幌尻岳 七つ沼カールで初めてのテント泊

2018.07.24(火) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 21
休憩時間
1 時間 23
距離
11.7 km
のぼり / くだり
1640 / 663 m
5 35
28
1 10
DAY 2
合計時間
10 時間 42
休憩時間
39
距離
15.7 km
のぼり / くだり
1082 / 2063 m
1 55
1 9
27
3 45

活動詳細

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 今年の北海道山行は、大雪山縦走と幌尻岳と決めて4月に検討してみると、どちらも避難小屋泊かテント泊が必要であった。  幌尻岳へは4コースあり、①人気の幌尻山荘コース、②電力管理道を6時間弱歩く新冠コース、③チロロ林道からヌカビラ岳・北戸蔦別岳に出るコース、④帯広側からビパイロ岳を経る超ロングコース となる。  ④は当初から検討外、①は沢歩きの装備と予約が必要のため、②と③に絞って検討した。②は無難なコースだが、電力管理道を片道5時間以上歩くのはつらい。このため、テント泊となるが予約は必要なく、天気を見て入山できる③を選択した。  私はテントを持っていなかったため、4月中にはテントを購入し、テント泊に必要な装備を準備した。テント等は今後の山行の幅を広げるために必要な投資だからいいと思うが、問題は初めてのテント泊が幌尻岳になってしまったことだ。(テント購入後、尾瀬でテント泊を経験するつもりだったが、結果的に、未経験のまま当日を迎えてしまった。)  日帰り・食事付小屋泊しか経験のない私の心配は、一泊とはいえ、テント泊の装備に水と食料を加えたザックの重さだったが、準備してみると「何とかなりそう」だった。 ● 山行計画  ・チロロ林道ゲート ⇒電力管理道 ⇒電力取水施設 ⇒二ノ沢出合 ⇒トッタの泉 ⇒ヌカビラ岳 ⇒北戸蔦別岳 ⇒幌尻山荘分岐 ⇒戸蔦別岳 ⇒七ツ沼カール(泊) 翌日、稜線上にザックをデポして幌尻岳を往復し、前日のルートを戻る。 ● 予想外(要注意)のルート  ①沢での渡渉ヵ所 5~6ヵ所以上ある(このほか沢の中も歩く)。   雨で増水時は、二ノ沢を歩く滝下までの沢歩きの区間は、かなり危険と思われるので、注意を要する場所。  ②ハイマツほかの木が登山道をふさぎ、掻き分けて進む個所が大変多かった。特に胸の高さ以上にある所は、大きなザックが木の枝に引っかかり苦しめられた。下りよりも、登りは枝の高さが増して更に体力を消耗し、ズボンでなければ擦り傷・打ち身はかなりのものだ? ☆★ しかし、このルートはけっこう日帰りの登山者が入っており、時間に幅はあるが12~15時間で歩いているようだった。さすがにトレランの人も、このコースは、沢の中、渡渉、ハイマツで被われた登山道等でスピードを出しにくいようだ。  なお、私は今回、二ノ沢2カ所目辺りの渡渉でバランスを崩して転倒、うつぶせで水に数秒間浸かってしまった。恥ずかしながらザックの重さに負けて、すぐに起き上がれなかったのだ。その結果、全身ずぶぬれ、愛用のコンデジは水没して全く作動せず、かろうじてザックは背中のために濡れず、スマホは防水機能があり無事だった。  転倒はケガもなく、シャツは着替え、ズボンは歩いているうちに乾き、コンデジは2代前の予備機を持参していたので、その後の山行に影響はなかったが、水没したカメラのSDカードには「前日までの山行記録」が入っており、すべて消えてしまったかと、暗い気持ちの登山になってしまった。  予想通りというか、初めてのテント泊は、七ツ沼カールをまさかの独り占めだった。そして、クマさんとの遭遇が心配なので、キャンプ地の散策は少なめにして、微風・月夜のテント泊を楽しんだ。朝、ガラガラという石の音に目を覚まし、テントから出て見ると、遠くに熊が見え、ドキリ、クマがガレ場を横切るときに石を落としたみたいだった。そして、食事をしてテントを撤収、荷物をまとめてから沼の反対側を見るとクマが近くなっているではないか😱。更にクマの移動に伴うササの揺れがこちらに向かっているみたいだ。遭遇したくないので、急いで稜線の登山道に向かい出発。一応、熊スプレーを持っていたが、役に立つのかわからないし? まあ、保険かな。

幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ここからチロロ林道で森林管理署の管理。
右側に入林届の記帳簿がある。
ここからチロロ林道で森林管理署の管理。 右側に入林届の記帳簿がある。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ゲート手前の駐車場10台は駐車可能。
水洗トイレあり
ゲート手前の駐車場10台は駐車可能。 水洗トイレあり
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 電力用取水施設
電力用取水施設
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 大きなフキの葉
大きなフキの葉
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 二の沢出合いまでは、右岸をたどる。
川の中にリボンがあり、かえって迷うこともあった。
二の沢出合いまでは、右岸をたどる。 川の中にリボンがあり、かえって迷うこともあった。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ここの渡渉で転倒し水没。
それほど水もなく、石の上を乗って渡ったのではなく、自分でもなぜ転んだか???
ここの渡渉で転倒し水没。 それほど水もなく、石の上を乗って渡ったのではなく、自分でもなぜ転んだか???
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 この滝の下から沢を離れ、林の中の急登を行く。
この滝の下から沢を離れ、林の中の急登を行く。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 トッタの泉
貴重な湧き水
トッタの泉 貴重な湧き水
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 右が幌尻岳、左は戸蔦別岳
右が幌尻岳、左は戸蔦別岳
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 チロロ岳方面
チロロ岳方面
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 戸蔦別岳はカッコイイ
戸蔦別岳はカッコイイ
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳手前のテント場
北戸蔦別岳手前のテント場
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳山頂
この標識の向こう側に4人用程度のテントがあった。
北戸蔦別岳山頂 この標識の向こう側に4人用程度のテントがあった。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳山頂から
右奥が幌尻岳、左後方は戸蔦別岳
手前は幌尻山荘への分岐があるピーク
北戸蔦別岳山頂から 右奥が幌尻岳、左後方は戸蔦別岳 手前は幌尻山荘への分岐があるピーク
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳山頂から南側へ少し下ったところより
北戸蔦別岳山頂から南側へ少し下ったところより
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳を振り返って見た。
北戸蔦別岳を振り返って見た。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 幌尻山荘への分岐があるピークから
幌尻山荘への分岐があるピークから
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳山頂
北戸蔦別岳山頂
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 幌尻岳へもう少し
幌尻岳へもう少し
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 キャンプ予定地の七ツ沼カール
クマさんに会いませんように。
でも見てみたい?
キャンプ予定地の七ツ沼カール クマさんに会いませんように。 でも見てみたい?
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 七ツ沼カールへ下る分岐のところで撮ってもらいました。
北戸蔦別岳山頂にテントを張っていたメンバーの方で、幌尻岳山頂まで往復し、沼まの水場で水を汲んで登ってきたところだったそうです。
七ツ沼カールへ下る分岐のところで撮ってもらいました。 北戸蔦別岳山頂にテントを張っていたメンバーの方で、幌尻岳山頂まで往復し、沼まの水場で水を汲んで登ってきたところだったそうです。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 七ツ沼カールへ下る途中から
七ツ沼カールへ下る途中から
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 雪渓の残る池の左側の白いところがテント場
雪渓の残る池の左側の白いところがテント場
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 テント場から
テント場から
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 チングルマを入れて
チングルマを入れて
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 夕方、沼の反対側にきてこちらの様子を覗っていた。
夕方、沼の反対側にきてこちらの様子を覗っていた。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 早朝、七ツ沼カールから撮ったパノラマ写真
早朝、七ツ沼カールから撮ったパノラマ写真
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 マイテントを入れて朝焼けを撮ってみた
いい感じだ。
マイテントを入れて朝焼けを撮ってみた いい感じだ。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 一人で眺めるにはもったいない景色
一人で眺めるにはもったいない景色
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 時間が少し経過するだけで、前の写真とはこれだけ違う。
時間が少し経過するだけで、前の写真とはこれだけ違う。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 見たかったクマだが、近くには来てほしくない。
でも、最初見た地点からすると、もう沼の反対側まで近づいている。
見たかったクマだが、近くには来てほしくない。 でも、最初見た地点からすると、もう沼の反対側まで近づいている。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 クマが来る前に、早くあの上まで登ろう。
クマが来る前に、早くあの上まで登ろう。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 あの右奥のピークが幌尻岳山頂。
重いザックはデポして身軽になりピストンする。
あの右奥のピークが幌尻岳山頂。 重いザックはデポして身軽になりピストンする。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 肩へ登る途中で振り返ってみた。
肩へ登る途中で振り返ってみた。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 山頂はあのピークの向こう側
山頂はあのピークの向こう側
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳からピストンで山頂を目指し、すでに登頂して戻ってきたお二人の方に撮ってもらいました。
北戸蔦別岳からピストンで山頂を目指し、すでに登頂して戻ってきたお二人の方に撮ってもらいました。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 花を入れてみた。
花を入れてみた。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 花からチングルマに変わりつつある
花からチングルマに変わりつつある
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ついに山頂が見えた。
ついに山頂が見えた。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 登頂
誰もいないので自撮りで
登頂 誰もいないので自撮りで
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 幌尻岳山頂から
北カールの向こうの稜線には、幌尻山荘からの登山道も見える。
幌尻岳山頂から 北カールの向こうの稜線には、幌尻山荘からの登山道も見える。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 名前が?
山頂から東側を見た。
名前が? 山頂から東側を見た。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 山頂から東南側を見た。
カムイエクウチカウシ山方面だと思う。
山頂から東南側を見た。 カムイエクウチカウシ山方面だと思う。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 方向的には、左が夕張岳、右が芦別岳だが?
方向的には、左が夕張岳、右が芦別岳だが?
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 他に登山者もいないし、ゆっくりもしていられないので戻ろう。
他に登山者もいないし、ゆっくりもしていられないので戻ろう。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 反対側(幌尻山荘側)からの登山者が20人以上見える。
反対側(幌尻山荘側)からの登山者が20人以上見える。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 さあ、これからは登山道を被うハイマツに苦しめられながらも、帰られねば。
さあ、これからは登山道を被うハイマツに苦しめられながらも、帰られねば。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ハイマツに被われた登山道
ハイマツに被われた登山道
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 これは腰を曲げて潜るように行くが、ザックが引っかかる。
これは腰を曲げて潜るように行くが、ザックが引っかかる。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 戸蔦別岳方面
戸蔦別岳方面
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 幌尻岳方面
幌尻岳方面
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ザックを回収し休憩
ザックを回収し休憩
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 さあ帰るぞ
主な登り返しは、この戸蔦別岳とその先の北戸蔦別岳だ。
後は、急な下りと沢での渡渉に注意すれば大丈夫だ。
さあ帰るぞ 主な登り返しは、この戸蔦別岳とその先の北戸蔦別岳だ。 後は、急な下りと沢での渡渉に注意すれば大丈夫だ。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 テント泊はお世話になりました。
クマさん、さようなら。
テント泊はお世話になりました。 クマさん、さようなら。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 このハイマツを掻き分けるのは苦しい。
このハイマツを掻き分けるのは苦しい。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 幌尻岳山頂をアップで撮ってみた。
何人かいるようだ。
幌尻岳山頂をアップで撮ってみた。 何人かいるようだ。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 これは北戸蔦別岳からビバイロ岳に向かう途中にある「1967m峰」という岩峰
これは北戸蔦別岳からビバイロ岳に向かう途中にある「1967m峰」という岩峰
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 名残惜しくてつい振り返る。
名残惜しくてつい振り返る。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 また
また
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 最後の登り返しだ
最後の登り返しだ
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 もうほとんど下りだ。
もうほとんど下りだ。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 戸蔦別岳
戸蔦別岳
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 チロロ岳
チロロ岳
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 北戸蔦別岳
北戸蔦別岳
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 楽しませくれた山々
楽しませくれた山々
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ヌカビラ岳?
ヌカビラ岳?
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 ここからは沢歩きなので、滑らないように注意。
昨日のヘマはしないぞ。
ここからは沢歩きなので、滑らないように注意。 昨日のヘマはしないぞ。
幌尻岳・戸蔦別岳・伏美岳 増水したら大変な場所
増水したら大変な場所

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