9/10 地獄の閻魔王庁 〜後編 ①〜

2018.09.03(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 8
休憩時間
19
距離
2.4 km
のぼり / くだり
95 / 97 m
5
22
4

活動詳細

すべて見る

いつもありがとうございます🍀 先づは西日本の豪雨に台風、北海道での地震、被災者の皆様のショック・ご心痛はいかばかりかとお察し申し上げます。 安心して暮らせる日が一日も早く来ますこと、また、一日も早い日常生活が取り戻されますことを、心からお祈り申し上げます。 また、 せっかくお越し頂きましたが、誠に申し訳ございません、今回も『山行ではございません』ので、ご興味ない方はスルーお願い申し上げます。 さて、 名古屋の短大に通っている長女が、 " 今日は学校も、バイトも、彼氏の誘いも、友達からの誘いもな〜んにも無い! 暇だ! 暇!暇!暇! だからお父さん!椿さん連れてって。半年経ったからお守りも買い直さなきゃ! " だからって失礼な!😓 あの〜、それは単に暇だから付き合えってことなのか?😓苦笑 今時の子というか、いつの間にか、たくましく立派に成長していく娘達です😅笑 という事で9/3午後、長女と2人 鈴鹿の椿大神社(つばきおおかみやしろ)さんへ向かった時の軌跡と写真です🙇 椿大神社さんの入道ヶ岳については、 今年『 2/28 ・ 4/2 』のレポに詳しく書かせて頂きましたので、今回は省略させて頂きます🙇 一つ言えること。 以前も書きましたが、長女はどちらかといえば、次女ほど信仰心がありません。 次女は、都合さえ合えばせっせとわたしについて霊山、神社、寺院等行きたがりますが。 そんな長女ですが、小さい頃から椿大神社さんだけは半年に一度必ず行きたがります。 そしてせっせと椿の山神様にお願いしては叶えてもらって、またせっせと椿の山神様にお礼に伺います。 たくさんの神社仏閣・霊山を巡ってきたわたしとは全く異なり、1つの神社、椿の山神様と一の眷属の龍さん、眷属方をひたすら真っ直ぐ一本直球で貫く信仰心、 なるほど、これはこれでありなのだな🌿 1柱の山神様のみとは言え、人間の人生なんか、いとも簡単に変えてしまう山神様。 かよい通していれば、より一層眼を掛けて頂けて可愛がられます。 毎日長女を見ていて改めて思いました☺️ と。 別件ですが、以前から個人メッセージでよくご質問頂くことなんですが、 "桔梗さんは、御朱印は集めないんですか? あまりレポには載せてないみたいですが?"と。 結論から申しますと、わたしは神社仏閣では御朱印は集めておりません🌱 唯一、御朱印を頂いているのは西国三十三観音霊場やお四国八十八ヶ所霊場など、頂くルールがあるところだけです🙇 かといって、じゃあ御朱印を集めることが無意味なの?と聞かれれば、そんなことは絶対にございません🌿 それはそれで、意味のある事だと存じますので、御朱印集めは素晴らしいことだと思っておりますし、 動機がどうであれ、神社仏閣にリアル実際に参拝に伺わなければ頂けない御朱印です。 今は無信仰・無宗教の方でも、 どこかの過去世では、 一生懸命に神仏に手を合わせて信仰する人間だった、 神職だった、僧侶だった、巫女だった、 そういう過去世の方は想像よりもはるかに多いです。 生まれてくる時に、過去世・前世の記憶は強制的に封印されますが…… 『魂』は絶対に覚えています! 日本人はとくに誰に教えてもらう訳でもなく、 神社に行けば周りの人を真似て柏手を打って手を合わせます。 墓地に行けば、自然に目を閉じて静かに手を合わせます。 登山口にお社があれば、皆さま自然と登山道中の安全を祈願するために手を合わせますし、山頂にお社があれば、やはり手を合わせています。 これは過去世の『魂』が覚えているからなんです🍀 たまたま今は、記憶が封印されたままの状態なだけなんです。 そういう方々がスタンプラリー感覚で、御朱印を頂きに神社仏閣へ、霊山へ伺うと、記憶がふと呼び起こされることは多々ございます。 ですので、過去世・前世を思いだすキッカケとなりますし、御朱印は集めて頂いて良いかと思います🌱 ちなみに私は、 御朱印は集めておりませんが、 昔から『絵馬』は集めております☺️ 絵馬は買ったその場で書いて、掛けて帰らないといけない!というわけではございません。 絵柄によっては、素晴らしい『縁起物』になりますので、授受所で持ち帰りますと告げると、持って帰れます。 絵馬には、その神社、その寺院のありがたい波動が必ずドーンと入っています。 縁起物として家に飾っておけば、部屋の『気』を福々しくしてくれますのでおススメです🌿 ただ家の中に縁起物として飾る場合、 『願いごとを書いてはダメです!』 真っさらな状態で、吊り下げて立てて飾ります。 見えない世界で、『絵馬には願望(念)を保持する機能』があります。 願いごとを書いてしまうと、常時、自分の念が絵馬にこもってしまうことになってしまいます。 そして更に、真っさらな絵馬には、神様や眷属さん、妖精が宿ってくれる可能性があります🌱 家の中に神棚が無くても、神様・眷属方が『この人間を守ってやる』と思えば、付いて来てくれます。 しかし、絵馬に願いや住所・氏名など、書いた人の念がこもっていると、神様も眷属方もその絵馬には入れません。 神様や眷属方が守ってくれる、または、たまに見回りに来てくれるという、凄い幸運をゲットしても、家の中のどこかに宿るところがなければ、神様も眷属方もそのままスッ〜と帰ってしまうんです。 そのため神棚が無くても『縁起物』があれば宿れますので、絵馬はおススメです🍀 ちなみに、宝船や熊手、七福神や天狗のお面、破魔矢なども全て縁起物です。 神域の神社境内で購入した縁起物。 そのまま絶対に足元に置かずに、家に持ち帰りましょう。 購入した縁起物をバックに入れていれば、そのバックは絶対に足元に置いてはダメです! 家の玄関を開けて、靴を脱ぐところから一段上がったフローリングになっているところも足元(床)です! 帰宅直後はきっとお疲れかと存じますが、そこはグッと我慢してバックやリュックは持ったまま靴を脱ぎ、テーブルの上に置かれる!ということがポイントです🌿 あ、ちなみに昇り竜の掛物や富士山の掛物など床の間に飾ってある『掛物』や、絵画・ポスターなど 、平べったい立体感の無いものには宿れませんのでご注意を。 最後に、我が家に沢山ある絵馬の中から、ほんのごく一部ですが、お写真でご紹介させて頂きます🍀 〜〜 『 地獄の閻魔王庁 後編 』 〜〜 前回の前編 ⑤『真次の場合 ~殺人~ 』 以降、続きでございます。 〜 ⑥ 『 良心の仕組み 』 〜 俺たちが慣れるまでは、指導をする司仙も一緒に行動する。 歩きながら司仙に聞いてみた。 " 第1地獄ってどんなところですか? " " 地獄の説明はもう少し先でしたほうがわかりやすい。 " " さっきの男、真次は閻魔王庁は初めてなんですよね? 脱走を企てるということは、そうなのだろうと思ったのですが? " " そうだ。 あの男は人間として人生を送ったのも初めてだった " へぇー! と、俺たち2人は驚愕した。 『人間の人生が初めて』、って人もいるのだな、それって人間できたてって事? とそこまで考えて、 まぁ、確かに俺とチビ太だって、1回目の人生があるわけだしな〜、と思い至った。 変な言い方だが、 『人間できたての人生、 つまり転生1回目から数回目までは、倫理観がないに等しい状態』だそうである。 良心というものがないのだ。 良心は『 魂 』が持っている。 何千年、何万年、人によっては何十万年もの時間をかけて転生の旅をしてきた魂… その『 魂 』が持っているものなのだ。 『霊格が高くなっていくにつれて良心も高まっていく』、 とそのようになっているため、 ある程度高くなれば、そこからは転生した時の人格や考え方、環境に左右されて善悪の基準が変わることはない。 『 魂 』が何度も人生を繰り返し、 つらいことや苦しいこと、喜び、悲しみなど、数え切れないほどの経験を積んで、 一つ一つ学んできた『学者ノート』のようなものである。 これをしてはいけない、あれをしてはいけない、このような場合はこう行動すべき、 など善悪の正しい内容が書き込まれている。 たくさん転生を経験すれば、それだけ項目が増え、内容も細かく充実していく。 神仏が持つ基準に近づいていくのである。 しかし、反対に転生の経験が浅いと、まだほとんど白紙状態なので、善悪の基準が曖昧である、 と司仙は言う。 霊格が低い者でも学校や親に教育をされて、知識として犯罪は犯してはいけないという事は分かっている。 悪いことをすれば刑務所に入らなければいけない、だからやめておこうという考えはあるが、 魂が学習していないため、時には悪いことを平気でしたりする。 転生の回数が少なくて、わかっていないから大目に見る……なんてことは一切なく、わかっていないからこそ厳しくする、 それが、『閻魔様の愛情』だった🍀 『1回目〜数回目の人生を送る者は、 ほぼ全員が大きな悪行をして戻って来る』 先ほどの真次のような感じで悪行を悪行だと理解してない。 反省することすらわからないからだ。 魂が学習をしてないから、人としてあるべき姿がわからないのである。 わからないからこそ一番目の地獄に落として、つらい思いをさせ、魂に刻みつけるというわけだ。 もう二度と同じことをしないように… 〜 ⑦ 『 和夫の場合 ~ 詐欺 ~ 』 〜 被告人が待機している場所に行くと、次も男だった。 和夫と呼ぶことにする。 和夫は70歳くらい、並んでいる時からソワソワしていた。 俺とチビ太が呼ぶと『ハイ!』と返事をし、歩き出す。 " これって、閻魔様の前に行っての裁判ですよね? " " へ〜、覚えているんだな。そうだ、今から裁判だ " " あ〜嫌だな、また地獄に送られるんだろうな〜 " 和夫は深いため息をついた。そしてこう言った。 " 僕、前回は第48地獄だったんですよ。これがもう、つらくてねぇ… " " そうか、48番目でもつらいのか… " " つらいってもんじゃありませんよ。この世の終わりみたいなところです。 あ〜、今回はどこに落とされるんだろう… " だったら悪いことをしなければいいのに、 と思うが、人間として生まれたら、こちらの世界の記憶は全部封印されてしまう。 第48地獄でつらい体験をした記憶を持ったまま生まれたら、悪いことはしないと思うが、なぜか持って行けないようになっている。 前世の記憶も持って行けない人の方が多い。だからまた、つい悪行をしてしまう者が出てくるのだ。 しかし、『魂の学習ノートである良心』にはちゃんと書き込まれている。 悪行をしてはいけない、と。 したがって悪行をしようとした時に、チクリと良心が痛んでいるはずなのだが… 和夫はそれを無視したのであろう。 ビクビク怯える和夫を連れて法廷に入った。 閻魔様の前まで行くと、俺たち2人は後ろへ下がる。 " お前は! ……また来たのか! " " ハイ …すみません " " ここに来るのは何回目だ? " " 11回目です… " そこで司命が、犯した罪や行った悪行を読み上げた。 今回のメインの罪は詐欺だった。 振り込め詐欺と呼ばれるものだ。 高齢の女性に、息子のふりをして電話をかけて、金銭を無心するというやつである。 40代前半のまだ若かった和夫が見えてきた。 和夫はその詐欺が世間に知れ渡る前に、荒稼ぎをしていたのだ。 大金が手に入る、と悪い友人にそそのかされて始めたのだが、面白いように騙せるので、次から次へと犯罪を重ねている。 人を騙したお金で遊び、贅沢三昧の日々を送っていたが、逮捕されて刑務所に入れられた。 そこからの人生は散々だった。 " 騙した高齢者に対してどう思っているのか 。" " 悪かった、と……思っています " 閻魔様はギロリと和夫を睨み、 " 本気で悪かったと思ってないだろう❗️なぜ、人の心がわからないのか❗️ " と、大声で叱りつけた。 稲妻がドーン! ゴロゴロと落ちる。 " わ、わかってます、悪かったと反省しています " 頭を抱えてビビる和夫を見て、 閻魔様は『 鏡❗️ 』と言った。 下働きの者が大きなモニターを和夫の前に設置する。 これは『 浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)』と言って、昔は本当に鏡だったそうだが、今はモニターになっている。 被告人は、このモニターを通してでなければ、地上の様子を見ることができない。 和夫の前に置かれたモニターには、和夫が騙した高齢者の一人の、『人生』が映し出されていた。 夫を早くに亡くし、食堂で働きながら子どもを2人育てた女性だった。 貧乏だったため節約を余儀なくされ、つつましく生きてきた。 子どもが独立して、年金暮らしになったが、もらえる年金は雀の涙である。 切り詰めた生活をして、お金を貯めていた。 自分の葬式代、死んだあとの家を片付ける費用、 仏壇代、お墓の代金としてコツコツ貯めたお金だった。 そこに和夫が電話をかけている。 息子のふりをして。 交通事故を起こしてしまった、相手が怖い人だからすぐに300万払わないと命が危ない! などと言われれば、母親は愛する息子のためにお金を出す。 300万円も用意できないんだよ、と答えると、和夫はいくらなら払えるのか聞いてきた。 230万円、と女性が正直に貯金の総額を言うと、和夫はそれでもいいと言って、全財産を奪ったのだった。 事件が発覚したのは、それから数日後のことだった。 大事なお金、何十年もかかって貯めたお金を騙し取られたと知った女性は、ショックで寝込んでしまう。 自分の不注意を何度も責める。 後悔しても、し足りない。 バカな自分が許せない。 と、同時に先が不安で仕方ない。 そのような精神的苦痛とストレスが長く続き、うつ病になってしまったのだった。 そしてそのまま亡くなっている。 何も悪いことをしていない女性にこのような仕打ちをした和夫である。 和夫はそのお金でギャンブルを楽しみ、飲み歩き、夜の街で派手に遊んだ。 その映像もくまなく映し出された。 " すみませんでした " 和夫は自分がやったことの罪深さを理解したようで、声を震わせて謝った。 " お前の母親がこの女性だったらどう思うか " そう言われた和夫はしくしくと泣き始めた。 和夫の人生は、母親に迷惑を掛けっぱなしの人生だったのだ。学生時代からお金をせびり、警察のお世話になったことも1回や2回ではない。 逮捕されて肩身の狭い思いもさせている。 逮捕後も何かとお金をせびり、お前なんか産まなければ良かった、とまで言われていた。 しかし、300万円用意しないと命が危ないとなれば、母親はきっとどこからかお金を工面したに違いない。 子を思う親心とはそういうものだ。 それを踏みにじった犯罪を和夫はしていたのだった。 " もう二度と、悪いことはしません。この償いは次の人生で必ずします " そう言いながら和夫は泣いていた。どうやら心から反省したようだ。 "次の人生では、ここに戻ってくるな" " はい !" "お前は今回も第48地獄だ " " はい! " " 地獄の苦しさ、つらさを忘れるでない。 『 魂 』に刻んでおけ❗️ " " はい " こうして和夫は再び第48地獄に落とされたのであった。 〜 ⑧ 『つらい仏修行 』 〜 その後も俺とチビ太は、いくつもの裁判を経験した。 犯罪はありとあらゆるものがあった。目を覆いたくなるなるような事件もあり、それを見なければいけないことは正直きつかった。 だから修行になるのかもしれないが。 人間界では犯罪にならないことでも、仏から見るとひどい悪行となるケースもあった。 人を裏切ったり、わざと傷つけたり、言葉や態度で子どもを虐待したり… どうしてせっかくの人生というチャンスを与えてもらったのに、そのようなことをするのだ、と見ていて悲しくなることも多い。 閻魔様は優しい仏様である。 けれど、被告人にその素顔は決して見せない。なめてかかる者がいるからだ。 大声で怒鳴るのも、憤怒の形相も、その人間を思ってのことなのだ。 腹が立つから、嫌いだからという理由ではない。 本当のところを言うと、閻魔様は仏様だから怒ったりしないのである。 あの恐ろしい顔は無理して作っている。 悪行を繰り返して戻って来る者を哀れに思っているので、本心は、優しくわかるまで論したいと思っている。 しかし、それでは彼らが矯正されないのである。それで仕方なく、脅かしているのである。 俺たち仏は……って、俺はまだまだ修行中の身だが、 『悪いことをしよう』と、ふっと思う……その心に入り込んだ『 魔 』が憎い。 魑魅魍魎(ちみもうりょう)、悪霊、悪魔と呼び方はいろいろだが、全て似たようなものである。 神仏とは正反対の存在だ。 そういうものが、心の隙間にふっと入り込み、そそのかすのである。 『魔』に負けないようにするには、高い霊格になるしかない。 そのために、閻魔様は日々怒鳴り、叱りつけ、恐ろしい顔を作っている。 言い忘れていたが、 『自殺者』も全員必ずここに来る。 自分という人間を殺したからだ。 自殺をすると、一定期間、死んだその場にとらわれてしまう。かわいそうだが、これは霊界の掟なので仕方がない。 とらわれの期間(70~300年)が終わると成仏して、ここに来るのである。 " なぁ? チビ太、お前どう思う? " "どうって? 何がですか? " " この仕事よ。 ずっと悪行ばかり見なきゃいけないだろ? 俺さ、時々凹むんだよ" " あ〜、わかります。僕も時々、人間ってどうしてここまで悪いことが出来るのだろう、って悲しくなります " "だよな〜。 被害者の心の中まで見えるから、つらくてたまらない時があるよなぁ" " あります。あります。でもコウスケさん、修行をやめないでください " " えっ、なんでわかったの? " "顔に書いてあります " " 幼稚園児にそう言われると、傷つくかも…。 俺、以外と繊細なのよ。もう少し頑張るけど、思っていたよりきつい仕事だな" "仏になる修行の一つですからね、簡単ではありませんよ。 僕もつらくなる時がありますけど、仏様になって、こういう人を救おう! って思っているんです。" " へぇ〜、お前、小さいのに感心だな" "いや、だから、姿と魂の年齢は別だって…何回言えば…。ま、いいか。 僕は仏になったら、悪行を犯してしまうような人間に、もっと寄り添ってあげたいと思ってます。" " ほ〜。って、それ、どういうこと?" " 今まで裁判を見ていて、被告人は、愛情が足りていなかった人が多かったじゃないですか。そういう人に、仏は愛を持って君を守っているんだよ、仏は君のことが好きなんだよ、いつもそばにいるんだよ、一人じゃないよ、って伝えたいのです。 仏が自分のことを大事に思っていることを知れば、もしかしたら悪いことはしないかもしれません " " おぉ〜チビ太、お前いいこと言うなぁ。そうだな、それはいいな。少しでも悪行を減らせるかもしれない。 人間界がちょっと明るくなるかもしれないな" " この仕事に就いて、僕、本気で仏になりたいと思いました! コウスケさんも一緒に頑張りましょう。修行はつらいですけど。" " よし!俺も頑張るよ! 行くぞ、チビ太" 〜 ⑨ 『 富子 の場合 ~ いじめ~ 』 次の被告人は女性だった。富子と呼ぶことにする。 富子は『人間界の法律』に触れることはしてない。 だから生前は犯罪者ではない。 だが、富子の心は真っ黒だ。 閻魔様の前まで連れて行くと、富子は俗名を名乗り、司命の読み上げが始まった。 司命が読んでいる悪行の内容がそのまま見えて、場面がどんどん展開していく。 富子の人生をひとことで言うと、 『いじめの人生』だった。 被害者のほうではない。 加害者としての、いじめの人生である。 それは小学校高学年から始まっていた。 同じ仲良しグループ4人のうちの1人に、ある日突然、嫌悪感を持った。 その子はおとなしい子で、いつも3人の後ろをついて来るだけで、意見をすることもなくニコニコと黙って聞いているような子だった。 富子は、会話も面白くないし、ちょっとどんくさいからイライラするんだよね、と日頃から思っていたが、口にはしなかった。 しかし、その日は、なんだかムカつくー!という感情が抑えられず、 " あの子、ムカつかない? 私らの悪口をよそで言っているらしいよ。サイテーだよね 〜" と、他の子に耳打ちをした。 もちろん後半部分は作り話だ。 そこから『いじめ』が始まった。 時々無視をする程度のいじめが、どんどんエスカレートしていき、いじめられた子は心に傷を負って登校しなくなった。 富子は反省するどころか、勝負に勝ったような、そんな『爽快感』を味わっていた。 富子は中学校でも高校でも同じことをした。気に入らない子を標的にして、あることないこと言いふらした。 時には『あの子、私のことを悪く言ってるみたい』と、しょげて見せ、相手が自分をいじめる、というふうに話を作ることもあった。 その手を使うと、富子に同情した子がいじめをさらに過酷にするので、楽しくて仕方がないのだった。 いじめられている子が教室で、ポツンと一人ぼっちで小さくなっている姿を見ると、なぜかザマーミロ!、という気持ちになって気分がスッキリした。 かわいそうだと思ったことは一度もなかった。 大学ではチクチクと意地悪をする程度で、大きないじめはしてない。 なぜなら彼氏が出来たからである。 恋愛するほうに夢中だった為、他のことはどうでもよかったのだ。就職をしてしばらくすると、富子は彼氏にふられ、そこからまた、心が暗闇の世界に入っていく。 富子にも言い分はあった。 最初に友達をいじめた小学生の頃、富子の家庭環境は複雑だった。 両親は早くに離婚をしていて、富子は母親に引き取られた。 数年経つと、母親の彼氏が同居をしたが、 母と彼氏は籍を入れてない。 なぜなら彼氏は子どもが大嫌いで、富子のことを疎ましく思っていたからだ。 彼氏は定職につかず、お金をあまり持っていなかったので、母親の収入だけで生活をしていた。 経済状態も良くなかったのだ。 富子がいじめた子は、裕福な家の子か、 もしくわ両親に愛されておっとり育った子だ。 いじめの原因はコンプレックスにあったのである。 富子の母親は働き詰めで、毎日疲れていた。富子がいるせいで再婚が出来ないのだから、富子に愛情を注ぐどころか、邪魔だと思っているふしさえあった。 富子はその原因となった母親の彼氏を憎み、母親のことも愛せなくなり、家庭では孤独だった。 それが心を暗闇へと向かわせた一因である。 就職をした富子は、しばらくはおとなしくしていたが、新入社員が入ってくるといじめを開始した。 自分よりも若い子が気に入らない。 男性社員にチヤホヤされている様子を見るだけで、憎悪の念が湧く。 いわゆる厄介な『生霊の念』である。 人に愛情をもらっているその子が許せないのだった。 富子はある意味、いじめのプロなので、他の女性社員を巧妙にそそのかす。 他の社員はうまくコントロールされていて気づかないまま、いじめに加担するのである。 そうやって自分の味方を増やし、じわじわといじめをエスカレートさせていく。 結果的に、いじめられた新入社員は辞めていき、負け犬が尻尾を巻いて逃げた、と思うと幸福感すら覚える富子であった。 結婚後は、同居していた姑をいじめて追い出し、ママ友集団でもいじめ、PTAでもやったし、パートの職場でも勿論気に入らない同僚をいじめた。 全員が面白いほど目の前から姿を消す。 息子が結婚すると嫁もいびった。 年を取っても意地悪は改善されず、老人会でも標的を決めていじめた。 司命が読み終えると、悪行をすべて映像で見ていた俺たち職員から、深いため息が漏れた。 いじめられた側の気持ちや状況、その後の様子なども見えるからだ。 富子は数え切れないほど多くの人間を傷つけ、その人たちの人生を変えていたのである。 閻魔様は問いただすことなく、 すぐに『 鏡❗️ 』 と言った。 大きなモニターが富子の前に置かれる。 映し出されたのは、今まで富子には見ることが出来なかったいじめられた人々の姿である。 軽い気持ちでいじめた初期の罪が1だとすると、時間とともに2、3、さらに4へと、罪がじわじわと大きくなっていく。 被害者の心の傷が徐々に深くなっていくからである。 それが人に意地悪するという事なのだ。 富子の場合、いじめを苦に自殺した被害者も1名いた。 これは間接的な殺人であり、 『殺人よりもはるかに罪は重い』。 なぜなら、『善良な人に自殺という罪を犯させるから』である。 自殺をした人は、幸せな人生を送る予定だった。 閻魔王庁に来るような霊格ではなかった。 しかし、自分を殺してしまったために、罪を犯したこととなり、閻魔王庁に来なければならない。 本来、罪を犯さない人に罪を犯させるという…… それは『大罪』なのである。 " あの人は自分の意思で死んだのです。いじめられても死なない人もいます。 心が弱くて自分の意見で自殺という罪を犯したのに、どうして私のせいにされるのでしょうか? " " お前がいじめなければ、死のうと思うことはなかった " " 私がいじめたから、気持ちが落ち込んだのはわかります。でも、死のうと思ったのは本人で、本人が自分で選択しています。 私が死を選べ、と言ったわけではありません! " " 選んだのは本人でも、そのような気持ちになる状況を作ったのはお前である " " 同じ状況でも死なない人もいるんですよ? " "死ななければ、お前にはなんの罪もないと思うのか? 心の病気になったり、人格が変わったり、人生そのものが変わってしまった。 それらのこともお前の罪だ。自殺だけではない。 " " じゃあ、それは私の罪でもいいです。でも、その人たちが私に与えた不快感も罪だから、その人たちも公平に罰して下さい " 閻魔様は憤怒の形相で言った。 " 反省もできないのか❗️" " 反省してます!でも私だけが悪者っていう理屈はおかしいです!おかしいことには抗議します! " " お前ほど真っ黒な心になった者は、死んですぐ悪霊どもに暗黒界へ引きずって行かれるのが普通である❗️ お前は悪霊になるところを、うまく逃れることができたのだ! わかるか、その幸運がいかに大きいか!" " ……………… " " それは、お前がいじめたおしてきた『 嫁や孫 』が、負の感情を持つことなく、お前のために供養をしているからだ❗️ その供養がお前を救ったのだ‼️ 嫁は、真心を込めてお前のために毎朝、あたたかいご飯とお茶を仏壇に供えているのだぞ❗️ " 富子は驚愕の表情を見せた。 きっと自分は憎まれていると思っていたのであろう。 " お前はすでに、いくつもの地獄を経験しているのにまったく進化していない! 第1地獄からやり直しだ❗️ 人としての基礎を学んでこい‼️ " 第1地獄と言われて富子はがっくりと肩を落とした。 〜 ⑩ 『 地獄の世界 』 〜 入廷係という仕事に慣れてきた頃、休憩時間を利用して司仙が俺とチビ太を地獄ツアーに連れていってくれた。 そこで俺は『地獄の仕組み』を知ることができた。 人間界に伝わっている話では、 人は六道(天道・人道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)に生まれ変わるとされている。 最下層の地獄道には8つの地獄があり、そこでは火に焼かれたり、体を切り刻まれたり、体をすり潰されたりする。 そんな残酷極まりない世界、それが地獄という事になっている。 では、実際のところはどうなのか? というと、地獄はたしかにある。 その地獄には番号が振られていて、1番から150番まである。 番号が大きくなるにつれて、徐々に苦しみが減っていく。つまり、1番が最もつらい地獄なのである。 1〜100番は、肉体がつらい地獄になっている。 昔の地獄絵と同じような世界が広がっていると言っても過言ではない。 じゃあ、やっぱり残酷な世界なのですね、 と思われるかもしれないが、そうではない。 〜 後編 ② へ続きます 〜

入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 椿大神社さん。左手、短大生の長女です😓
椿大神社さん。左手、短大生の長女です😓
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 中央、ズームすると神楽舞をなさっている巫女さんです🌿
中央、ズームすると神楽舞をなさっている巫女さんです🌿
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 神域に入るため娘と登山口に向かう途中、新郎新婦の写真撮影を拝見🌿 幸せのおすそ分けを頂きました☺️
神域に入るため娘と登山口に向かう途中、新郎新婦の写真撮影を拝見🌿 幸せのおすそ分けを頂きました☺️
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 キャンプ場を越えて小川を渡ると、既に山神様の神域です🍀
キャンプ場を越えて小川を渡ると、既に山神様の神域です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 この小川を渡りほんの少し進むと、神域です🍀
この小川を渡りほんの少し進むと、神域です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 絵馬やお守り、お札等、このように袋から出して!置いた状態で祝詞を🌿息を掛けて頂きます🍀 お賽銭箱右上、ズームすると神使いのカマキリさん🌱
絵馬やお守り、お札等、このように袋から出して!置いた状態で祝詞を🌿息を掛けて頂きます🍀 お賽銭箱右上、ズームすると神使いのカマキリさん🌱
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 近寄らず、離れず。お賽銭箱の右に行けばカマキリさんも右へ。左へ行けば左に来ました☺️ 神使いとして山神様の眼になっているみたいです。
近寄らず、離れず。お賽銭箱の右に行けばカマキリさんも右へ。左へ行けば左に来ました☺️ 神使いとして山神様の眼になっているみたいです。
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 かなえ滝🌿 完全な神水・霊水ですので、頭上に2〜3滴ポトポトと落とすと簡易滝行になり霊格UPの修行になります☺️
かなえ滝🌿 完全な神水・霊水ですので、頭上に2〜3滴ポトポトと落とすと簡易滝行になり霊格UPの修行になります☺️
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 人工滝ですが、流れてる水は霊水🍀 しかも、物凄い『神水』です。
人工滝ですが、流れてる水は霊水🍀 しかも、物凄い『神水』です。
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 椿会館にて長女と椿名物『とりめし』を💕 伺うたびに頂いてます☺️
椿会館にて長女と椿名物『とりめし』を💕 伺うたびに頂いてます☺️
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 『とりめし』だけでは足らない!という長女のリクエストに😅。 ミニップの『ベルギーチョコソフト』💕
『とりめし』だけでは足らない!という長女のリクエストに😅。 ミニップの『ベルギーチョコソフト』💕
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 今日新たに頂いてきた椿大神社さんの絵馬です。
今日新たに頂いてきた椿大神社さんの絵馬です。
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 椿大神社さん。これは以前から飾ってあるものです🍀
椿大神社さん。これは以前から飾ってあるものです🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 埼玉  三峯神社さんの絵馬です🍀
埼玉 三峯神社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 和歌山  熊野本宮大社さんの絵馬です🍀
和歌山 熊野本宮大社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 愛知  真清田神社さんの絵馬です🍀
愛知 真清田神社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 長野  諏訪大社さんの絵馬です🍀
長野 諏訪大社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 京都  伏見稲荷大社さんの絵馬です🍀
京都 伏見稲荷大社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 同じく京都  伏見稲荷大社さんの絵馬です🍀
同じく京都 伏見稲荷大社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 京都  北野天満宮さんの絵馬です🍀
京都 北野天満宮さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 岐阜高山  見無神社さんの絵馬です🍀
岐阜高山 見無神社さんの絵馬です🍀
入道ヶ岳・鎌ヶ岳・仙ヶ岳 先先日のレポ、京都  若一神社さんの絵馬です🍀
先先日のレポ、京都 若一神社さんの絵馬です🍀

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。