【おわら風の盆】心に響く哀愁の胡弓

2018.09.01(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 59
休憩時間
1 時間 5
距離
6.4 km
のぼり / くだり
104 / 104 m
2 59

活動詳細

すべて見る

クライミング仲間に富山市八尾町出身の人がいて、その人のご案内で越中八尾「おわら風の盆」を見に行くことになった。おわら風の盆は、二百十日の風封じと五穀豊穣を願って三日三晩、唄と踊りを繰り広げる伝統行事。毎年9月1〜3日に開催され、延べ20万人以上が訪れるという。 午後6時に車で金沢を出発し、約1時間かけて八尾町にある仲間のご実家へ。そこで思いがけず、お母様、奥様から心尽しの手料理をいただく。恐縮、そして感謝。お腹が満たされると、風の盆が開催される旧町へと向かう。 井田川に沿って歩いていくうちに、対岸にぼんぼりの灯りが見えてきた。禅寺橋を渡り、石垣沿いに禅寺坂を登る。西町の宮田旅館の前で「ここが柴田理恵のお母さんの実家」と教えられた。 人混みの中を上新町から西新町へ上がっていくと、井波屋のし店の前で輪踊りが始まった。勇ましい男踊りに、たおやかな女踊り。気品のある越中おわら節の旋律と哀愁を帯びた胡弓の音色が心に響く。後ろの家屋から地元のご婦人(というよりオバチャン)たちが大声で世間話をしているのが聞こえてきたのはご愛嬌。 西新町の先で左に折れ、東新町から諏訪町へ下りていく途中、ちょうど町流しが始まった。目の前できびきびとした動きを見せる男の踊り手。道幅が狭くて、手先が僕に当たりそうになる。編笠の下から時折り見える顔つきは思いのほか若々しい。 東町の玉旭酒造で「玉旭 Echoes 酒母搾り 純米生原酒」の720ml瓶を購入する。日本酒のイメージを根底から覆す、甘酸っぱくてフルーティーな口当たり。帰途の今町や天満町でも輪踊りを見学する。初めて見た風の盆。仲間のおかげで、優美で幻想的な世界を存分に堪能することができた。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。