十方山沢登り(コスギナエの谷)

2018.08.30(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 31
休憩時間
27
距離
7.5 km
のぼり / くだり
876 / 879 m
4 47
1 21

活動詳細

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十方山のコスギナエの谷を沢登り。 コスギナエの谷は、十方山山頂付近から大谷川右谷のゴルジュ帯へ続く谷筋です。したがって、この谷を登るには、まず大谷川右谷をゴルジュ帯まで登る必要があります。(大谷川=十方山と奥三ツ倉の鞍部から立岩貯水地に至る渓流。6月23日の記録を参照) コスギナエの谷の核心部は、コスギナエの谷と大谷川右谷の出合であるゴルジュ帯右岸から流れ落ちるコスギナエの滝(滝名は仮称)の直登です。この滝を直登する場合、特にリードクライマーにはそれなりのクライミング経験と装備が必要です。セカンド以降で登る場合もクライミング未経験者は止めた方が無難だと思います。下段のクライミング終了後の岩溝の通過は、今回はフリーで通過しましたが、ロープを出しても良いくらいだと感じました。 コスギナエの滝を突破した後は標高870m付近の滝で1回ロープを出しましたが、それ以外はロープを出すような箇所はなく、急勾配で水量の少ないゴーロ沢をひたすら登っていきました。 標高1200m付近から標高1300m付近までは、狭い谷筋を低木の幹や枝、雑草などが覆っており、これらをかき分けながら前進しました。 標高1300m付近で笹原に出ると、あとは笹薮漕ぎをして十方山山頂へ。進路をうまくとれば山頂に直接出ることが出来ます。 帰路は、登山道を瀬戸の滝登山口へ下山しました。

十方山 大谷川(おおたにごう)の河口に架かる橋(大谷橋)から入山します。瀬戸の滝登山口からだと戸河内方面に約2.5kmの地点です。6月に大谷川右谷を沢登りした際はこの橋の下から大谷川に入渓したのですが、今回は大谷川下流は右岸にある踏み跡を歩いてショートカットします。
大谷川(おおたにごう)の河口に架かる橋(大谷橋)から入山します。瀬戸の滝登山口からだと戸河内方面に約2.5kmの地点です。6月に大谷川右谷を沢登りした際はこの橋の下から大谷川に入渓したのですが、今回は大谷川下流は右岸にある踏み跡を歩いてショートカットします。
十方山 大谷橋のたもとから入山。藪をかき分けて入っていく。ちなみに、テープとか指示板とかは一切ありません。
大谷橋のたもとから入山。藪をかき分けて入っていく。ちなみに、テープとか指示板とかは一切ありません。
十方山 藪を抜け、少し上に登れば明瞭な踏み跡に出ます。
藪を抜け、少し上に登れば明瞭な踏み跡に出ます。
十方山 「明瞭な踏み跡」とは言っても、人がほとんど歩かない踏み跡なので当然ですが荒れています。
「明瞭な踏み跡」とは言っても、人がほとんど歩かない踏み跡なので当然ですが荒れています。
十方山 ここで踏み跡は終わり。大谷川に合流します。渡渉すると左岸側に踏み跡があり、少し上流までは踏み跡を辿って歩けます。
ここで踏み跡は終わり。大谷川に合流します。渡渉すると左岸側に踏み跡があり、少し上流までは踏み跡を辿って歩けます。
十方山 踏み跡歩きはこの辺りで終了。
踏み跡歩きはこの辺りで終了。
十方山 大谷川。
大谷川。
十方山 大谷川。イシノ小屋(第一金庫岩)。
大谷川。イシノ小屋(第一金庫岩)。
十方山 第一金庫岩の右側にある小滝を登る。ここは簡単。
第一金庫岩の右側にある小滝を登る。ここは簡単。
十方山 第二金庫岩。この写真だと大きさが分からないのですが・・・
第二金庫岩。この写真だと大きさが分からないのですが・・・
十方山 第二金庫岩。人と並べると大きさが分かります。
第二金庫岩。人と並べると大きさが分かります。
十方山 2条の滝。
2条の滝。
十方山 2条の滝のすぐ上にある滝。クライムさんは直登してたけど私はパス。右側から巻きました。
2条の滝のすぐ上にある滝。クライムさんは直登してたけど私はパス。右側から巻きました。
十方山 大谷川右谷のゴルジュ帯に到着しました。
大谷川右谷のゴルジュ帯に到着しました。
十方山 ゴルジュ帯右岸の懸崖から流れ落ちるコスギナエの滝(滝名は仮名)。
この滝の上流がコスギナエの谷です。本日最大の目的はこの滝を登ること。
この滝は2段になっていて、クライミングの対象となるのは下段の滝。滝の右側の岩壁を登ります。下段の滝を登ったら岩溝を歩いて上段滝の右側を巻きます。
ゴルジュ帯右岸の懸崖から流れ落ちるコスギナエの滝(滝名は仮名)。 この滝の上流がコスギナエの谷です。本日最大の目的はこの滝を登ること。 この滝は2段になっていて、クライミングの対象となるのは下段の滝。滝の右側の岩壁を登ります。下段の滝を登ったら岩溝を歩いて上段滝の右側を巻きます。
十方山 コスギナエの滝を見上げる。
コスギナエの滝を見上げる。
十方山 ロープを出し、クライムさんがリードでクライミング開始。ビレイ中は写真撮れないのでクライムさんが登っている写真はありませんけど。
ロープを出し、クライムさんがリードでクライミング開始。ビレイ中は写真撮れないのでクライムさんが登っている写真はありませんけど。
十方山 ビレイO.K.の合図の笛が鳴ったので私もクライミングを開始。
ビレイO.K.の合図の笛が鳴ったので私もクライミングを開始。
十方山 1つめの支点。カムでとりました。しっかり効いてます。
1つめの支点。カムでとりました。しっかり効いてます。
十方山 2つ目の支点もカム。ここもしっかり効いていました。
ビレイしてもらっているとはいえ、ここを乗り越すのは結構怖かった。視界の中には適当なホールドがなかったため、手を伸ばして視界に入らないところをあちこち探り、ようやくガバを探り当てて何とか乗り越せました。クライムさんがリードだからなんとかなりましたが、自分がリードでは無理ですね。
2つ目の支点もカム。ここもしっかり効いていました。 ビレイしてもらっているとはいえ、ここを乗り越すのは結構怖かった。視界の中には適当なホールドがなかったため、手を伸ばして視界に入らないところをあちこち探り、ようやくガバを探り当てて何とか乗り越せました。クライムさんがリードだからなんとかなりましたが、自分がリードでは無理ですね。
十方山 終了点。支点には岩を使っていました。これなら落ちても安心。
終了点。支点には岩を使っていました。これなら落ちても安心。
十方山 下段のクライミングが終了すると、次はこの岩溝を通過します。上段の滝から水がシャワー状態で降り注いでいます。
ロープを出すかどうか少し話し合いましたが、ここはフリーで行くことにしました。
下段のクライミングが終了すると、次はこの岩溝を通過します。上段の滝から水がシャワー状態で降り注いでいます。 ロープを出すかどうか少し話し合いましたが、ここはフリーで行くことにしました。
十方山 ここもクライムさんから。レイバック気味に取り付く。
ここもクライムさんから。レイバック気味に取り付く。
十方山 うーん。ここは情報収集の段階では簡単に通過できると考えていたのですが、思っていたほど簡単ではなさそう。。
うーん。ここは情報収集の段階では簡単に通過できると考えていたのですが、思っていたほど簡単ではなさそう。。
十方山 バランスを取りながら・・・
バランスを取りながら・・・
十方山 乗り越えた!
乗り越えた!
十方山 ズーム。
ズーム。
十方山 さて、次は私なんですが。思っていた以上に上段滝から降り注ぐ水の勢いが強く・・・
さて、次は私なんですが。思っていた以上に上段滝から降り注ぐ水の勢いが強く・・・
十方山 たまらず一旦退却。クライムさんは「いい写真が撮れるな〜」と言っていましたが、こっちはそれどころではない(笑)。
たまらず一旦退却。クライムさんは「いい写真が撮れるな〜」と言っていましたが、こっちはそれどころではない(笑)。
十方山 2度目。全身ずぶ濡れになりながら岩にしがみついて・・・
2度目。全身ずぶ濡れになりながら岩にしがみついて・・・
十方山 なんとか乗り越えた。滝行から逃れる術はありません。
なんとか乗り越えた。滝行から逃れる術はありません。
十方山 あとは簡単。岩溝を抜けて。
あとは簡単。岩溝を抜けて。
十方山 上段滝の右側を巻くだけ。
上段滝の右側を巻くだけ。
十方山 コスギナエの滝落ち口。ようやくこの地点に立つことが出来ました。
コスギナエの滝落ち口。ようやくこの地点に立つことが出来ました。
十方山 コスギナエの谷。水量は少ない。十方山山頂へ向け突き上げるような谷なので勾配は急。浮いた大きな岩も多い。
コスギナエの谷。水量は少ない。十方山山頂へ向け突き上げるような谷なので勾配は急。浮いた大きな岩も多い。
十方山 派手な滝はない谷ですが、手を使って登り続ける感じです。
派手な滝はない谷ですが、手を使って登り続ける感じです。
十方山 手を使うとはいえ、難しいところはありません。
手を使うとはいえ、難しいところはありません。
十方山 コスギナエの谷で唯一ロープを出した滝。最初は写真右側の凹角を登ろうと思ったのですがスタンスが悪いので止めにして左側へ逃げました。
コスギナエの谷で唯一ロープを出した滝。最初は写真右側の凹角を登ろうと思ったのですがスタンスが悪いので止めにして左側へ逃げました。
十方山 なんだかんだでロープは30mほど使った。支点は1つ目がカムで2つめは立木を利用しました。
なんだかんだでロープは30mほど使った。支点は1つ目がカムで2つめは立木を利用しました。
十方山 クライミング終了点。支点は立木。
クライミング終了点。支点は立木。
十方山 どんどん高度を稼いでいきます。このあたりは水はほとんど流れていませんでした。伏流になっている感じ。
どんどん高度を稼いでいきます。このあたりは水はほとんど流れていませんでした。伏流になっている感じ。
十方山 出合。山頂に出るには右の谷筋へ進みます。
出合。山頂に出るには右の谷筋へ進みます。
十方山 徐々に谷の幅が狭くなってきた。
徐々に谷の幅が狭くなってきた。
十方山 標高1200mを越えるあたりからはほとんど藪の中を進むような状態になります。木をくぐり、乗り越えながら進む。1人では来たくないなぁ(笑)
標高1200mを越えるあたりからはほとんど藪の中を進むような状態になります。木をくぐり、乗り越えながら進む。1人では来たくないなぁ(笑)
十方山 標高1300m手前で樹林帯を抜けて笹原に出ますが、ここも猛烈な笹藪漕ぎを強いられる。前回来た時はもっと笹藪漕ぎは楽だったんですが、今回はかなりきつかった。こういう笹原を藪漕ぎしてると熊の寝床があったりします。
標高1300m手前で樹林帯を抜けて笹原に出ますが、ここも猛烈な笹藪漕ぎを強いられる。前回来た時はもっと笹藪漕ぎは楽だったんですが、今回はかなりきつかった。こういう笹原を藪漕ぎしてると熊の寝床があったりします。
十方山 笹原を進む。背後に見えるのは登山道がある尾根筋。
笹原を進む。背後に見えるのは登山道がある尾根筋。
十方山 山頂標柱が見えた。
山頂標柱が見えた。
十方山 藪漕ぎ終了点=十方山山頂というのがコスギナエの谷の特徴です。
藪漕ぎ終了点=十方山山頂というのがコスギナエの谷の特徴です。
十方山 山頂に到着。到着とほぼ同時に雨が止んだので小休憩。
山頂に到着。到着とほぼ同時に雨が止んだので小休憩。
十方山 帰路は登山道を下る。
帰路は登山道を下る。
十方山 瀬戸の滝登山口に帰着。
瀬戸の滝登山口に帰着。

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