活動データ
タイム
16:59
距離
17.7km
のぼり
2382m
くだり
2380m
活動詳細
すべて見るまず、生きて帰ってきました。キツくて、死ぬかと思うた。が、しみじみの感想です。 日帰りで往復する強者の方々に脱帽であります。 初日は田代の集落に9:45頃到着、てしゃまんくの里にて今回いっしょに登るpinonさんを待ちました。 山と高原地図とかには、てしゃまんくの里に車を停めて登山する旨の記述がありますが、怒られるなどの記事や、現地には登山のための長時間駐車を避けるよう表示があり、ネットで見た生涯学習センターに停めようとすると「ここは駐車場じゃね-よ」などと下品に怒られる始末。いったい何なんだろうと思うものの、集合時間まで時間があったので再びてしゃまんくの里で時間をつぶしているとpinonさんが到着、久しぶりの再会を果たしました。 しかたなく集落のはずれの路側が広くなっているところに車を停めました。 結構な雨ののちの久しぶりの晴れ間の到来を神様に感謝しつつ、ほかに登山者が登っている様子がなかった(駐車している車がなかった)ので、小無間小屋での宿泊を決断。思い切ってテントを車に残して荷物を軽量化しました。それでも4.5Lの水が入ったザックはズッシリと重く、身軽とは到底言い難いです。懸念される右膝痛対策のため、CW-X+バンテリン膝サポーターのダブル防御です! 諏訪神社の鳥居から少々登って登山届の記録所を抜けると杉林を歩きます。先日の台風の影響か、杉の小枝が大量に落ちていましたが、その小枝の合間からは注意表示でしか見たことのないカエンダケ(触るだけで炎症を起こすとのこと)がそこら中に生えてました。くわばらくわばら さらに杉林を歩き、送電線の下の空間を抜けてなだらかな自然林をしばらく歩くと雷段に到着、休憩をとりました。重いザックでは想像以上にペースが上がらないことを実感、いや、単に体力がないだけか...。しばらく登ると小ピークを経て、さらにすごい急登を息絶え絶えに登り、コースタイム3:35のところを4:35あまりかかってようやく小無間小屋に到着しました。読み通り、小屋には誰もいなかったです。 今日は誰も来ないのであろうという観測の下、小屋近くの開けた広場で夕食をとりました。 大無間山は道中に水場が全くないのでとにかく水の節約が必要で、200mlを沸かしてサトウのごはんをなんどもひっくり返しながらあたため、そのお湯の150mlでアマノフーズの畑のカレー、残りの50mlでじゃがりこマッシュを食べました。小無間小屋には雨水をためてある桶のようなものがあったのですが、ボウフラだらけでとても手をだす気にはなれません...。 小屋にて寝る準備をしていると突然小屋の扉がノックされ、若者3人組が写真を撮ってくれとのこと。小屋前で頼まれるままにスマホで写真を撮り話をすると、もともとテント泊を予定とのこと、若いっていいなっとまるで年寄りのような感想を抱きました。 20:00頃まで仮眠をとり、満天の星を撮影しようと外に出ると、なんとほぼ満月!下調べが全く不足してました。それでも強引にうる覚えのカメラ操作で星空を撮影しました。 明くる朝は4:30に起床、朝食をとり5:45に大無間山目指して出発しました。アップダウンが激しいと予習していたので、暗い中での行軍を避けてのことではありました。小屋には寝袋、クッカーなど使わないものは極力デポして軽量化し、登り始めとの重量感とははっきり違いを感じながらスタートしました。途中、すさまじいスピードで登る昨日の若者3人組、さらに速いソロの年配の方に抜かれつつ、小ピークをいくつか経てさらに鋸歯を通過、下って最大の危険地点である大崩落へ到着しました。すばらしい青空の下で南側の大崩落、さらには北側の大崩落を通過します。通行禁止になっているだけあって、ナイフリッジの上を通過しているときは南側・北側ともに滑落=死は確実で、これほど危険なところは経験なしです。 ナイフリッジの直後は超急登、その後もなお急登が続いて小無間山に到着です。ここまででも相当キッツイです(笑)。 そこからはなだらかな稜線歩き...というものの、これも想像より結構きつかったです。 そうこうしているうちに関ノ沢ノ頭(中無間山)へ到着しましたが、台風でと思われる倒木と踏み跡があまり鮮明でないこともあり北西への尾根への道と目指すべき大無間山への道がどちらかがわかりにいです。YAMAPのGPSのおかげで進むべき大無間山への道を確実に選択、いよいよ大無間山への行軍です。ここから、カメラをぶら下げているせいもあって使用から遠ざかっていたダブルステッキを10年ぶりに復活しました。いや、全然推進力が違います。緩やかな登りが続く中、ヌタ場などを経て遭難碑を拝み、大無間山山頂に11:10頃到着しました。途中の展望台からは光岳・聖岳などがよく見えましたが、池口岳は雲がかかってしまいよく見えませんでした。 山頂で記念撮影をして念のためバンテリンをモモ・膝近傍に塗り、昼食代わりのスナックなどを食べているところに、突然女性のソロの方が到着、びっくりしました。なんでも、朝4:30出発で田代から登ってきたとのこと、コースタイム8:15のところを7時間あまりで来たことになりますが、途中のアップダウン、ソロで大無間というマニアックな選択、道中の危険度などをも鑑みるとスゴイの一言。 時間がないので(そうはいっても30分程度は山頂にいましたが)早々に下山を開始しました。 中無間山で道を見失って戻るなどのアクシデントを経ながらひたすら小無間山を目指します。気が付くと周りは完全にガス。ほとんど周りが見えず、雲霧で道や木々が濡れてくる始末。小無間山を下り大崩落地で岩などが濡れまくっていたらイヤだな!と思っていましたが、幸いに本格的には濡れていない状態、無事二人通過して小無間小屋へ。鋸歯やその他のピークへの登りが、疲れているせいもあってキツイのなんのって!肩で息をしながら、ダブルステッキに頼りまくりで上り下りです。 ガスの中で全くといっていいほど見通しがきかず、さらに日没の時間が気になる中で、小無間小屋が突然眼前に現れたときにはメチャメチャうれしかったです。デポしていた寝袋などを大急ぎでザックに詰め込み、田代に向かって15:40頃小屋を出発、暗闇の中18:05田代・諏訪神社鳥居に到着しました。最終段階ではまさに暗い中での行軍。pinonさんの最新ヘッドランプの350ルーメンレベルと比べると、ひと昔前のヘッドランプでは、どこを照らしているのかわからないような雲泥の差。技術革新をまざまざと体感しました。 いや、それにしてもキツイキツイ。キツイのなんの。 自分の体力・脚力には過ぎたる挑戦でした、一生の思い出になる山行になるのは間違いありません。まずキツさ、そして危険度・マニアック度のすべてにてです(笑)。 やまクエにての総合評価Lv98は、伊達ではありません... まさに「生きて帰ってきた」って感じです。 それから車で移動し接阻峡温泉・たぶの屋さんに宿泊。 あくる日、帰路に着きました。
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