厳冬期 唐松岳(撤退)

2016.01.16(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 34
休憩時間
38
距離
10.7 km
のぼり / くだり
514 / 1613 m
27
2 24
14
45

活動詳細

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手違いで帰りの温泉までのルートを記録してしまった 登山の方はというと…結論は途中撤退、はっきり言ってめっちゃ悔しい でも半分以上は自分の所為なので反省。 悪い見本として誰かの参考になればと思い、判断や心情も書いて公開します 長いです。 前日は会社の新年会でお酒が抜けるのを待って出発。到着したのは昼の11時頃 唐松岳は北アルプスでも北に位置していて、通常1〜2月は登山には適さない。しかし、今年は暖冬で雪も少なく、登山当日は風もそんなに強くない予報 工程的には7時間といったところで、11時からでも日が完全に落ちるまでには帰れると判断 ゴンドラとリフトを乗り継いでスタート地点に到着 11時半ぐらいに登山開始 登りだしはスキーヤーも何人かいてトレースは完璧、ただし踏み抜きは要注意 天気も良く順調に登りだしたが、八方山ケルン以降はトレースはまばらで、あってもくるぶしあたりまでは雪に埋まる ワカンがあれば良かったかなと思う 八方池横を通過する頃はだいたい膝下ぐらいまで雪に埋まるようになる ラッセルも覚悟していたのでスコップ持参 この後必要になるかもしれない 予想よりも時間を要し3時までにピークハントできなければ撤退しようと決める ちなみにリフトの最終は3時半なので、歩いて下山は決定事項 あと、新しく買ったインシュレーター付きのハイドレーションが凍らず使えていた^ ^ 八方池を越えてからはトレースはほぼ残っておらず、基本的に膝付近まで雪に埋まり足でラッセルしながら進む。 ところどころ胸あたりまで雪に埋まる しんどい ラッセルは盗むつもりは無いけどあれば利用しようと思っていた 容赦なく過ぎて行く時間 日帰り予定なのでテント等はない ビバーク用にエマージェンシーシートとシュラフカバーは持参 いざとなったら木の横に雪洞を掘って耐える事になる … ラッセル …… ひたすらラッセル ……… あれ? ゴーグルが急に曇りだす 違った 雲と雪で視界が急に悪くなっていた 決断の時は予想よりも早く来た 天気予報は曇り時々晴れ でも現実はホワイトアウト気味 危険を冒してもピークハントしたいか? →少々の危険ならしたい 稜線上の雪庇帯をホワイトアウトした状態、ザイルレスで通過できるか? →そこまでは追い込みたくない 薄暗くなってからビバークできる森林帯まで降りられるか? →そもそもビバークはあくまで緊急用、予定には組み込みたくない ベッドライトは持ってきてるけど… もし予報が外れて天候が崩れたら? →いくらアクセスの良い山でも、北アルプスは天候が崩れたら行動不能の可能性がある 泊まり装備はほんとーに最低限、食料の余裕は多くない、ストーブもない 結論は下山 幸い今からならリフトも間に合うかも知れない 悔しい思いを胸に引き返すことにした 振り返ると自分がつけたトレースも見にくくなっていた 敗因分析 ①登山開始の遅さ、お酒の誘惑に勝てるようにならなければ… ②装備の甘さ、ある程度の時間ラッセルを覚悟するなら、工程時間に惑わずテントは待って行くべき(予備日を持つべき) ソロはザイルレスでの危険地帯の突破と、ラッセルが最大の泣き所だと再確認した とは言え、信頼できる人でなければ命の一部は預けられないし、預けられたくもあまりない テント装備があれば翌日にピークハントできたかもしれないが、重装備で胸まで埋まる事を想像すると… やっぱり泣き所ではあるなぁ ちなみにリフトには間に合いました また、温泉はややぬるめでした

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