活動データ
タイム
10:18
距離
16.7km
のぼり
1508m
くだり
1314m
活動詳細
すべて見る1.山行目的: 7月の豪雨災害により、JR呉線および山陽線が運休していたが、山陽線瀬野駅までの運行が8月18日に開始された。運行開始にともない、瀬野駅から矢野駅間の安芸アルプス縦走路の被害調査を行う。 2.期日:8月26日(日) 天候:快晴 気温:31℃ 3.調査場所: (1)瀬野駅から安芸アルプス登山口まで (2)登山口から安芸アルプス縦走路 愛宕神社参道入口まで (3)愛宕神社参道入口から串掛林道を通り熊野バス営業所まで 4.調査員:一人 5.調査結果 (1)瀬野駅から安芸アルプス登山口まで 瀬野駅から瀬野川沿いに進むと、橋が流されており、道路もえぐられていた。(写真①) 近所の人に話を聞くと、豪雨のとき、自分は高台に避難していたが、帰ってみると、自宅前の道路が冠水していたとのことであった。家のまわりには土のうが積まれているところがあった。 (2)登山口から安芸アルプス縦走路 愛宕神社参道入口まで ・国道2号線のバイパスの下のトンネルを抜けると、登山口である。ここには、立入禁止の立て看板が設置されていた。(写真④) この先は、自動車が通行できるように、瀬野川調整池まで舗装されていたが、今回の豪雨により、道路がえぐられており、歩行者も注意して歩かないといけない状態であった。(写真⑤⑥⑦) ・瀬野川調整池(写真⑧)から先は、山道となる。 ・神原滝(写真⑪)の水量はほとんどない状態であった。豪雨の後の好天によるものと思われた。 ・神原滝から原山への稜線までの登山道に、倒木1か所、道の崩壊1か所があった。(写真⑫⑬) ・原山から鉾取山山頂間で、山の崩壊が1か所あった。ただし、登山道への影響はなかった。(写真⑳) ・古峠から538m山頂間で、山の崩壊が1か所あった。ただし、登山道への影響はなかった。(写真㊶) ・城山から赤穂峠間で、山の崩壊が1か所あった。ただし、登山道への影響はなかった。(写真㊹) ・金ケ燈竜山登山口から愛宕神社参道に入ると、道路は崩壊した土砂に覆われており(写真51)、さらに、倒木もあり、通行できなかった。 そのため、愛宕神社から矢野方面には下山できなかった。 (3)愛宕神社参道入口から熊野バス営業所まで ・愛宕神社参道から矢野駅に下山することができなくなったので、串掛林道を熊野方面に下った。 ・串掛け林道を歩くと、まもなく、山からの崩壊現場にあう。土砂で道路が塞がれていたと思われが、その後の復旧作業で、道路上の土砂は片付けられていた。 ・さらに行くと、山からの大規模な土石流が発生していた。道路上の土砂は片付けられていたが、大きな岩はそのまま道の側に置かれたままであった。(写真52 53 54)。 6.調査結果のまとめ ①安芸アルプス縦走路の入口である、調整池までの道路がえぐられており、歩行が困難である。入山は整備が完了するまで、中止した方が良いと思われる。 ②神原滝から稜線までの登山道で、崩壊が1か所あったが歩行には注意が必要である。縦走路付近の谷筋には大きな崩壊があったが、登山道には影響ははなかった。 ③愛宕神社参道入口の道路は、土砂に覆われており、土砂が撤去されるまで、通行はできない。また、愛宕神社から矢野駅方面への被害の発生の有無は今回は調査できなかった。 7.感想 ・登山口までの取り付け道路は大きな被害が発生していたが、縦走路そのものの被害は少なかった。 ・縦走路の歩行を苦しめたのは、高温と草の成長とクモの巣であった。顔がクモの巣だらけになった。 ・夏場の縦走は、高温のため、また、風が期待できないため、熱中症対策が必要である。 (以上)
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