穂高のゴールデンルート(前穂~槍)をぐるっとめぐる山旅。 

2018.07.14(土) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 42
休憩時間
26
距離
8.8 km
のぼり / くだり
1992 / 510 m
DAY 2
合計時間
11 時間 58
休憩時間
57
距離
9.0 km
のぼり / くだり
1130 / 1235 m
DAY 3
合計時間
7 時間 47
休憩時間
15
距離
20.8 km
のぼり / くだり
610 / 1971 m

活動詳細

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3連休を利用して北アルプス 穂高を縦走してきました。 これまで通過したことのある「前穂⇔北穂」、「北穂⇔槍ヶ岳」の難ルート2つをつなぐ穂高の絶景と険しさを存分に味わえる贅沢な縦走ルート、 3日間すべての日で晴天(暑すぎ)に恵まれ、思いっきり楽しんできました。 スケジュールは、 1日目:上高地スタートの重太郎新道で前穂に登り、吊尾根経由で奥穂へ縦走、穂高岳山荘前の天場で1泊、 2日目:涸沢岳から難ルートを経て北穂へ、その後大キレット経由で槍ヶ岳へ縦走し、殺生ヒュッテへ下りて天場で1泊、 3日目:再び槍ヶ岳山荘(肩の小屋)へ登り返して槍ヶ岳の穂先へ、そして槍沢経由で上高地 という3連休をフルに使った山行でした。 2日目にはちょうど1年前の同じ日に 前穂→奥穂→上高地 をご一緒させていただいたヤマッパーさんと偶然にも再開。 涸沢岳⇔北穂の難ルートでの再開であったため、一瞬「えっ!?」と驚き思わず声をあげてしまいました。 キセキのような再開にガッシリ握手を交わし、1年ぶりの再会を喜び、また互いの安全を祈りました。 なんでも1泊2日でお友達と涸沢経由で北穂→岳沢の方へ行かれるとのこと。 たいていソロの私としてかなりうらやましかったです。 予想より時間がかかったものの、3日とも計画通りの行程で頂に立つことができ、充実した山行でした。 以下はルート状況です。 ■ルート状況 ・上高地 → 岳沢小屋 ほぼ林道です。荒れているような箇所、危険個所はなく、歩きやすいです。 岳沢小屋までの道標(現在地も載っている)があるため、ペース配分もしやすいです。 ・岳沢小屋→紀美子平(重太郎新道) とにかく急登です。 このルートは事故が多いため、登りで利用することをお勧めします。(16日にも滑落事故があったとか) 梯子、鎖場が多々出てきますし、岩場もあるため注意が必要です。 また、稜線に出た時の暑さが半端じゃないです。 ・紀美子平→前穂高岳山頂 片道30分ほどのルートですが、険しい岩場なため注意が必要です。 特に浮石が多いため、落石(落とす方も落とされる方も)には細心の注意が必要です。 ヘルメット推奨。 前穂山頂は広く、明神岳、奥穂、槍、涸沢カールも360度を見渡せます。 ・紀美子平→奥穂高岳(吊尾根) 岩場の尾根ですが、基本的に尾根を巻くようなルートで、しっかりしているため、慎重に進めば問題はないかと思います。 落ちたらアウトだと思いますが...。 ・奥穂高岳→穂高岳山荘 核心部ではありますが、慎重に下りれま問題ないと思います。 ただ疲労もたまっていますし、重い荷物を背負っているときは要注意かもしれません。 ・穂高岳山荘→涸沢岳 20分ほどの登りです。危険個所はないと思います。 ・涸沢岳→北穂高岳 取付きから気の抜けない岩場が続きます。 浮石が多く、最低コルまでは慎重に、細心の注意を払う必要があります。 また鎖場や梯子なども多く、全体的にテクニカルなルートですので初級者の方は立ち入らない方が良いと思います。 ・北穂高岳→南岳(大キレット) こちらもA沢コルまでは浮石が大変多く、落石の危険が常に付きまといます。 実際、15日にも豪快に落石音が響いていました。 難所とされる飛騨鳴き、長谷川ピークはそれほど難しいところではないと思います。 ただし長谷川ピークは切り立っている(ナイフリッジ)ため、渋滞が起こりがちです。 長谷川ピークを過ぎるとしばらくは平凡な道が続きますが、南岳直下からはハシゴ、鎖が連続する岩壁を登ります。 垂直?と感じるくらいの急登かつガラガラの岩場であるため、落石に注意しつつ早々に通過してしまった方が良いです。 ・南岳→槍ヶ岳山荘 途中に中岳、大喰岳があり、地味なアップダウンが続きます。 特に中岳まではかなり長く感じます。 この時期中岳直下に雪渓があり、雪解け水の水場があります。 (こちら、整地された場所があるため、いざという時のビバーク地として使えそうです。) ・槍ヶ岳 しっかり整備された登山道です。 クサリ、梯子がしっかりしているため危険は感じませんでした。 このルートの難点は早朝と夕方の渋滞が激しいことでしょうか...。 朝も8時頃になるとかなり空いているためお勧めです。 ・槍ヶ岳→上高地(槍沢ルート) 一般登山道です。涸沢へのルートと変わらない感じです。 すでに殺生ヒュッテより下部に少しだけ雪渓がありますので、心配な方は軽アイゼンがあったほうが良いと思います。 ■天場情報 ・穂高岳山荘前 PM3時にはほぼいっぱいです。 残っているのは1人用テントがぎりぎり張れるスペースくらいでしょうか。 基本的にはヘリポートは幕営禁止で、受付時に張らないように言われます。 ・南岳小屋前 PM2時ころにはまだ余裕がありました。 ただ、天場はあまり広くないため、テン泊される方は早前に到着された方が良いと思います。 ・槍ヶ岳山荘前 午前中にはいっぱいです。 受付時に天場の番号を指定されるようですので、必ず受付を先に済ませる必要があるようです。 ・殺生ヒュッテ 天場は広いため、だいたいどこかしら張るスペースはあると思います。

槍ヶ岳・穂高岳・上高地 朝6時前の上高地。朝靄が幻想的でした。
朝6時前の上高地。朝靄が幻想的でした。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 河童橋を渡って5分ほどで岳沢登山口。
ここからなが~い一日の始まりです。
河童橋を渡って5分ほどで岳沢登山口。 ここからなが~い一日の始まりです。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 風穴。
涼める数少ない場所です。
風穴。 涼める数少ない場所です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岳沢小屋到着。
岳沢小屋到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岳沢小屋から天場までは先週の大雨で少々荒れ気味です。
ここからの重太郎新道は急登。
事故も多いため下りで利用する際には注意が必要です。
岳沢小屋から天場までは先週の大雨で少々荒れ気味です。 ここからの重太郎新道は急登。 事故も多いため下りで利用する際には注意が必要です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 狭い岩場。
思いっきりつっかえました。
狭い岩場。 思いっきりつっかえました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ハシゴも鎖場もあります。
ハシゴも鎖場もあります。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 カモシカの立場。
カモシカの立場。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 登山道には雪はありません。
谷になっている箇所には少し雪が残っていますが、暑い暑い。
汗が滝のように流れます。
登山道には雪はありません。 谷になっている箇所には少し雪が残っていますが、暑い暑い。 汗が滝のように流れます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 雷鳥広場。
雷鳥広場。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ヘロヘロになりながらも紀美子平に到着。
ヘロヘロになりながらも紀美子平に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここにザックをデポして前穂山頂へ。
山頂までは30分ほどかかります。
ここにザックをデポして前穂山頂へ。 山頂までは30分ほどかかります。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 前穂高岳山頂。
前穂高岳山頂。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 本日の目的地、奥穂、穂高岳山荘の位置を確認。
本日の目的地、奥穂、穂高岳山荘の位置を確認。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 前穂を下るときにはガスが出てきました。
前穂を下るときにはガスが出てきました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 吊尾根は一見険しそうですが、それほどでもないです。
吊尾根は一見険しそうですが、それほどでもないです。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 なんかカッコよい。
なんかカッコよい。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 奥穂高岳山頂に到着。
奥穂高岳山頂に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ジャンダルムはすっかりガスの中です。
ジャンダルムはすっかりガスの中です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 穂高岳山荘前は多くの登山者でにぎわっていました。
穂高岳山荘前は多くの登山者でにぎわっていました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 15時時点で天場はほぼいっぱい。
ヘリポートは禁止されていたため、1人用テントがぎりぎりのスペースにシェルターを張りました。
(その後ヘリポートにもテントがいっぱいに張られていましたが...。)
15時時点で天場はほぼいっぱい。 ヘリポートは禁止されていたため、1人用テントがぎりぎりのスペースにシェルターを張りました。 (その後ヘリポートにもテントがいっぱいに張られていましたが...。)
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 夕方には見事なアーベントロート。
奥穂、ジャンが真っ赤に燃え上がりました。
夕方には見事なアーベントロート。 奥穂、ジャンが真っ赤に燃え上がりました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 翌15日も晴天。
見事なモルゲンロートでした。
翌15日も晴天。 見事なモルゲンロートでした。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 のんびりシェルター撤収し、行動開始。
のんびりシェルター撤収し、行動開始。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 6:30ごろに涸沢岳登頂。
かなりのんびりです。
6:30ごろに涸沢岳登頂。 かなりのんびりです。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 本日の目的地、槍ヶ岳がクッキリ。
本日の目的地、槍ヶ岳がクッキリ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 涸沢岳山頂から1分ほどで北穂方面へのルート取り付き。
ここからは難ルートですので気が抜けません。
涸沢岳山頂から1分ほどで北穂方面へのルート取り付き。 ここからは難ルートですので気が抜けません。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 最低コルを過ぎたあたりで、ちょうど一年前のこの日に「前穂→奥穂→上高地」をご一緒させていただいたヤマッパーさんとキセキの再開をしました。
お互いにびっくりでした。
最低コルを過ぎたあたりで、ちょうど一年前のこの日に「前穂→奥穂→上高地」をご一緒させていただいたヤマッパーさんとキセキの再開をしました。 お互いにびっくりでした。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここはスパンと切れ落ちていますが、足場はしっかりしているため問題はありませんでした。
ここはスパンと切れ落ちていますが、足場はしっかりしているため問題はありませんでした。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 北穂分岐。
ここまで来れば北穂山頂までは目と鼻の先です。
もうクタクタでしたが。
北穂分岐。 ここまで来れば北穂山頂までは目と鼻の先です。 もうクタクタでしたが。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 北穂高岳山頂。
槍まであと少し、じゃない。
ここからが長いのなんのって...。
北穂高岳山頂。 槍まであと少し、じゃない。 ここからが長いのなんのって...。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 北穂の小屋前でしっかり休憩をとって、大キレットに突入!
北穂の小屋前でしっかり休憩をとって、大キレットに突入!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 大キレットに入ってすぐに感じるのは浮石の多さ。
とにかくA沢コルまでは浮石だらけで、気が抜けません。
大キレットに入ってすぐに感じるのは浮石の多さ。 とにかくA沢コルまでは浮石だらけで、気が抜けません。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 クサリがかかっていて一見安全ですが、鎖が浮石を弾くため、細心の注意を払わないと上から石が落ちてきます。
クサリがかかっていて一見安全ですが、鎖が浮石を弾くため、細心の注意を払わないと上から石が落ちてきます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここは足場も鎖もしっかりしているためスイスイ通過。
ここは足場も鎖もしっかりしているためスイスイ通過。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 長谷川ピークが見えてきました。
長谷川ピークが見えてきました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 A沢コル。
個人的にはここまで来れば危険個所はないんじゃないかと思います。(北穂→南岳方向の場合)
A沢コル。 個人的にはここまで来れば危険個所はないんじゃないかと思います。(北穂→南岳方向の場合)
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 長谷川ピーク到着。
実は長谷川ピーク直前で渋滞発生。かなり待ちが発生しました。
長谷川ピーク到着。 実は長谷川ピーク直前で渋滞発生。かなり待ちが発生しました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 長谷川ピークは切り立っていて難しそうに見えますが、
足場はしっかりしているので難なく通過です。
長谷川ピークは切り立っていて難しそうに見えますが、 足場はしっかりしているので難なく通過です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 南岳への岩の壁(ハシゴ、鎖多数)を越えると南岳小屋に到着。
南岳への岩の壁(ハシゴ、鎖多数)を越えると南岳小屋に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 小屋の後ろには雄大な穂高の姿。
いつまでも眺めていられます。
小屋の後ろには雄大な穂高の姿。 いつまでも眺めていられます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 小屋から10分ほどで南岳山頂です。
小屋から10分ほどで南岳山頂です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 南岳を過ぎるとなだらかな稜線が中岳直下まで続きます。
南岳を過ぎるとなだらかな稜線が中岳直下まで続きます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 中岳直下に水場ができています。
雪渓の雪融け水、浄水フィルターを通して出ずが、冷たい水をいただきました。

なおこちらの場所には整地された場所があるため、“緊急時”にはビバーク地とできるかと。
中岳直下に水場ができています。 雪渓の雪融け水、浄水フィルターを通して出ずが、冷たい水をいただきました。 なおこちらの場所には整地された場所があるため、“緊急時”にはビバーク地とできるかと。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 エグイ登りを登りきるとようやく中岳に到着。
ここからは大喰岳へ向かうため、再び下ります。
エグイ登りを登りきるとようやく中岳に到着。 ここからは大喰岳へ向かうため、再び下ります。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 下って再び登ると大喰岳。
こちらは登山道から少し右手に入る必要があるため、意識していないとスルーしてしまうかも。
下って再び登ると大喰岳。 こちらは登山道から少し右手に入る必要があるため、意識していないとスルーしてしまうかも。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 最後の下りで飛騨乗越へ。
最後の下りで飛騨乗越へ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 乗越から見える槍ヶ岳は人が山頂まで連なっていました。
話に聞くと、往復3Hかかるとのことだったため、この日はパスしました。
乗越から見える槍ヶ岳は人が山頂まで連なっていました。 話に聞くと、往復3Hかかるとのことだったため、この日はパスしました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 予想通り肩の小屋横の天場はいっぱいだったため、殺生ヒュッテまで下りてこの日もシェルター泊。
翌朝も晴天でした。
予想通り肩の小屋横の天場はいっぱいだったため、殺生ヒュッテまで下りてこの日もシェルター泊。 翌朝も晴天でした。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 山頂が混むと嫌だったのでかなりゆっくり行動を開始しました。
山頂が混むと嫌だったのでかなりゆっくり行動を開始しました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 狙い通り穂先までのルートは空いていました。
狙い通り穂先までのルートは空いていました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 あっという間に穂先到着。
先月末に来た時と比べ物にならないくらいの絶景を楽しむことができました。
あっという間に穂先到着。 先月末に来た時と比べ物にならないくらいの絶景を楽しむことができました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 槍沢ルートには数か所雪渓があります。
エッジを立てることを意識すれば軽アイゼンもなしで通過できます。
槍沢ルートには数か所雪渓があります。 エッジを立てることを意識すれば軽アイゼンもなしで通過できます。

活動の装備

  • スノーピーク(snow peak)
    ソロセットチタン
  • プリムス(PRIMUS)
    115フェムトストーブ
  • モンベル(mont-bell)
    GORE-TEX アルパインスパッツ
  • サーマレスト(THERMAREST)
    Zライトソル
  • ガーミン(Garmin)
    GPSmap64SJ
  • モンベル(mont-bell)
    U.L. スーパースパイラルダウンハガー800
  • モンベル(mont-bell)
    U.L.ドームシェルター1
  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    X-H1
  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    フジノンズームレンズXF10-24mmF4ROIS

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