活動データ
タイム
14:29
距離
9.7km
のぼり
1208m
くだり
1956m
活動詳細
すべて見る夜明け前、涸沢テン場を出発。5.6のコルへ。目覚めてない身体に 1時間半のザレ場急登は応えます。けれども途中で御来光を迎え、紅く染まる穂高連峰に胸が高鳴りました。 5.6のコルには、すでに何組かが取り付いていました。5峰、4峰は、3点支持で登れますが、スケール感が半端ない‼︎ しかもルートを誤ると 行き詰まります。実際4峰で撤退を余儀なくされているパーティもありました。 この日は終日ガスに覆われ、先の目標が定めにくい状況でした。このルートの核心は3峰で、ここからロープを出し2人1組でマルチピッチで登ります。やはりここでもルートの見極めが肝要で、間違えると登りが困難を極め、緊張が絶えません。この日ルートを誤り3峰で滑落したパーティがあり、ヘリで搬出されていました。私達は、リーダーが 的確にルートを見極め、一度も迷うこと無く、山頂までスムーズにラインを描く事が出来ました。バリエーションは、登攀力のみならず、ルートファインディング力が大事だと改めて思いました。 登頂までは、前のパーティが登るのを待つ時間が長く、予定より大幅に掛かりました。けれども、最後に2峰のナイフリッジから懸垂下降で本峰とのコルへ降りた時、感慨深いものがありました。昨年の秋、前穂山頂からこの2峰の景色を憧れと怖れで眺めていた自分を思い出し、今日そこを登攀出来たことに、込み上げるものがありました。 前穂高岳に登頂できたのは数組でした。喜びも束の間、そこからが体力勝負の縦走が始まりました。テン場の涸沢へ戻るためには、吊り尾根の長いコースを経て奥穂高岳へ登り、そして奥穂山荘へと下り、最後はザイテングラードの岩尾根を下る…超ハードな周回でした。 しかし、突然の雷雨のためその日は山荘に急遽泊まる事になり、翌日早朝涸沢へ。テント撤収した後、一気に上高地まで下り…とはいかず、雨も降っていたので、足元気をつけゆっくりゆっくり下りました。(^^;) テントとロープと登攀具は かなりの重装備で、上高地までが、長く遠く感じました。(>_<)
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