活動データ
タイム
10:50
距離
20.7km
のぼり
1872m
くだり
1870m
活動詳細
すべて見る10/7に金沢百万石ロードレースの10kmを走る予定だったが10/5 台風で中止になり、翌日、蓮華温泉から朝日岳に登ってきた。自分にとって朝日岳は毛勝岳と同じく地元の山で登らなければいけない山である。 10/6早朝、登山を開始するが体調が今一つで朝日岳方面の登山者の有無と自分の体調次第で中止も視野に入れながら歩く。前を歩いている登山者に朝日小屋泊の人を見つけ、11:30まで山頂を踏めなければ引き返すつもりで登る。少し歩いた兵馬ノ平の湿原が朝靄が靡き秋の赴きで、その先に見える朝日岳と五輪山の紅葉が美しい。更に瀬戸川へ標高差300mを下ると紅葉は消えてしまい、登りが始まるが白高地沢までは静かな白樺の森の中を歩く。白高地沢の鉄橋で見晴らしが開け、紅葉が見頃の朝日岳、雪倉岳、長栂山の彩りが美しい。 ここから五輪山手前の花園三角点までが厳しい登りだが、深く抉られた登山道は殆どが木道の階段に置き換えられ歩き易い。花園三角点から見える五輪山の紅葉の彩りの赤と黄と緑のコントラストが絶妙だった。 五輪高原から人目に触れられる事が少ない五輪の森を抜けると栂海新道終点の吹上のコルで、地元の黒部市と富山湾の湾曲のパノラマが美しい。目の前には長栂山や初雪山が見え、馴染みがある負釣山も見える。途中、朝日小屋の常連だと云う新潟の登山者と御一緒したが、この日は見通しが良く遠くには佐渡や弥彦山も見えていた。コルから山頂に登ると立山、剱岳と毛勝三山、僧ヶ岳が見える。翌日が小屋閉めの朝日小屋へ行く登山者で思ったよりも人が居て首都圏や関西から遠征して来た登山者が多かった。 帰りは五輪高原から振り返って見上げる白馬連峰の紅葉と階段上の登山道を下りながら見下ろす草紅葉が美しい。瀬戸川の対岸の斜面には人家はなく10km先に蓮華温泉小屋の建物だけがポツンと見える。その遥か遠くの山小屋を目指して歩き続ける。台風の影響で小雨が降り始め、風で枯れ葉が頭から降ってくる。瀬戸川まで下った後、標高差300Mを登り返すが、台風の影響で風が強くなり、蓮華の森の上空には暑い雲が垂れ込め蓮華の森がざわめき始める。毎年10月になると朝日岳にも初冠雪が見られるが蓮華の山にも初雪が近い。 10/7の朝、金沢百万石ロードレースが無くなり、NHKで『それでも僕は映画を撮る~監督・大林宣彦』という番組を観たが監督はステージ4の癌を病む。一年前、東京国際映画祭の映画「花筐」で監督の舞台挨拶を観て、早稲田松竹で「この空の花 長岡花火物語」を観た。最近の大林監督の映画は後世に紡ぎたいメッセージ性が強い映画が多く、紅葉の様に豊かな色彩で自己の内面を表現する。登山中、五輪高原の錦秋の紅葉の中に時期を遅れて咲く一輪のハクサンフウロを見かけた。高山植物が冬を目の前にして結実出来るかどうかに関わらず遅咲きの花を咲かせ今を命がけでアピールする姿が大林監督に似ている。
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