山の日であたらしい山をつくろう。

Yamapの「あたらしい山をつくろう」キャンペーンに応募したこともすっかり忘れていた自分ですが、家に送られてきた旗の義務はしっかり果たさなければと山行する事にしました。しかし肝心の山が決まっておりません。生憎、台風13号の影響で8/11の北海道の天候はおもわしく無く山行自体の中止も考えざるを得ませんでした。 そんな諦めムードの中、道南方面は天気よさげですという貴重なアドバイスをいただきまして改めてその方向でプランを練り直しました。 道南が天気がいいなら一番南の山がいい。そんな乱暴すぎるアイデアが浮かび、函館の恵山をターゲットにしました。 自分の中でもかなりな遠征です。同行していただける奇特な方もできました。あとは当日好天になることのみが頼りです。 当日朝まで自宅付近は嫌になるほどの雨が降り、現地のライブカメラでも残念な光景が見えました。それでもやっぱり天気予報を信じたい。祈るような思いで長距離ドライブを開始しました。 現地に着いても案の定のガスガス天気。お初となる恵山の山頂でもそれは変わらず。残酷な現実を受け入れつつ、例の旗を掲げて写真を撮りました。人生ってこんなもんだとやや投げやりになりつつある心を抑え下山を開始します。 すると突然ガスが晴れてきて目の前の視界がクリアになり、視野いっぱいの鮮やかな海のブルーと恵山のゴツゴツした岩のコントラストが目に入り驚嘆の声が漏れてしまいました。誰がそうしたかは判らんがほんとニクい演出をしやがる。 「あたらしい山をつくろう」という深い趣旨は自分にはよく理解出来ていませんが、自然に対するシンプルな畏敬の念は新たになりました。