活動データ
タイム
07:47
距離
20.0km
のぼり
1473m
くだり
1706m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る手強そうでなかなか足が向かなかった高島トレイル。全長70km以上。初回チャレンジとして起点の国境バス停(愛発越え)〜寒風〜マキノ高原を歩くことにした。 9:06バスを降り元気よくスタート。登山ガイド本には、ゲレンデを登るとあるが広々とした場所なのでルートが分かりにくい。YAMAPを起動させ軌跡を睨みつつ、紙の地図も見比べながら登って行く。そこそこの急登だが風が心地よく気分がいい。暫く登ると右手に登山口が現れた。高島トレイルと印字された黄色いテープが目印になった。登山道は整備されているが、歩く人が少ないようで草が道を覆い気味、登山道は明瞭ではない。危険な野生動物は出てこないのか?少し不安を抱えつつ登って行く。長渕剛のトンボ。サビ部分の「うぉ〜うぉ〜うぉ〜」の部分のみ繰り返す。ほとんど歌詞を知らないためだ。 不安を持ちながらの山行ではあったが、山自体はブナの木が多く、なんとも言えぬ優しさを持っている。杉の植林帯が続く山とは違う。虫もこの時期にしては殆ど飛んでこない。昨日登った六甲山はツクツクボウシの大合唱だったが、こちらのセミは、ギーギーと鳴いている。何という名前なんだろう?セミの数も少ない。ひたすら歩いていると汗が噴き出すが、気温が高くないのでそよ風が嬉しい、良心的な山、好きになりそうだ。 上り詰めると稜線に出る。眼下には、琵琶湖の北、ポツンと浮かぶ竹生島が見える。その横に見える小さな湖は余呉湖だろうか。となるとずっと向こうの大きな山は伊吹山だな、などと景色を楽しみながら歩く。 10:25乗鞍岳山頂に到着。小休止の後、稜線を引き続き歩いて行く。関西電力の電波塔を超えると、また樹林帯に入る。やはりブナ林が多く、木漏れ日が気持ち良い。次のポイントまであとどれくらいだろう?と地図を見ようとポケットを探ると、無い! 地図類一切が。バスの時刻表含めて。ポケットからザックから全て調べたが無い。引き返して回収しようと、今来た道を小走りに戻る。ブナ林を延々と戻り、ついには関電の電波塔まで来たが見つからない。これは無理だ…。暗い気持ちになる。なぜちゃんと確認しなかったのか、なぜ予備を持ってこなかったのか、なぜこんなウッカリしたことを…。いつまでもくよくよしても仕方ない。命綱はYAMAP地図をスマホ画面で見ることだけ。バッテリーを惜しみ惜しみ歩くことにする。 気持ちの切り替えが必要だ、と木陰で昼飯を食べる。そよ風が優しい。こんな森も日が暮れると怖い場所になるんだろう。先日山口県でボランティアに発見された2歳児は、ホントに偉い。そんなことを思いながら、おにぎり2個とたい焼きカスタードケーキを完食。やっと落ち着いてきた。 黒河峠へ降りここから本日の最高峰三国山へ、そして360度の眺望が楽しみな赤坂山を目指す。正午を過ぎ、だんだんと気温が上昇。汗も止まらない。このルート、殆ど沢や水場が無いが、途中で小川を渡るときに、タオルや帽子を全部冷水に浸し、頭からかぶってみる。ひんやりとして気持ちがいい。 14:00過ぎ、三国山を降りて暫く葛折りの山道を上り詰めると、おぉ〜、何だあの岩壁は。そこには明王の禿が、陽光に照らされて白く聳えていた。見上げるととてもあの上には立てそうも無い迫力、緊張感。風化した花崗岩、うっかり端を歩けば大滑落の危険が。ここから赤坂山はすぐだ。 14:50赤坂山の山頂へ。眼下にはマキノ高原、その向こうには琵琶湖が輝いている。吹き渡る風が最高だ。高島トレイルの北辺の主人公は文句なしに赤坂山だ。左へ目をやると伊吹山、そして今日歩いてきた山々が一望できる。その左には遠く白山が望めるらしいが、そこまでは見えなかった。琵琶湖の反対側の日本海も明瞭には分からず。でもここは最高だ!山頂にいた別のパーティ、ソロ登山のお兄ちゃんらに挨拶し、彼らはマキノ高原へ降りるそうだが、小生は更に寒風へと稜線を辿る。ずっと伸びる一本道を登ったり下りたりの繰り返し。やっと寒風に到着。ここから高島トレイルを離れマキノ高原へと降りる。これがなかなかしっかりと距離があり相当疲れたが、マキノ高原の温泉が迎えてくれた。のんびりと入浴し、18:16最終のバスに乗る。 いや〜、山って本当にいいもんですね。登山は天が人間に与えてくれた極上のプレゼント。今日も感謝の1日であった。
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