ガチャマンで潤った街の赤線跡(富士吉田)月江寺界隈

2016.01.30(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 57
休憩時間
1 時間 29
距離
9.6 km
のぼり / くだり
150 / 147 m
25

活動詳細

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1/30(土) 土曜日に始発電車で三つ峠に登って河口湖まで歩こうと安宿を予約した。 だが前線通過で天気が悪い 直前まで天気予報であれこれ考えて少しでも可能性がある日曜日に三つ峠は登ることにして 土曜日は、今回の旅のもう一つの目的、月江寺の赤線跡を訪ねることに・・・ 急いで行く理由も無くなったので、新宿からバスで行くことに決めた。 バスの車内は富士急ハイランドに行く中国人が半分以上 新宿から富士急、河口湖駅、富士山駅へ・・・ 高速道路の脇にはこの間降った雪が解けずに沢山残っている それを見て・・・ あれ?山は大丈夫かな?なんか軽い気持ちで来ちゃったけど・・・ アイゼン持ってきてないし 10:00富士山駅着 昔の富士吉田駅 気にならない程度の小雨 夕方まで時間があるので、富士浅間神社北口本宮へ行ってみることに・・・ ここは昔からあった富士登山の吉田口の起点 駅から神社に伸びる道出ると、有名な金鳥居、銅板葺きの鳥居 晴れていれば鳥居の中に富士山があるはずなのだが・・・ この町は、車では通るが歩くのは初めて、参道の両脇には江戸時代に流行した富士山信仰の富士講の案内人、御師の宿坊が今でもたくさん残っていた。 神社の鳥居をくぐると参道は雪と氷、静粛な場所の境内が、さらに静か・・・ お参りをして社殿裏へ・・・ 雪で覆われていたが富士山への道標が立っていた。。 いつか、ここから登ってみたい 一駅先の月江寺に行くために富士山駅に戻ったが、様子がおかしい 改札に行くと、架線凍結とかで、電車が始発から運休している 時間もあるし、歩いて向かう事に・・・ 街中をブラブラ歩いていく 道が、商店街っぽくなってきた。 12:51寂れたアーケードの門柱が現れ「富士吉田市、西裏通り」と書かれている ここからが月江寺の街みたいだ。 この月江寺はガチャマンの街 ガチャマンとは織機を1回ガチャンとやれば万の金が入ってくるという意味合いの言葉で1950年ごろからの朝鮮特需 日本では織物産業が盛んな地ではガチャマン景気と言われた。 ここ富士吉田も昔は織物産業が盛んだった。。 通りを進むと脇道にさらに小さな門柱に「ミリオン通り」と書かれた飲み屋街 何ともそそられる通り 入ってみる・・・ 現役で営業しているようだ 新しい通りに出た。。 街を縫うように進む・・・  隣の通りも飲み屋街、ここらの区画は全て飲み屋のようだ スナック街を進む・・・ 屋号を見て楽しむ・・・リオン・アビリオ・フェアリー・オアシス・ジゴロ・・・ Nana・恭子・・・ 如庵奈?ああ・・・ジョアンナね 山梨富士吉田ななのに・・・あおもり・水戸など・・・ にしても、町の大きさに対してすごい規模の飲み屋街だ 更に細い路地の先に板壁に丸窓の怪しい3階建ての建物 匂うぞ匂うぞ、この辺りが赤線跡か? まだ先に蛇道のような路地が続く・・・ 「Bar愛人」と書かれた行燈看板が見えると そこから先は別世界 昭和で時が止まった空間が現れた 庇の着いた斜に切られた玄関・・・豆タイルをあしらった壁 ガラスブロックを積んだ壁 様々な意匠をこらした建物 この辺が中心地のようだ 人魚のレリーフのあるサウナ 1階は飲み屋だが2階は怪しい長屋群 ナイトシアターコットンクラブなる廃墟寸前の建物 ここで、どんな催しがされていたのだろうか? 更に隣の通りには見事な意匠の看板建築 よく見ると日昇旅館と書かれている 建物上部には旭日旗のようにストライプ柄が描かれ怪しい照明が取り付けられている 約2時間、月江寺の街を縫うように歩いたがまだまだ見たりない というか・・・ まだまだ細かい部分に面白い物が隠れていそうだ それにしても、昔は相当に景気よく潤った街だったのだろう ガチャマンの街 町全体がリアル昭和レトロ博物館だった。。

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