菅原道真と大伴旅人と天智天皇と

2016.01.31(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 5
休憩時間
37
距離
15.1 km
のぼり / くだり
742 / 730 m
37
16
33
57
27
14
30
3
13
7

活動詳細

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20日間も体を動かしていないうえ、先週は3日間も原因不明の下痢に悩まされ、山に登る自信がなく、天拝山に足慣らしに行きました。 天拝山自然公園駐車場は満車で、どこに停めていいかわからず、武蔵寺の駐車場に止めたのでした。ごめんなさい。 後でわかったんですが、ここから北に100mほど下ると?左手に1回300円の個人駐車場があります。もしくは、天拝山自然公園手前の高速の下の4時間無料駐車場に止めるのがベストでしょう。 武蔵寺の門の前に紫藤の滝の看板があり「菅公此の滝に身を清め天拝山に登られし」とある。これはその滝を見ずにはなるまいと行ってみました。 サーいよいよ登山開始です。登山の起点に菅公(菅原道真)の和歌が合目毎に刻まれています。総数11句碑。楽しみながら登れます。山道は広くジョギングに最適で、たくさんの人たちが歩いています。 五合目から少しずつ坂が急になってきます。八合目を過ぎて階段となり400数十段登らなければならない。 うんざり。 天拝山は今、一部改装中で展望台に足場が組まれて改修中です。北側方面に広く展望があり宝満山方面が良く見渡せます。 これで帰るのでは面白くないので、基山まで足を伸ばします。山頂の標識に基山まで6.9km、天拝湖まで2.6kmとあります。遠い。まずは、天拝湖を目指します。 いい感じのアップダウンがあって楽しい山道です。天拝山と天拝湖の往復でも面白いかもしれません。天拝湖に12:00前に着き、ここで昼食にしました。天拝山下山開始から55分。「天拝山は、菅公が山頂で無実を晴らすために天を拝んだからいつしかそう呼ばれるようになった。」と説明板がある。勉強になります。 天拝湖の湖畔に歌碑があったので覗いてみた。大伴旅人とあるので本人の歌かと思ったら彼の妻の弔問に来た何某が旅人の愁傷に同情した歌だとある。旅人が歌人だとは知っていたが、太宰帥だった時期があったとは。 一旦集落に入り丘を切り開いた坂に作られた住宅地を抜けて基山登山口に着いた。天拝山下山開始から2時間、ここからやっと山道らしい山道です。 50分ほどかけて基山直下、最後の急坂まで来た時左のふくらはぎがつって悲鳴をあげたいほどの痛みきたけど、自力で治し、間も無く山頂!やったー!! 天拝山から基山の縦走。侮れない道のりです。低い山だけど、展望に死角がないのがいい。 復路は当初ピストンを考えていましたが、脚に自信がなかったので、最寄りのJR原田駅まで降り、JRで二日市駅まで(210円)行って、駐車場まで歩いて戻りました。 コースタイム 武蔵寺(48分)天拝山山頂(55分)天拝湖(1時間28分)基山山頂(1時間13分)原田駅(4分)二日市駅(24分)武蔵寺(休憩時間含まず) 歩数27,000歩

天拝山・基山 武蔵寺の駐車場に断りもなく止めました。だって、それらしい人が止めてたんですもの(; ̄O ̄)
武蔵寺の駐車場に断りもなく止めました。だって、それらしい人が止めてたんですもの(; ̄O ̄)
天拝山・基山 菅公が天拝山に登る前に身を清めたという滝
菅公が天拝山に登る前に身を清めたという滝
天拝山・基山 菅公が気持ちを歌った五言絶句。恨み節?
菅公が気持ちを歌った五言絶句。恨み節?
天拝山・基山 天拝山への起点。菅公の嘆き節が山頂まで合目毎に刻まれています。
天拝山への起点。菅公の嘆き節が山頂まで合目毎に刻まれています。
天拝山・基山 登山道は終止こんな感じ
登山道は終止こんな感じ
天拝山・基山 1合目「思うようにならない辛い世に長く住んでしまった私、この身は儚く消えてしまう露のようなもの、いっそ露になりたい」
1合目「思うようにならない辛い世に長く住んでしまった私、この身は儚く消えてしまう露のようなもの、いっそ露になりたい」
天拝山・基山 2合目「秋の夜の草葉の露に映る月影のように、掬おうとしても留めることができない実態のないもの、すなわち「空」なのだ」
2合目「秋の夜の草葉の露に映る月影のように、掬おうとしても留めることができない実態のないもの、すなわち「空」なのだ」
天拝山・基山 3合目「辛いことが夢になってしまう世であったならばどんなに嬉しいことか」
3合目「辛いことが夢になってしまう世であったならばどんなに嬉しいことか」
天拝山・基山 4合目「香を焚き込めた花霞の衣を幾重にもまとった山も、吹き来る風でいつか霞が晴れる時も来るであろう。そのように私に罪も晴れる日がきっと来るだろう」
4合目「香を焚き込めた花霞の衣を幾重にもまとった山も、吹き来る風でいつか霞が晴れる時も来るであろう。そのように私に罪も晴れる日がきっと来るだろう」
天拝山・基山 5合目「生まれてきてこの世に住んで、墨染めの衣を着るあなただったら、仏法の修行を積んでこられたのですから、その御徳で、私の心をわかってくださいますでしょう」
5合目「生まれてきてこの世に住んで、墨染めの衣を着るあなただったら、仏法の修行を積んでこられたのですから、その御徳で、私の心をわかってくださいますでしょう」
天拝山・基山 6合目「山の向こうから聞こえてくる日暮れの鐘の音は、いっそう心細さを誘う」
6合目「山の向こうから聞こえてくる日暮れの鐘の音は、いっそう心細さを誘う」
天拝山・基山 7合目「独りで寝ていると、鶏の声に夢が覚めて目が覚めてしまった。せめて夢の中でも楽しい想いをしているのに、そんな暁は、余計辛いものだ」
7合目「独りで寝ていると、鶏の声に夢が覚めて目が覚めてしまった。せめて夢の中でも楽しい想いをしているのに、そんな暁は、余計辛いものだ」
天拝山・基山 8合目「2月(旧暦)になり、山里の高い梢に白い犬桜が美しく咲き始め、春が来たことを告げている」
8合目「2月(旧暦)になり、山里の高い梢に白い犬桜が美しく咲き始め、春が来たことを告げている」
天拝山・基山 9合目「花が毎年咲くようにいつまでも続く長い契りだと思っていた。そう思った去年に今年の私の境遇を思い合わせると、それは花のように儚いものだったのか」
9合目「花が毎年咲くようにいつまでも続く長い契りだと思っていた。そう思った去年に今年の私の境遇を思い合わせると、それは花のように儚いものだったのか」
天拝山・基山 天拝山山頂。菅公のミタマは尚ここ天拝山山頂にあるといった意味でしょうか?
天拝山山頂。菅公のミタマは尚ここ天拝山山頂にあるといった意味でしょうか?
天拝山・基山 天拝山山頂掲示板と四王寺山
天拝山山頂掲示板と四王寺山
天拝山・基山 10合目「天を渡って行く星のように、道も宿もあるとは言え、空に浮かんでいるかのような不安な思いがするのだよ」
10合目「天を渡って行く星のように、道も宿もあるとは言え、空に浮かんでいるかのような不安な思いがするのだよ」
天拝山・基山 天拝神社
天拝神社
天拝山・基山 道標の基山「Mt.kiyama」って書かれてるけど地名は「kiyama」だけど、山名は「kizan」だし、頭に「Mt」を付けたらあとは「ki」だけじゃないだろうか?
道標の基山「Mt.kiyama」って書かれてるけど地名は「kiyama」だけど、山名は「kizan」だし、頭に「Mt」を付けたらあとは「ki」だけじゃないだろうか?
天拝山・基山 縦走の竹林の風景
縦走の竹林の風景
天拝山・基山 天拝湖隣接のアスレチック公園(筑紫野市総合公園)
天拝湖隣接のアスレチック公園(筑紫野市総合公園)
天拝山・基山 天拝湖
天拝湖
天拝山・基山 妻を亡くした大伴旅人の愁傷を慮り詠んだ何某に和歌
妻を亡くした大伴旅人の愁傷を慮り詠んだ何某に和歌
天拝山・基山 天拝湖に沈んだ集落の碑「水没記念碑」とあり、衝撃的
天拝湖に沈んだ集落の碑「水没記念碑」とあり、衝撃的
天拝山・基山 基山登山口ゲート
基山登山口ゲート
天拝山・基山 大伴旅人が大納言が昇進し都に帰った後の残された者の淋しさを詠んだ和歌
大伴旅人が大納言が昇進し都に帰った後の残された者の淋しさを詠んだ和歌
天拝山・基山 基山山頂直下の急坂
基山山頂直下の急坂
天拝山・基山 天智天皇の号令の下築かれたという基肄城跡
天智天皇の号令の下築かれたという基肄城跡
天拝山・基山 余韻もそこそこに下山開始。東北門跡をまっすぐ進む。史跡の道の標識に従い右へ行くと基山を周回するのではないだろうか。
余韻もそこそこに下山開始。東北門跡をまっすぐ進む。史跡の道の標識に従い右へ行くと基山を周回するのではないだろうか。

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