活動データ
タイム
14:15
距離
38.2km
のぼり
2225m
くだり
2215m
活動詳細
すべて見るカムイエクウチ山は北海道の日高山地にある、日本二百名山である。 二百名山で最難関のこの山は、ほとんどの人が途中でビバークして登る。 しかしヒグマがうようよしていて怖いので日帰り強行とした。 中札内の道の駅を夜中の1時半に出発、道道111号線をビョウタンの滝方面へ向かう。 向かう途中、川の渡渉が多く有るが増水していないだろうか、雪渓が崩壊して悪いみたいで無事に通過出来るか、 ヒグマがうようよいて遭遇しないだろうか、生きて帰れるか、心配で心配で今までの山で最高に緊張をした。 ピョウタンの滝を通過して札内川ダムに近づくと急に路駐の車が現れゲートが出現! 路駐の車は15台ほどあった、こんなに人が入っているんだと少し安心した。 車を路駐し、食事と出発の準備をして折りたたみ自転車で出発する、 ここから七の沢まで10Km少し、歩くにはしんどい・・ ゲートから先はトンネルが続くが真っ暗で怖い。 途中、札内川ヒュッテが現れる。以前はここまで車で入れた。 舗装路はダートに変わり左側に七の沢雨量観測所が現れた。 ここには5台ほどチャリがデポされていて私もチャリをデポ。 ここからダート道道を200mほど進むと右側が大きく開け、道道は左にカーブする。 開けた方に札内川が流れていてここから登山靴を脱いでマリンシューズに履き替えた。 ここから八の沢出会いまではいくつかのショートカットコースがありピンクリボンの目印があるのだが見逃してしまった。 なので八の沢出会いまではほとんど河原歩きと渡渉をしてしまった・・ 途中、下山者とスライド、雪渓の情報を聞くと昨日から本日にかけて新たに崩落したところがあるとのこと、心配だ。 6時、八の沢出会いに着た、3張のテントとこれから下山する男女のパーティーがいた。 さらに川を上っていくと雪渓が現れた、スノーブリッジになっていて大きく不気味に口を開いていた。 ブリッジはいつ崩壊するか分からないので安全を考えて雪渓の右側を歩くのだが、雪渓に取り付くには崖を登らなくてはならずこれも危険だった。 さらに進むと滝の手前に大きな雪渓が現れた、ここの雪渓もスノーブリッジになっていて一部は崩壊している。 ここは雪渓の右側に行かなければならないのに左側に行ってしまい危険と判断、引き返すと後続者が現れた。 後続者に追いつき話をすると4時に出発して日帰りをするのだという。この日の日帰りは私とこの二人だけ。 雪渓を渡り終えるとここからが超急登!枝や根っこや笹をつかみながら登る。 全般的に滑りやすくまったく気が抜けない。 沢を登ったりして斜面が緩やかになったらバーンと開けたところが八の沢カールだ! テン場もあり雪解け水が流れ花が咲き乱れるカールは素晴らしいところだ! しかし、ここにはヒグマがいる・・48年前福岡大学ワンダーホーゲル部の部員が3名がヒグマに食い殺されている。 登山道のあちこちにはヒグマのうんちがあり遭遇しないか心配だ。 カールからは再び登りとなりお花畑の中を歩く、標高が1700mくらいからガス帯になり景色は見れなくなってしまった。 そしてテント1張りできるテン場に出るとガスの強風となり寒さが襲ってきたのでカッパを着た。 ここからがハイマツの薮漕ぎで行く手を阻んでくる。 ところどころナイフリッジの部分があり緊張も強いられる。 そして、登りつめてタイムリミットの5分前の10時55分カムイエクウチカウシ山頂上に到着! 200名山達成となった! 頂上には三角点はあるが看板は無い・・ そんなこともあろうかと、A4の紙にマジックで書いておいたのだ。 5分後日帰りの後続者が上がってきてお互いに写真を撮りあい、私の書いた紙を大変喜んでくれた。 景色はガスで展望は無かったが頂上に立てて本当に嬉しかった! 下山は後続者と一緒に下り、八の沢出会いでもう一人の登山者と3人で七の沢まで行った。 3人で北海道の山の話をしながらの下山は楽しかった。 そして、七の沢に午後4時12分に到着!明るいうちに帰ってこれた! 3人とも自転車で七の沢まで来ていたので七の沢から路駐してある車まで自転車で行った。 3人とも口々に、この山に対する思い、そして生きて帰れて良かったと言った! このルートは日帰りは厳しいです。 1泊以上のビバークをお勧めします。 ゲートから七の沢まで歩きの人は0、全員がチャリを利用したと思われる。 登りのスライドした登山者10人 帰りのスライドした登山者1人 登山口にトイレなし。 最寄のトイレはビョウタンの滝 食材買い出しなどは中札内のマックスバリューかセイコーマート
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