地蔵尾根から赤岳目指すも赤岳天望荘で撤退(八ヶ岳山荘~地蔵尾根~赤岳天望荘~地蔵尾根~美濃戸口)

2016.01.24(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 11
休憩時間
4 時間 20
距離
18.2 km
のぼり / くだり
1389 / 1388 m

活動詳細

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先週と先々週に、赤岳、横岳、硫黄岳を歩いたので、今度はもう少し難易度の高そうな阿弥陀岳を登ろうと思っていた。しかし、今週初め大量に雪が降り、かつ、今季一番の寒気+冬型の気圧配置で、山頂付近は約-20℃、風速13~20メートルという予報だったので、また赤岳を登ることにした。当初、文三郎道から登って地蔵尾根で降りる予定だったが、八ヶ岳山荘の方に、「稜線の天候はかなり厳しい。地蔵尾根から登れば、赤岳天望荘に避難できるし、樹林帯も近いのですぐ逃げられる。」とアドバイスをもらい、地蔵尾根から登ることにした。 1:30 八ヶ岳山荘を出発。-9℃くらい。迷ったが、アイゼンは装着せず。 4:00 赤岳鉱泉着。準備を整え5:00出発。風が強く寒いので、化繊インサレーションをハードシェルの下に着た。雪は、踏み跡から外れると膝くらいまで埋まった。 6:40 行者小屋着。先週見えた阿弥陀岳は全く見えず天候はとても悪そう。残念ながら地蔵尾根方面には踏み跡全く無し。後ろから来たパーティー二組は文三郎道方面へ歩いて行き、後ろをついていけば楽なのでは?と一瞬よぎったが、予定通り、地蔵尾根から登ることに。傾斜が急になるにつれて、雪も深くなり、ピッケルを指しても踏み跡に届かずどこが登山道か不明になる。それでも何とか進むが、急斜面で胸まで雪に埋まり、一歩どころか、30 cmも進めなくなり、途方に暮れる。すると、上から人が3名雪に埋もれながら降りてきて道が出来、助かったと思った。すれ違った時、「登ってくる人いるんだー。赤岳天望荘は5名しか宿泊客いなかった。稜線は風強いから気を付けて。」と言われた。その後、自分の後ろから2名登ってきて、自分はバテバテだったので前に行ってもらった。ロープを持った先頭の人は、柔らかい雪の上にいきなり足を乗せると腰まで埋まってしまうので、まず膝を折りたたんで乗り、圧雪して足場を作ってから足を乗せて前に進んでいるように見えた。雪に沈まない歩き方があるのか、と感心して、自分も真似てみた。 9:00 地蔵の頭着。先週は行者小屋から1時間で登ったが、今回は2時間20分もかかってしまった。稜線は風がとても強く、見通しも悪い。参考動画: https://www.facebook.com/yuki.sato.96558/videos/756116214493261/ 何とか赤岳天望荘に逃げ込み、バラクラバとゴーグルを付ける。赤岳天望荘から赤岳山頂まで往復1時間だが、地蔵尾根で1時間以上遅れたので、下山予定時刻を過ぎており撤退することにした。ゴーグルとバラクラバのお陰で風はそんなに気にならなかったが、視界が悪く、地蔵尾根から降りる際、踏み跡につられて、違う方向へ降りて行ってしまった。幸い自分の後ろにいた人が間違えに気が付いたから良かったものの、自分一人だったらそのまま道を見失ったかもしれないと思うとかなりぞっとする。 12:43 美濃戸口。13:20のバスで茅野駅へ。結果的には赤岳まで往復しても14:45のバスには間に合ったが、不測の事態に備えて余力のあるうちに撤退して良かったと思うことにする。 自分一人では、雪の深い地蔵尾根を登れなかったかもしれないし、下りでも登山道を見失って滑落していたかもしれない。赤岳天望荘にも助けられた。悪天候の雪山を一人で歩く厳しさを痛感させられたが、いい勉強になったと思う。

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 先週までは八ヶ岳山荘周辺に雪は無かった。今回も仮眠室に前泊し、1:30出発。
先週までは八ヶ岳山荘周辺に雪は無かった。今回も仮眠室に前泊し、1:30出発。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 4:00赤岳鉱泉着。準備を整え5:00出発。風が強く寒いので、行動時には暑くてめったに着ない化繊インサレーションをハードシェルの下に着た。雪は踏み跡から外れると膝くらいまで埋まった。
4:00赤岳鉱泉着。準備を整え5:00出発。風が強く寒いので、行動時には暑くてめったに着ない化繊インサレーションをハードシェルの下に着た。雪は踏み跡から外れると膝くらいまで埋まった。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 6:40 行者小屋着。先週見えた阿弥陀岳は全く見えず天候はとても悪そう。残念ながら地蔵尾根方面には踏み跡全く無し。後ろから来たパーティー二組は文三郎道方面へ歩いて行き、後ろをついていけば楽なのでは?と一瞬よぎったが、予定通り、地蔵尾根から登ることに。
6:40 行者小屋着。先週見えた阿弥陀岳は全く見えず天候はとても悪そう。残念ながら地蔵尾根方面には踏み跡全く無し。後ろから来たパーティー二組は文三郎道方面へ歩いて行き、後ろをついていけば楽なのでは?と一瞬よぎったが、予定通り、地蔵尾根から登ることに。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 参考:先週はこんな感じで阿弥陀岳が見えたし、雪も少なかった。
参考:先週はこんな感じで阿弥陀岳が見えたし、雪も少なかった。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 赤岳天望荘に避難して撮った唯一の写真(地蔵尾根の急登では胸まで埋まる雪と格闘して余裕がなく写真を一枚も撮れなかった)。風が強く酷寒で視界不良。赤岳天望荘から赤岳山頂まで往復1時間だが、地蔵尾根で1時間以上遅れたので、下山予定時刻を過ぎており撤退することにした。
赤岳天望荘に避難して撮った唯一の写真(地蔵尾根の急登では胸まで埋まる雪と格闘して余裕がなく写真を一枚も撮れなかった)。風が強く酷寒で視界不良。赤岳天望荘から赤岳山頂まで往復1時間だが、地蔵尾根で1時間以上遅れたので、下山予定時刻を過ぎており撤退することにした。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 12:43 美濃戸口。13:20のバスで茅野駅へ。結果的には赤岳山頂まで往復しても14:45のバスには間に合ったが、不測の事態に備えて余力のあるうちに撤退して良かったと思うことにする。
12:43 美濃戸口。13:20のバスで茅野駅へ。結果的には赤岳山頂まで往復しても14:45のバスには間に合ったが、不測の事態に備えて余力のあるうちに撤退して良かったと思うことにする。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 帰りの電車から見えた八ヶ岳はまだ雲の中でとても厳しそうだった。
帰りの電車から見えた八ヶ岳はまだ雲の中でとても厳しそうだった。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 一方、富士山と
一方、富士山と
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 奥秩父はとてもきれいに見えた。
奥秩父はとてもきれいに見えた。

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