ソウシチョウは駒の尾山~後山の生態系に影響を与えるか⁉

2018.09.02(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 58
休憩時間
23
距離
9.5 km
のぼり / くだり
798 / 797 m
1 16
24
28
23
34
41

活動詳細

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久しぶりに兵庫県宍粟市ちくさ高原からアプローチしました。 大海里峠までの登りは、できるだけ旧山道沿いを歩きました(ログ参照)。 道がはっきりしない所もありますが、ヤブコギはなく適当に歩いても大丈夫です。 沢沿いの道でしたので、自然クーラーと水の音で心地よい山行となりました。 このコースは5月下旬頃にはヤマシャクヤクがたくさん観られます。 大海里峠に出てくると、“マンネンスギ”じゅうたんが広がっていました。 名前の一部に“スギ”が入っていますが、シダ植物です。 多くの人が杉(の子)と間違えるようです。 杉は日本の樹木の中で、一番樹高が高くなる木です。 じゅうたん状に広がって生育しているマンネンスギが杉のように成長したら…(*_*; ちなみに、マンネンスギの高さは10~30cm程度です。 兵庫県では準絶滅危惧種に指定されている貴重な植物ですので、 安易に踏んだり、触ったりせずに、保護してほしいものです。 この大海里峠と大海里山の北斜面、ダルガ峰頂上周辺に群生を観ることができます。 駒の尾山から船木山にかけて非常に気になる鳥がたくさんいました。 その名は“ソウシチョウ(相思鳥)”です。 日本の特定外来生物に指定された鳥類4種のうちの1種です。 日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっています。 他の鳥の存在がかすむほど、稜線上でもっとも存在感がありました。 日本にペットとして持ち込まれただけあって容姿や鳴き声が可愛いので、 個人的には好きな鳥ですが、 ここの生態系に影響を及ぼさないようにしてほしいものです。 下りは船木山の北尾根を進みました。 迷い道もなく、傾斜も緩いので、歩きやすかったです。 鍋ヶ谷林道と合流してからは、ゴールまでほとんどフラットな道でした。 林道を横断するいくつかの渓流や動植物を観賞しながら、 ゴールまで約3kmの林道を快適に歩くことができました。

後山・船木山・駒の尾山 1.赤い沢⁉・・・せせらぎランド(出発点)を流れる赤い沢<写真上半分>です。たたら製鉄が盛んな地域だっただけに、鉄分を含んで赤く染まっていました。
1.赤い沢⁉・・・せせらぎランド(出発点)を流れる赤い沢<写真上半分>です。たたら製鉄が盛んな地域だっただけに、鉄分を含んで赤く染まっていました。
後山・船木山・駒の尾山 2.鍋ヶ谷山・・・せせらぎランドから観る鍋ヶ谷山はまるで絵画のようです。右手前が駒の尾山登山口です。今回は鍋ヶ谷林道からアプローチしました。
2.鍋ヶ谷山・・・せせらぎランドから観る鍋ヶ谷山はまるで絵画のようです。右手前が駒の尾山登山口です。今回は鍋ヶ谷林道からアプローチしました。
後山・船木山・駒の尾山 3.後山北西尾根・・・鍋ヶ谷渓谷沿いの道から見た後山です。後山は四方八方から望めますが、どのアングルから見ても印象が変わります。
3.後山北西尾根・・・鍋ヶ谷渓谷沿いの道から見た後山です。後山は四方八方から望めますが、どのアングルから見ても印象が変わります。
後山・船木山・駒の尾山 4.大海里峠西北西谷標高950mの滝・・・旧山道(谷)沿いを登っていくと、小滝が連続して流れているシーンが観られます。5月下旬にはヤマシャクヤクも観られます。
4.大海里峠西北西谷標高950mの滝・・・旧山道(谷)沿いを登っていくと、小滝が連続して流れているシーンが観られます。5月下旬にはヤマシャクヤクも観られます。
後山・船木山・駒の尾山 5.大海里峠越しに那岐山・・・旧山道の最後の詰めはヤブもなく、急に大海里峠が出てきました。その向こう(西南西)には那岐山が見えました。
5.大海里峠越しに那岐山・・・旧山道の最後の詰めはヤブもなく、急に大海里峠が出てきました。その向こう(西南西)には那岐山が見えました。
後山・船木山・駒の尾山 6.マンネンスギ:兵庫県では準絶滅危惧種に指定されている貴重なシダ植物の群生です。よく杉の子と間違える方がいますが、この時季は胞子嚢穂が長く伸びています。
6.マンネンスギ:兵庫県では準絶滅危惧種に指定されている貴重なシダ植物の群生です。よく杉の子と間違える方がいますが、この時季は胞子嚢穂が長く伸びています。
後山・船木山・駒の尾山 7.駒の尾頂上から那岐山・・・駒の尾山の頂上は笹とススキで被われていました。西方向に富士山のような形をした那岐山が見えました。
7.駒の尾頂上から那岐山・・・駒の尾山の頂上は笹とススキで被われていました。西方向に富士山のような形をした那岐山が見えました。
後山・船木山・駒の尾山 8.駒の尾山頂上より沖ノ山&東山&扇ノ山・・・駒の尾山頂上より北方向に、向かって左に沖ノ山(せん)、右寄りに東山(とうせん)、右端に扇ノ山(せん)が見えました。手前は大海里山です。
8.駒の尾山頂上より沖ノ山&東山&扇ノ山・・・駒の尾山頂上より北方向に、向かって左に沖ノ山(せん)、右寄りに東山(とうせん)、右端に扇ノ山(せん)が見えました。手前は大海里山です。
後山・船木山・駒の尾山 9.駒の尾山頂上より鍋ヶ谷山&船木山&後山・・・駒の尾山頂上より東方向に、手前より鍋ヶ谷山&船木山&後山が見えました。このルート上に特定の動物が大量に生息しています(*^^*)
9.駒の尾山頂上より鍋ヶ谷山&船木山&後山・・・駒の尾山頂上より東方向に、手前より鍋ヶ谷山&船木山&後山が見えました。このルート上に特定の動物が大量に生息しています(*^^*)
後山・船木山・駒の尾山 10.エゾスズ♂・・・コオロギの仲間です。体長が1cm程度ですが成虫です。稜線上、数百mにわたって数えきれないほど、たくさんいました。一歩踏み出すたびに数十匹が飛び回ります(^^)/
10.エゾスズ♂・・・コオロギの仲間です。体長が1cm程度ですが成虫です。稜線上、数百mにわたって数えきれないほど、たくさんいました。一歩踏み出すたびに数十匹が飛び回ります(^^)/
後山・船木山・駒の尾山 11コモリグモの仲間・・・エゾスズ(コオロギ)に混じって、たくさんいました。メスの背中に何十匹も子グモを乗せて動くシーンを見たら、クモ嫌いの人は卒倒するでしょう(*_*;
11コモリグモの仲間・・・エゾスズ(コオロギ)に混じって、たくさんいました。メスの背中に何十匹も子グモを乗せて動くシーンを見たら、クモ嫌いの人は卒倒するでしょう(*_*;
後山・船木山・駒の尾山 12.オオセンチコガネ「アカ型」・・・糞を食べることから食糞性コガネムシとも呼ばれています。鹿の糞の側でよく見かけます。
12.オオセンチコガネ「アカ型」・・・糞を食べることから食糞性コガネムシとも呼ばれています。鹿の糞の側でよく見かけます。
後山・船木山・駒の尾山 13.鍋ヶ谷山より駒の尾山・・・駒の尾山がもっとも美しく見えるアングルです。
13.鍋ヶ谷山より駒の尾山・・・駒の尾山がもっとも美しく見えるアングルです。
後山・船木山・駒の尾山 14.ソウシチョウ・・・特定外来生物に指定された鳥類4種のうちの1種です。1931年に六甲山で初めて野生化が確認されました。駒の尾山から船木山にかけての稜線上の笹薮にたくさん生息していました。
14.ソウシチョウ・・・特定外来生物に指定された鳥類4種のうちの1種です。1931年に六甲山で初めて野生化が確認されました。駒の尾山から船木山にかけての稜線上の笹薮にたくさん生息していました。
後山・船木山・駒の尾山 15.船木山より日名倉山・・・船木山の少し西の展望地より南方向に日名倉山が見えました。右側の中腹にリュバンベールの鐘楼が見えています。
15.船木山より日名倉山・・・船木山の少し西の展望地より南方向に日名倉山が見えました。右側の中腹にリュバンベールの鐘楼が見えています。
後山・船木山・駒の尾山 16.船木山より三室山・・・船木山の北尾根を少し下りた所から北東方向に三室山が見えました。
16.船木山より三室山・・・船木山の北尾根を少し下りた所から北東方向に三室山が見えました。
後山・船木山・駒の尾山 17.船木山より氷ノ山・・・船木山の北尾根を少し下りた所から北北東方向に氷ノ山が見えました。
17.船木山より氷ノ山・・・船木山の北尾根を少し下りた所から北北東方向に氷ノ山が見えました。
後山・船木山・駒の尾山 18.鍋ヶ谷林道標高950m滝・・・鍋ヶ谷林道を横断する沢がいくつかあり、苔むす岩を流れる滝が風流です。
18.鍋ヶ谷林道標高950m滝・・・鍋ヶ谷林道を横断する沢がいくつかあり、苔むす岩を流れる滝が風流です。
後山・船木山・駒の尾山 19.アキアカネ・・・9月といえばアキアカネでしょう。涼しくなってきたので、だいぶ麓まで下りてきました。
19.アキアカネ・・・9月といえばアキアカネでしょう。涼しくなってきたので、だいぶ麓まで下りてきました。
後山・船木山・駒の尾山 20.マツカゼソウ・・・ミカン科では木本ではなく唯一の草本です。松風草の意味で、秋風に吹かれる草姿に、趣が感じられるということで付けられたのでしょうか。
20.マツカゼソウ・・・ミカン科では木本ではなく唯一の草本です。松風草の意味で、秋風に吹かれる草姿に、趣が感じられるということで付けられたのでしょうか。
後山・船木山・駒の尾山 21.メドハギ・・・マメ科で花言葉は「人見知り」(´・ω・`)確かに目立たずひっそりと咲いていました。
21.メドハギ・・・マメ科で花言葉は「人見知り」(´・ω・`)確かに目立たずひっそりと咲いていました。

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