活動データ
タイム
15:53
距離
19.1km
のぼり
2320m
くだり
2294m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今回は盛りだくさんすぎて何を書いたら良いのか。 できるだけ掻い摘んで大事なことだけ話そう。 あなたには初恋の山はあるだろうか? 私にはある。 中央道をぶっ飛ばしていると、南アルプスが左手に見えてくる。山のことは何も知らなかった私にも南アルプスはわかった。市の名前も南アルプス市。そんなに南アルプスはステキなのか。いつも南アルプスが見えてくるのを楽しみにしていた。その中で一際異様を放つ山。いつか登ってみたい、そう思っていた。見た目のみである。一目惚れだった。最近その山の名前を知った…… 甲斐駒である。 北沢峠から甲斐駒にアプローチすることにした。 仙丈ヶ岳にもアプローチしやすいとの情報なで、そっちも狙うことにした。初恋相手と二股である……そう、私はいけない男なのだ…… もう1人の大事なメンバーがいる。 あすかさんだ。 あすかさんの凄さについては彼女の活動記録から読み取ってほしい。 あすかさんは体操をやっていたらしいのだが、名前と部活は、奇遇にも(あすかさんには不幸にも)私の初恋の人と同じだった。 彼女には山行を何度も誘ったのだが、再三うまくはぐらかされていた。 今回も紆余曲折あったが、ついに御一緒できることになったわけである。 つまり今回の山行は「初恋×初恋」なのである。 前置きが長くなったが、山行情報へ進もう。 [1日目] 芦安駐車場に朝4時着。 バスが5:15だから、仮眠時間はほぼない。しょうがない、バスの中で寝るか…… 芦安~広河原1200円 広河原~北沢峠1000円 値上げされていた! 北沢峠に着くとこもれび山荘へ。先に着いていたあすかさんと合流。少しでも軽くなりたかったので、とりあえず使わなそうなバーナーと夜以降の食料を今日宿泊するこもれび山荘に置いて、早速出発。 仙水峠を経て甲斐駒へ向かう。最初は沢沿いの道、岩ゴツゴツの道。天気も良く、これから目にするであろう甲斐駒の姿を誰も疑わず超のんびり歩いていた。これがのちのち仇に。 仙水峠を過ぎるとややガスってきた。道もつまらない樹林帯の急登に。風は無いのは良いが、暑く、ガスもちっとも無くならない。甲斐駒が見えるポイントの駒津峰に着いても雲は甲斐駒だけを隠していた。それに加えて時間も押していた。あすかさんが16:00のバスで帰るからだ。計算上、甲斐駒に行っていたらバスに間に合わなそうだ。でもあすかさんは甲斐駒に行くという。コースタイム以上の頑張りを見せねばならなくなった。 時々、雲の切れ間から姿を見せる甲斐駒。それがまた、思わせぶりで。たまに撮影会も入りなかなかペース上がらない。頂上直下は直登コースと巻道コースがあるが当然登りは直登コースへ💦この辺りから足にプルプル来るが、のんびりもしていられない。これまでのいくつかの岩場、鎖場の経験からそれほど難しく危険なコースでは無かった。頂上は眺望無し。これなら、筑波山と一緒やで…… 記念撮影もそこそこに足早に下山。下りは巻道で。砂がザレザレで滑りやすい。登りも地味に大変かも。駒津峰に戻って、北沢峠までコースタイム120分のところ、タイムリミット90分。でも、冷えたフルーツパックをいただく。こういうところがあかんのよね💦間に合うか微妙なところなのでバスに乗らねばならないあすかさんには、わたくしに構わず先に行ってもらうことにした。ものすごい速さでおいてけぼりを喰らうわたくし。わたくしも全速力で追うがまったく姿が見えない……降りても降りても着かないし……結局はあすかさんはバスに間に合い、わたくしもお見送りすることができました。その後何人かのハイカーが下山してきて、バスに乗り遅れたらしく、途方にくれてました。峠のスタッフの方が特別に送ってくれたグループもいたようです。あとは山荘に泊まるとか。この季節に終バス16:00は早すぎるような気はするけど…… あすかさんと別れたあとは、山荘でのんびり。寝具付き素泊まり6000円。休前日ではないので、シーズンとはいえ、空いていて居心地良かったです。水とお湯がタダというのも山荘としては貴重です。明日は2:00発なので、ビールもそこそこに速攻眠りにつきました。(。´-д-)。o○Zzz。 [2日目] 全てが静まり返るAM2:00。わたくしは1人出発の用意を始めていた。仙丈ヶ岳で日の出を見るためだ。とはいえ、仙丈ヶ岳まで日の出までに行くことは無理と踏んでいて、とりあえず日の出時間に小仙丈ヶ岳まで行ければ、のつもりでスタートした。 夜の森はいつも不気味だ。お化けが出たら見なかったフリをするしかない。山賊なんてものがいたら、どこまで持っていかれるのだろうか?スマホだけは勘弁してくれ。そんなくだらないことを考えながら登っているとどこからともなく熊鈴の音が。わたくし以外にもこんな夜中に山を歩いている山好きがいることにホッとする。いや、でも、熊鈴を付けたお化けかもしれない。熊鈴を付けた熊かもしれない。油断はできない。なんてくだらないことを考えていると、下からヘッドライトの明かりが迫ってきて、あっという間に2人組に抜かれてしまった。山好きは確かにいた。 稜線に出る頃、空が白み始めた。日の出までにできるだけ上にと頑張るが、なかなかペースが上がらない。稜線は爆風スランプアラレちゃんだ。ミレーの防風ソフトシェルを着ると、風も寒さからも守られ一息つくことが出来た。とりあえず視界のいい小仙丈直下の山肌で御来光。小仙丈からの景色も素晴らしいものだ。小仙丈から見る仙丈ヶ岳までは稜線が見え近そうに見えるが、意外と時間がかかった。ピークでは少しガスがかかり、そのおかけでドッペルゲンガーが見られた。 下山は馬の背方面へ。仙丈小屋、馬の背ヒュッテから登ってきたのであろうハイカーと多数すれ違った。日の出を、仙丈で見るにはこの辺に泊まった方が楽かもしれない。馬の背から藪沢への道は雪崩、崩落があるらしく、通行止めとなっていた。そこで、馬の背から大滝の頭への道を通ったのだが、傾斜も少なく、所々で沢があり心地よい道だったが、途中路肩を踏み外しプチ滑落。幸い、擦り傷程度で済んだが、危うくわたくしがお化けになるところであった。路肩には気をつけよう。 なんと朝9時に山荘に下山。これから登ろうという人もいる中である。それはそれで充実感がある。9時にもう仙丈ヶ岳まで行って帰ってきたと言うとすごいと思われたが、嘘ではないが、2時に出発してるし、散々抜かれたからねえ。凄さはあまりないです。山バカなだけです。でもおかげで9:15の始発のバスで帰ることができ、そのあとも余裕を持って帰れました。こういう山行もありかもしれない。夜のお化けが気にならなければ…… 最後に。こんな慌ただしい山行に遠くから来て付き合ってくれたあすかさんにはすごい感謝です。ありがとうございました。楽しかったよ。 [アクセス] 芦安駐車場(無料) バス往復4400円 [山ご飯] ソース焼きそば+ウインナー [温泉] 白山温泉(大人600円、水曜日定休)
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