荒川岳・赤石岳周回（田代発電所から転付峠を越えて1泊2日の変態プラン）

もうヘトヘトです。こんな登山はしてはいけません。どうかみなさん、余裕あるプランで安全な登山をお楽しみください。 でも、南アルプス南部の山々はとても素晴らしいので、ぜひ登ってみてくださいね。 ※※※※※ 登 山 記 録 ※※※※※ 【１日目】 ◆03:30 甲府を出発。途中のコンビニで１日目の昼、２日目の朝・昼飯を調達。　 ◆05:00 田代発電所着。発電所に至る道は舗装されていますが、所々穴ぼこがあるので要注意。 ◆05:15 標高870mの田代発電所から登山開始。ビール500ml缶３本と、それを保冷するための凍らせたペットボトル500ml３本を詰め込んだザックの重さは12kg以上。いつものスピードは全く出ない。 ◆06:30 東京電力の秘密基地的な所（保利沢小屋）に到着。ここに至るまでには、猛烈な急登、崩落地のトラバース、不安定な丸太橋での渡渉など、かなり刺激的。 ◆08:15 標高1990mの転付峠（伝付峠）到着。峠の手前では水場に立ち寄る。冷え冷えで激ウマの水が疲れを吹き飛ばしてくれる。水場を過ぎると富士山の展望ポイントがあるので、ここも見過ごしてはならない。転付峠は車が通れそうな広い尾根道。地図を見ると林道になっていて納得。 ◆09:20 二軒小屋ロッヂ到着。小屋も素晴らしいが緑の広場も素晴らしい。転付峠から二軒小屋までの下りは、標高を一気に600mも下げるが、とてもよく整備されており危険個所なし。ロッヂの自販機でキリンメッツのグレープフルーツ味を購入して一気飲み。 ◆10:35 ロボット雨量計跡の手前、「ロボット」と赤スプレーされた岩を通過。なんとなく鳳凰の御座石を思い出す。一度転付峠まで登り、二軒小屋ロッヂまで下った足に、再度の急登が追い討ちをかける。 ◆11:45 マンノー沢頭（万斧沢ノ頭）到着。標識があるだけで特筆すべき事項なし。ここを過ぎ、標高2700m手前まで登ると、ようやく森林限界を抜ける。重い荷物と変態的登山計画に悩まされた辛さから開放される。 ◆13:05 千枚岳山頂（標高2880m）到着。素晴らしい大展望。百名山でも何でもないがとにかく素晴らしい。 ◆13:50 丸山山頂（標高3032m）到着。その名のとおり丸い山。標高は仙丈ヶ岳と同じだが、荒川岳の一部とみなされるためランク外にされた山。 ◆14:20 悪沢岳（荒川東岳）山頂（標高3141m）到着。自分的には本山行のハイライト。展望も素晴らしいが山の名前が素晴らしい。誰がつけたか「悪沢岳」。山頂付近は大岩ゴロゴロエリアにつき歩行注意。 ◆15:25 荒川中岳山頂（標高3083m）到着。東岳からは一度下ってから登り返す。歩行時間が10時間を超えてヘトヘト感が増す中、展望が元気をくれる。そして不思議と足が軽くなる。 ◆15:35 荒川前岳山頂（標高3068m）到着。分岐に荷物を放置して手ぶらで山頂に向かったところ、体の軽さを実感しながらすぐに到着。 ◆16:10 荒川小屋（標高2615m）到着。きれいな山小屋。重いザックを背負ってきた甲斐があり、冷え冷えのビールで乾杯！（小屋で買えば１本800円）そして夕食のカレーは絶品。（19:30 就寝） 【２日目】 ◆03:15 山小屋発。（02:00起床）赤石岳山頂で日出を迎えるために早出。大聖寺平の先からは荒川三山の絶景ポイントあり。月明かりにその絶景が微かに浮かび上がる。 ◆04:50 赤石岳山頂（標高3120m）到着。さすが南アルプスの盟主、威風堂々たる雰囲気。山頂は10～15人ほどの賑わい。 ◆06:45 富士見平。日本に数多くの「富士見平」があるであろうが、この場所ほど地名にふさわしい場所は他にない。 ◆07:15 赤石小屋（標高2600m）到着。特種東海フォレストの小屋はどこも素晴らしい。 ◆09:40 椹島（標高1120m）到着。ソフトクリーム（500円）で栄養と元気を補給し、二軒小屋ロッヂまでの長距離林道歩きに備える。ソフトクリームの美味しさは八ヶ岳野辺山高原のヤツレンソフト（300円）に軍配。 ◆12:05 二軒小屋ロッヂ（標高1390m）到着。再びキリンメッツのグレープフルーツ味を一気飲みして最後の転付峠越えに備える。 ◆13:35 転付峠（標高1990m）到着。峠はスルーして10分下った水場に向かう。そこで飲んだ水が何よりもうまかった。飲みすぎて下山中はお腹チャプチャプ。 ◆16:20 田代発電所に無事到着。転付峠からの下りは、危険な崩落箇所や、橋が流されてジャンプで渡渉を強いられるなど緊張の連続。日没前に下山できて安堵＆安堵。