活動データ
タイム
20:03
距離
27.4km
のぼり
2724m
くだり
2727m
活動詳細
すべて見る今年の北海道山行は、大雪山縦走と幌尻岳と決めて4月に検討してみると、どちらも避難小屋泊かテント泊が必要であった。 幌尻岳へは4コースあり、①人気の幌尻山荘コース、②電力管理道を6時間弱歩く新冠コース、③チロロ林道からヌカビラ岳・北戸蔦別岳に出るコース、④帯広側からビパイロ岳を経る超ロングコース となる。 ④は当初から検討外、①は沢歩きの装備と予約が必要のため、②と③に絞って検討した。②は無難なコースだが、電力管理道を片道5時間以上歩くのはつらい。このため、テント泊となるが予約は必要なく、天気を見て入山できる③を選択した。 私はテントを持っていなかったため、4月中にはテントを購入し、テント泊に必要な装備を準備した。テント等は今後の山行の幅を広げるために必要な投資だからいいと思うが、問題は初めてのテント泊が幌尻岳になってしまったことだ。(テント購入後、尾瀬でテント泊を経験するつもりだったが、結果的に、未経験のまま当日を迎えてしまった。) 日帰り・食事付小屋泊しか経験のない私の心配は、一泊とはいえ、テント泊の装備に水と食料を加えたザックの重さだったが、準備してみると「何とかなりそう」だった。 ● 山行計画 ・チロロ林道ゲート ⇒電力管理道 ⇒電力取水施設 ⇒二ノ沢出合 ⇒トッタの泉 ⇒ヌカビラ岳 ⇒北戸蔦別岳 ⇒幌尻山荘分岐 ⇒戸蔦別岳 ⇒七ツ沼カール(泊) 翌日、稜線上にザックをデポして幌尻岳を往復し、前日のルートを戻る。 ● 予想外(要注意)のルート ①沢での渡渉ヵ所 5~6ヵ所以上ある(このほか沢の中も歩く)。 雨で増水時は、二ノ沢を歩く滝下までの沢歩きの区間は、かなり危険と思われるので、注意を要する場所。 ②ハイマツほかの木が登山道をふさぎ、掻き分けて進む個所が大変多かった。特に胸の高さ以上にある所は、大きなザックが木の枝に引っかかり苦しめられた。下りよりも、登りは枝の高さが増して更に体力を消耗し、ズボンでなければ擦り傷・打ち身はかなりのものだ? ☆★ しかし、このルートはけっこう日帰りの登山者が入っており、時間に幅はあるが12~15時間で歩いているようだった。さすがにトレランの人も、このコースは、沢の中、渡渉、ハイマツで被われた登山道等でスピードを出しにくいようだ。 なお、私は今回、二ノ沢2カ所目辺りの渡渉でバランスを崩して転倒、うつぶせで水に数秒間浸かってしまった。恥ずかしながらザックの重さに負けて、すぐに起き上がれなかったのだ。その結果、全身ずぶぬれ、愛用のコンデジは水没して全く作動せず、かろうじてザックは背中のために濡れず、スマホは防水機能があり無事だった。 転倒はケガもなく、シャツは着替え、ズボンは歩いているうちに乾き、コンデジは2代前の予備機を持参していたので、その後の山行に影響はなかったが、水没したカメラのSDカードには「前日までの山行記録」が入っており、すべて消えてしまったかと、暗い気持ちの登山になってしまった。 予想通りというか、初めてのテント泊は、七ツ沼カールをまさかの独り占めだった。そして、クマさんとの遭遇が心配なので、キャンプ地の散策は少なめにして、微風・月夜のテント泊を楽しんだ。朝、ガラガラという石の音に目を覚まし、テントから出て見ると、遠くに熊が見え、ドキリ、クマがガレ場を横切るときに石を落としたみたいだった。そして、食事をしてテントを撤収、荷物をまとめてから沼の反対側を見るとクマが近くなっているではないか😱。更にクマの移動に伴うササの揺れがこちらに向かっているみたいだ。遭遇したくないので、急いで稜線の登山道に向かい出発。一応、熊スプレーを持っていたが、役に立つのかわからないし? まあ、保険かな。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。