活動データ
タイム
04:31
距離
4.8km
のぼり
698m
くだり
705m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る師が走ると書いて師走。 一年でもっとも忙しい時期だが少しでも山には登りたい。 夕方からの野暮用を考えると寒風山か、伊予富士か。 桑瀬峠にあがってから考えよう。 てな事で寒風山登山口へ車を走らせる。 ■え、もう? 徐々に近づいてくる寒風山の山容に嫌な予感を抱えつつ登山口に到着。 登山口から見上げる山頂には雪は無し。 え、もう溶けたの?3日前のあのクソ寒い寒波は何処へ? 登山口には少しだけ雪が残っているが、日陰や北斜面には雪が残ってるということか? ここまで来てごねても仕方がない、取りあえず登ろう。 登山口から少しの間は凍結していて、少々危なかったが手すりやロープのお陰でアイゼンを装着することなく登れた。 しばらく歩くと雪は少なくなり普通に地面が見える。 上の方に残ってるといいがなあ。 ■橋本さん 桑瀬峠まであと半分くらいの所に差しかかると、大ベテランのペアが登山者達に道を譲られていた。 見ると男性の方は1m以上はあろうかというお手製のピッケルを手にされている。 ひょっとしてと思い、橋本さんですか?と声を掛けさせていただくとその人ご本人だった。 橋本さんは、長年寒風山一帯の登山道整備を個人的に続けられている方で、現在自分や幅広い年齢層の方が安全に登れるのは橋本さんのお陰といっても過言ではない。 事実、道迷いや事故は以前に比べると断然少なくなっている。 お会いできたことだけでも感激なのにご自身が撮影されたDVDを戴いて感動。 もう少し、お話をしたかったがペースを乱す恐れがあるので先に失礼させてもった。 橋本さんお手製の「桑瀬峠まで25分」の文字が書かれた看板がすぐに現れる。 お馴染みの看板が今日は少し違って見える。 ■やっぱ寒風でしょ 桑瀬峠で行き先を決めようと思っていたが、橋本さんにお会いしたらお手製のハシゴを登らないわけにはいかんやろ。 ということで峠前に寒風行き決定。 ここまで上がってくると流石に雪も残っているようだがアイゼンを付ける程ではなさそうなのでそのまま山頂を目指す。 すぐにお手製の看板やハシゴがルート上に現れてくる。 普段は何の気なしに利用しているが、改めて見ると階段ひとつ、ロープひとつで全然難易度が変わってくるのが良く分かり、有り難い。 此所は危険という場所には必ず橋本さんの気遣いが伺えるのだ。 優しさを噛みしめながら今日も登らせていただく。 ■120% 北斜面に入るとアイゼンなしではちょっと気持ち悪いところもあったが、結局つけないまま山頂に到着。 山頂からの眺めはやっぱり格別、今日は土佐湾もいい感じに輝いている。 小腹がすいたので朝サークルKで買ったパニーニを焼いて写真を撮っていると、4名のパーティが上がってこられた。 どうやら橋本さんのお仲間らしい。 その中のご婦人がパニーニを見て、先月の終わりに伊予富士で美味しそうなランチを食べている人がいたと話しだした。 何でもひとりが食事を終えて片付けをしているときに、ようやくもう一人が食べ始めたという。 ん?どっかで聞いたことのある話し。 ひょっとして身体の大きなひとでイタリアの種馬みたいな感じのひとではなかったかと聞くと、そんな感じでもう一人は若く見えるのに白髪の人だったという。 120%しばてんさんとくりきんさんだ(笑) 思わぬ所で縁がつながった。 山をやっていて楽しい思う瞬間だ。 ■ゲテゲテ 早めのランチをゆっくり堪能しているうちにどんどん寒くなってきた。 そろそろ下山しよう。 アイゼンを付けるか迷ったが、朝よりも雪は溶けているようなのでヤバくなったら付ける事にする。 幸い危険な箇所には橋本さんが整備してくださっているので問題はなし。 しかし、雪が溶けてかなりぬかるんでいる。 気を抜くと足元の地面ごと滑るので気が気でない。 いつもより慎重に降りていくが意外と快調に下山できる。 一回派手に大コケしたが、幸いかすり傷ひとつなく後は問題なしに下山することができた。 登山口に降り立ったところで橋本さんのお仲間の方と意気投合。 お互いに髭つながりという事もあって山談義に華が咲く。 今日はずーっと橋本さんつながりだったなー。 山を愛する人達の手によって、山を愛する多くの人達が安全に楽しめる。 いつか自分も恩返しするときがくるのだろう。 来て良かった。 さて、今年も残り僅か。登れるだけ登っておこう。 次はどんな山? ※タイトル引用元歌「お世話になりました」井上 順 1971年9月25日リリース 歌詞の内容と活動レポの内容はまったく関係ありません。
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