
十方山 大谷川右谷ゴルジュ上部の滝。滝の横の岩の間を登る。
大谷川右谷ゴルジュ上部の滝。滝の横の岩の間を登る。
十方山 標高815m。右谷ゴルジュを通過すると岩がゴロゴロしたガレ場の登りになります。サワグルミやトチの木が多い。
標高815m。右谷ゴルジュを通過すると岩がゴロゴロしたガレ場の登りになります。サワグルミやトチの木が多い。
十方山 標高955mの滝。NDさんは流心の左側を直登していました。私は・・・滝の右側(左岸)を巻きました(;´∀`)
標高955mの滝。NDさんは流心の左側を直登していました。私は・・・滝の右側(左岸)を巻きました(;´∀`)
十方山 標高960m。石のトンネル。左側の斜面に見えるトンネル状の空洞。人工物のように見えるけど自然物です。。
標高960m。石のトンネル。左側の斜面に見えるトンネル状の空洞。人工物のように見えるけど自然物です。。
十方山 標高960m。苔でぬめぬめの滝。滑りそうだったので私は早々に滝の右側(左岸)から巻きましたが・・・
標高960m。苔でぬめぬめの滝。滑りそうだったので私は早々に滝の右側(左岸)から巻きましたが・・・
十方山 NDさんは直登を試みていました。でも、ぬめぬめ過ぎて無理だったみたいでNDさんも直登は止めて巻いていました。
NDさんは直登を試みていました。でも、ぬめぬめ過ぎて無理だったみたいでNDさんも直登は止めて巻いていました。
十方山 標高1015m。私の「西中国山地の奥山とはこんな場所」という心象風景を具現化したような場所です。今日のルート上で一番好きな場所でした。紅葉の時期も最高だろうなぁ。
標高1015m。私の「西中国山地の奥山とはこんな場所」という心象風景を具現化したような場所です。今日のルート上で一番好きな場所でした。紅葉の時期も最高だろうなぁ。
十方山 標高1015m。ブナやトチの大木に囲まれています。
標高1015m。ブナやトチの大木に囲まれています。
十方山 標高1015m。この辺りまでくると沢の水量はかなり減り、渓相も穏やかになります。
標高1015m。この辺りまでくると沢の水量はかなり減り、渓相も穏やかになります。
十方山 標高1065m。大谷川右谷で一番大きな滝。
標高1065m。大谷川右谷で一番大きな滝。
十方山 ここはロープを出すことにしました。
ここはロープを出すことにしました。
十方山 NDさんがリードで登ったあと私が続きます。この滝はホールドもたくさんあるのでフリーでも登れるんですが、ロープを出しておくと安心感が全然違います。支点は立木を利用して3箇所。
NDさんがリードで登ったあと私が続きます。この滝はホールドもたくさんあるのでフリーでも登れるんですが、ロープを出しておくと安心感が全然違います。支点は立木を利用して3箇所。
十方山 ビレイしてもらってるので安心。
ビレイしてもらってるので安心。
十方山 セカンドビレイの支点。支点構築練習しとかないと・・・。
セカンドビレイの支点。支点構築練習しとかないと・・・。
十方山 標高1170m。沢は徐々に細くなってくる。
標高1170m。沢は徐々に細くなってくる。
十方山 標高1225m。分かりにくいけど論所(ろんしょ)の堀割に到着。笹をかき分けて進むが、藪漕ぎというほどではないです。「論所」とは、その昔、ここの水の水利権をめぐって争いがあったことからついた地名。
標高1225m。分かりにくいけど論所(ろんしょ)の堀割に到着。笹をかき分けて進むが、藪漕ぎというほどではないです。「論所」とは、その昔、ここの水の水利権をめぐって争いがあったことからついた地名。
十方山 標高1250m。論所の掘割。この辺りに来ると堀割であることがはっきり分かります。
標高1250m。論所の掘割。この辺りに来ると堀割であることがはっきり分かります。
十方山 標高1255m。十方山と奥三ツ倉の間の登山道に出てきました。沢登りはここで終了。
この地点が十方山と奥三ツ倉のちょうど鞍部になります。この場所に来るのは先月の恐羅漢トレイル以来。NDさんも恐羅漢トレイルに出場していたので、論所のこの木のハシゴはよく覚えていたようでした。
標高1255m。十方山と奥三ツ倉の間の登山道に出てきました。沢登りはここで終了。 この地点が十方山と奥三ツ倉のちょうど鞍部になります。この場所に来るのは先月の恐羅漢トレイル以来。NDさんも恐羅漢トレイルに出場していたので、論所のこの木のハシゴはよく覚えていたようでした。
十方山 標高1260m。十方の湧水。雨が降っていたのでこの辺りで大休憩を取りました。
標高1260m。十方の湧水。雨が降っていたのでこの辺りで大休憩を取りました。
十方山 十方の湧水。この小さな流れが今日登って来た大谷川の源頭です。
十方の湧水。この小さな流れが今日登って来た大谷川の源頭です。
十方山 十方山山頂。山頂到着直前まで雨が降っていたのですが、山頂到着と同時に止みました。ただ、虫が多かったので写真だけ撮ってすぐに下山開始。
十方山山頂。山頂到着直前まで雨が降っていたのですが、山頂到着と同時に止みました。ただ、虫が多かったので写真だけ撮ってすぐに下山開始。
十方山 山頂から昭和59年遭難碑にかけてはササユリがちらほらと咲いていました。
山頂から昭和59年遭難碑にかけてはササユリがちらほらと咲いていました。
十方山 5合目。
5合目。
十方山 立岩の登山口へ下りていきます。
立岩の登山口へ下りていきます。
十方山 下山完了。心地よく疲れました。楽しかった(^^)/
下山完了。心地よく疲れました。楽しかった(^^)/
十方山 クヴェーレ吉和で入浴。コーラで乾杯(^^)/
クヴェーレ吉和で入浴。コーラで乾杯(^^)/

メンバー

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