阿蘇高岳・東峰

2014.08.31(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 34
休憩時間
1 時間 16
距離
5.6 km
のぼり / くだり
776 / 777 m
2 17
2 51

活動詳細

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8月は休日の天気に恵まれることが少なかったため、久しぶりの山行となりました。 体がなまってキツいだろうなぁと思いつつも、仙酔峡コースで阿蘇に登りました。 予定としては、仙酔尾根を登り、東峰で根子岳を眺め(ここからの眺めは本当に大好きです)、高岳、中岳と周り、ロープウェー火口東駅の荒れっぷりを見物し、未踏の楢尾岳に登り、そのままロープウェー沿いの舗装道で駐車場に戻る周回コースを考えていました。 朝、仙酔峡駐車場に到着して、規制情報を確認したところ、火口1km以内の立ち入りが禁止されており、予定の周回コースは無理っぽそうなのでピストン往復に予定変更。また、天気予報では曇り。案の定、実際に山の上の方は雲がかかっていました。このままだと展望は望めませんが、天気の回復を願いつつ、日差しを遮るものが全くないこのコースには丁度いいか、と自分に言い聞かせ登り始めました。 今年は不作だったミヤマキリシマの群生地をすりぬけ登山道に入ります。はじめの5分程度は低木の中を進みますが、すぐに岩場の急登に入ります。ここの岩場は見た目かなりガレガレしていて歩きづらそうなのですが、多くの岩は地面の溶岩にくっついており、見た目よりも随分歩きやすいのが特徴です。とは言っても全てが全てがっちり固まって動かない石という訳ではなく浮石もちゃんとありますので、それなりに注意は必要です。それよりなにより、高岳の尾根筋に着くまで、ずうぅぅっっと急登というのが、キツい。覚悟はしていたが、キツい。中間点に来るまでにかなりバテ気味になってしまいました。(尚、このコースには中間点と岩にペイントされた地点があるのですが、距離もしくは標高的には正しいのかもしれませんが、決してこの場所は『中間点』とは言えないと思う…。そこから先が長い長い。利尻山の○合目に近いです。)早目の休憩や、コースファインディングと言う名の一休みを頻繁に挟みながら、ゆっくり、ゆっくりと登っていきます。振り返ってもいつもの壮大な景色が見えない中、登っていると少しだけ視界が広がり、鷲ヶ峰などの岩峰群がガスの隙間に見えてきました。いつもに増して厳しさが強調され、こういう景色もなかなかよいものであると思い写真をパチリ。 そうこうしている内に、ようやく尾根筋に到着。標準タイムよりも遅れて2時間半近くかかっています。まぁ、久しぶりなんだし、ソロなので誰かに気兼ねすることもないし、まだまだ時間もいっぱいあるし、そんなことは気にしません、と心の中で強がりながら高岳山頂へ向かいます。山頂まではゆるやかな登り、距離もたいしたことはないので、すぐに到着します。…ガスで真っ白です。展望はまるでありません。頂上では同じくらいのペースで同じコースを登っていた方とちょっとだけ話をさせて頂きまして、早々に東峰に向かいました。 高岳から東峰へはあまり勾配もなく楽にたどり着けます。(ちょっとだけミヤマキリシマが襲ってくるエリアがありますが…)。途中、ガクアジサイ(ヤマアジサイ)の花(蕾)の白が霧の中に一面に広がり幻想的な雰囲気のポイントがあり写真をパチリ。…いつも思うのですが、帰宅して撮影した写真を見るとちょっとがっくりすることが多いです。『写真だとこうだけど、実際はもっときれいなんだよっっ』、ってやつです。もっと写真の腕があったらなぁ、といつも思います。 さて、個人的に、なのですが、東峰からの根子岳の眺望は壮大であり大変素晴らしく、始めてこの眺望を目にした時は、登山始めてホントよかったぁ、と涙がチョチョ切れるくらいに感動したものです。阿蘇高岳に登られる方は、是非是非、東峰まで足を運んでもらいたいと切に願います。ちなみに、今回はガスで真っ白。なにも見えませんでした。目の前に見える『はず』の根子岳の勇壮な眺めを頭の中に思い描きながら、お昼にしました。お昼を含めて一時間弱、天候回復を期待してぼんやりとしていましたが、一向に天候回復の兆しがありませんでしたので下山を開始しました。 登りが急登だったということは下りも勿論急降(て言うのかな?)。笑い始めている膝と相談しながら、ゆっくりゆっくり降りていきます。登りの時よりも、ガスは薄くなり、ちょっとだけ眺望が利くようになっていました。左手に当初の予定に入れていた楢尾岳と思しきピークを眺め、あそこに行きたかったんだよなぁ、また今度だねっ、と思いながら下ります。下り始めたころから、なんとなく雨の匂い・雰囲気・予感(?)が漂い始めていたのですが、件の中間点あたりでとうとう降り始めました。回復しそうにないと判断し雨具を装着した途端に雨足が止まりました。こんなこともあるもんさ、と雨具(下)を脱いだとほぼ同時に再度降り始めます。…夏だし、上は着ているから大丈夫だよね、風邪ひかないよね、低体温症にもならないよね、『中間点』まで来ているんだからあとちょっとだし。…多分というか絶対、こんな心掛けはよくないのでしょうが、雨具(下)を再度装着する面倒さに負けてしまいました。幸いなことに、駐車場につくまでには本降りにはならず、風邪もひかず、低体温症にもならずにすみました。よかったです。  こうまとめてみると、なんだがいいことがまるでなかった山行のようにも思えますが、実際にはそれなりの充足感を得ているというのが不思議なものです。きっとこれが山登りの魅力なのでしょう。今回、東峰でお話させて頂いた方より『面白いよっ』とお薦め頂いた、傾山の本坊主コース(…だったかな)、秋には行ける位に体力をつけておこう、と心に決めた一日でした。

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