黒部の山賊 Day 1(折立 から カベッケが原 経由 雲ノ平行)

2018.10.08(月) 日帰り

活動詳細

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今夏7月、針ノ木雪渓から峠に登り上がると眼前に広がる北アの山並みの中に水晶岳と赤牛岳がはっきりと見てとれた。 『日本最後の秘境』と聞いていただけに、この意外に近い?!と感じた可視化体験はジワジワと心に染み入り「いつか行こう」なんて考えるようになった。 ちょこちょこ見ていたYAMAPPERさん情報で現実的な山行計画がいつしか整理され、そして伊藤正一さん著『黒部の山賊 アルプスの怪』がトリガーに。 「来シーズンまで待てない!!(*゚Д゚*)」と遅い夏休み(有休)を取って行ってきた。 日曜午前中のアポを片づけ、午後の新幹線で富山前泊。 翌朝、富山地鉄バスで折立に入る(6:10 富山駅前発、8:10折立着、3500円也) 8:20 折立発 → 11:15 太郎平着 (CT = 2:55、YAMAP = 4:20)。  出だしの2キロは見通しが利かない樹林帯をゆるダラで登る地味な忍耐区間。 標高1860mから太郎平までの4キロは視界が一気に開け左に薬師岳を仰ぎ、右に有峰湖を俯瞰するThe 高山歩道! ピーカン晴れにひんやりした空気が実に清々しい(^-^)  12:10 太郎平発 → 13:15 薬師沢小屋着 (CT = 1:05、 YAMAP = 2:20) 太郎小屋前でブランチ、2名のハイカーさんが薬師沢方面から登ってきた。 太郎山で少し遊んでから出発。少し遅いか?!(*゚Д゚*)とドキドキの早駆け。 以降誰ともすれ違わず。薬師沢に沿った笹薮とコメツガの樹林帯は森の熊さんモード高そう・・・熊鈴ジャンジャン鳴らしながらズンキングで行くもののふと気づくと鈴音がしない・・( ・ω・)。 痛恨の熊鈴ロスト。仕方なしに大声一人語り。 雲ノ平山荘で同宿したハイカーさん曰く「12時? うーん、遅すぎですよ。 私は10時前には太郎平を出てました」とのこと。 *折立から一気に雲ノ平を目指すハイカーさん、お気を付けください(;^_^A   カベッケが原は、本に書かれていた雰囲気を醸し出していた。 今度は薬師沢小屋泊で体験してみたい(^-^)。 13:15 薬師沢小屋発 → 15:40 雲ノ平山荘着 (CT = 2:25、YAMAP = 3:20) 1920mから2370mの雲ノ平まで一気に450mを登り上がる激坂! これは半端ない!!なぜ一直線で登り上がる?!普通ツズラ折に道を付けるんじゃないのか?!(*゚Д゚*) 心がボキボキに折れながらも7掛けCTで登攀、日本最後の秘境・雲ノ平へ到達。 アラスカ庭園、奥日本庭園等々、言われてみればそんな感じのするいい光景が山荘まで続く。 北に薬師、西に北ノ俣岳、南は黒部五郎、そして東に祖父(じい)岳と水晶岳。美しい山容の名山に囲まれた空中庭園・雲ノ平、「おお、やってきたぜ♪」とよなよなエールで乾杯 (^-^)v  この日の宿泊は私を入れて6名のみ。 後二日後に今シーズンの営業を終えるそうだ。(薬師小屋は昨日(10/7)でクローズ) 石狩鍋の夕食後、黒部源流域の開拓黎明期の貴重な写真のスライドショーを開いてくれた。 『黒部の山賊』にInspireされてやって来ただけに感慨もひとしお。 新雲ノ平山荘建設(2010年着工、2011年完成)の映像も合わせて拝見した。 食堂に入るとまっさきに目に飛び込んでくる樹齢200年のコメツガの大梁。 高瀬ダムに浮いていた流木を建築を担った諏訪の伊藤棟梁が『これ、使えるんじゃないかな・・』と見い出したとのこと。この巨木もMade in KUROBEなんだ(!)。 「(見る人が見ると分かる、これも匠の技だな)」と大梁を見上げながら思った。    ガーミンのログがSaveされずトラックが消失、なんだかなぁΣ(・□・;) 山行距離 = 15km、 累積標高 = 1670m (他YAMAPPERからの参考) CT = 6:25 (ブランチ@太郎平の55分は含まず)、 YAMAP = 10:00

水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 8:10、折立登山口着。 途中、有峰林道小見線から見下ろす谷底までの高度感もかなりの迫力。さすが日本最後の秘境への玄関口。
8:10、折立登山口着。 途中、有峰林道小見線から見下ろす谷底までの高度感もかなりの迫力。さすが日本最後の秘境への玄関口。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 8:20、スタート。終わりかけの紅葉の中を進む。
8:20、スタート。終わりかけの紅葉の中を進む。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 お約束。この区間はアラレちゃんを撮るしかない?w
お約束。この区間はアラレちゃんを撮るしかない?w
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 2キロ程登ると広い尾根に出る。 薬師岳のお出迎え(^-^)
2キロ程登ると広い尾根に出る。 薬師岳のお出迎え(^-^)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 北には劔、立山も。
北には劔、立山も。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 積雪量測定用標柱と有峰湖。 ピーカン晴れだぜ♪
積雪量測定用標柱と有峰湖。 ピーカン晴れだぜ♪
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 東に薬師岳を仰ぐ
東に薬師岳を仰ぐ
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 太郎平へと続く登山道。風がひんやり気持ちいい
太郎平へと続く登山道。風がひんやり気持ちいい
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 振り返って登ってきた登山道
振り返って登ってきた登山道
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 記念写真。 今回も来てよかった♪(o^-^o)
記念写真。 今回も来てよかった♪(o^-^o)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 11:15、太郎平小屋着。
11:15、太郎平小屋着。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 薬師岳に向かう登山道分岐。 誰も下ってこないなぁ・・。 後で薬師小屋は昨日で今シーズンの営業を終えたことを知った。 
薬師岳に向かう登山道分岐。 誰も下ってこないなぁ・・。 後で薬師小屋は昨日で今シーズンの営業を終えたことを知った。 
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 左 → 右 = 北→東→南。 左から右に薬師岳、遠くの水晶岳、雲ノ平と祖父(じい)岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳、そして太郎山と太郎小屋。
左 → 右 = 北→東→南。 左から右に薬師岳、遠くの水晶岳、雲ノ平と祖父(じい)岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳、そして太郎山と太郎小屋。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 ブランチ後、リュックをここにデポして太郎山に向かう。
ブランチ後、リュックをここにデポして太郎山に向かう。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 11:45、太郎山々頂三角点ゲット
11:45、太郎山々頂三角点ゲット
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 薬師岳と太郎平小屋
薬師岳と太郎平小屋
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 12:10、振り返って太郎平小屋
12:10、振り返って太郎平小屋
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 写真中央の台地状の山、雲ノ平を目指すべく薬師沢小屋方面に降下開始
写真中央の台地状の山、雲ノ平を目指すべく薬師沢小屋方面に降下開始
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 沢を3回ほど渡る
沢を3回ほど渡る
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 若干熊におびえつつも気持ちの良いトレイル。 ここで水色の熊鈴を見つけたらたぶん私のです(^-^;
若干熊におびえつつも気持ちの良いトレイル。 ここで水色の熊鈴を見つけたらたぶん私のです(^-^;
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 降りてきたカベッケが原を振り返る。 伊藤正一さんは、大戦中ジェットエンジン設計に携わったれっきとした技術屋さん。 そんな彼がここで体験した摩訶不思議な体験を私もしてみたい(^-^)
降りてきたカベッケが原を振り返る。 伊藤正一さんは、大戦中ジェットエンジン設計に携わったれっきとした技術屋さん。 そんな彼がここで体験した摩訶不思議な体験を私もしてみたい(^-^)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 カベッケが原と雲ノ平。 この後更に河床まで急降下し、そこからの壮絶な登り返しとなる(>_<)
カベッケが原と雲ノ平。 この後更に河床まで急降下し、そこからの壮絶な登り返しとなる(>_<)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 13:15薬師沢小屋着。 あれ?営業を終了しているのかと思ってらまだやってました。
13:15薬師沢小屋着。 あれ?営業を終了しているのかと思ってらまだやってました。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 黒部川をつり橋にて渡川。こういうのは怖くない(^-^)v
黒部川をつり橋にて渡川。こういうのは怖くない(^-^)v
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 水がきれいです。 戦後までカワウソが生息していたそうです。
水がきれいです。 戦後までカワウソが生息していたそうです。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 黒部川を渡ったのちに河床へ下りる。振り返って薬師沢小屋。左が黒部川で右が支流の薬師沢。
黒部川を渡ったのちに河床へ下りる。振り返って薬師沢小屋。左が黒部川で右が支流の薬師沢。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 雲ノ平への直登ルート。マジ一直線(*゚Д゚*) まっすぐ伸びる木から傾斜が分かります。 なんじゃこりゃ~!!と松田優作連発。
雲ノ平への直登ルート。マジ一直線(*゚Д゚*) まっすぐ伸びる木から傾斜が分かります。 なんじゃこりゃ~!!と松田優作連発。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 なんじゃこりゃ~!!2 これで450m真っ直ぐに登り続ける(>_<)
なんじゃこりゃ~!!2 これで450m真っ直ぐに登り続ける(>_<)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 アラスカ庭園。 灰色の水晶岳とコメツガが言われてみればアラスカチックにも見えなくもないか・・?(^-^;)
アラスカ庭園。 灰色の水晶岳とコメツガが言われてみればアラスカチックにも見えなくもないか・・?(^-^;)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 南に黒部五郎岳
南に黒部五郎岳
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 平といっても平野部の平ら程平らじゃない。
平といっても平野部の平ら程平らじゃない。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 水晶岳と雲ノ平山荘
水晶岳と雲ノ平山荘
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 奥日本庭園。 岩の感じが日本庭園風?
奥日本庭園。 岩の感じが日本庭園風?
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 赤牛岳
赤牛岳
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 15:40、巻き巻きで早駆けし、何とか4時前に雲ノ平山荘着。
15:40、巻き巻きで早駆けし、何とか4時前に雲ノ平山荘着。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 連休最終日&営業終了2日前のオフピーク、本日の宿泊者は私を含めて僅かに6名。 おかげでゆっくり休めました。
連休最終日&営業終了2日前のオフピーク、本日の宿泊者は私を含めて僅かに6名。 おかげでゆっくり休めました。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 立派な日本家屋風の建物でした。
立派な日本家屋風の建物でした。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 日本最後の秘境、ついに来れた♪ テラスにてよなよなエールで乾杯。後方は左の祖父岳と右の三俣蓮華岳。
日本最後の秘境、ついに来れた♪ テラスにてよなよなエールで乾杯。後方は左の祖父岳と右の三俣蓮華岳。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 午後5時、夕暮れの水晶岳
午後5時、夕暮れの水晶岳
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 夕食は名物の石狩鍋。 でもあまり食欲なし。Maxモードでの移動の興奮もあったのかな。
夕食は名物の石狩鍋。 でもあまり食欲なし。Maxモードでの移動の興奮もあったのかな。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 夕食後のスライドショー。 黒部の山賊
夕食後のスライドショー。 黒部の山賊
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 湯俣川沿いの伊藤新道の古い記録『黒部の源流(みなかみ)』の上映。 この伊藤新道のおかげで二日を要するアクセスが一日に短縮された。 復活の話もあるがやはりバリルートとのこと(オーナーの伊藤さんご子息談)
湯俣川沿いの伊藤新道の古い記録『黒部の源流(みなかみ)』の上映。 この伊藤新道のおかげで二日を要するアクセスが一日に短縮された。 復活の話もあるがやはりバリルートとのこと(オーナーの伊藤さんご子息談)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 一気に読んだ。
一気に読んだ。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 2011年完成の新雲ノ平山荘の建築ドキュメント映画。 6月でもこの積雪(*゚Д゚*)
2011年完成の新雲ノ平山荘の建築ドキュメント映画。 6月でもこの積雪(*゚Д゚*)
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 こういう徹底したこだわりは称賛に値しますね。 しかもチームで成就。なかなか出来るもんじゃないな。
こういう徹底したこだわりは称賛に値しますね。 しかもチームで成就。なかなか出来るもんじゃないな。
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳 樹齢200年のコメツガの大梁。高瀬ダムに浮いていた流木とのこと。これもMade in KUROBEだ(^-^)b
樹齢200年のコメツガの大梁。高瀬ダムに浮いていた流木とのこと。これもMade in KUROBEだ(^-^)b

活動の装備

  • ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
    カイルス35
  • サロモン(SALOMON)
    Sense Escape メンズ
  • カンプ(CAMP)
    ストーム ライトブルー
  • ガーミン(Garmin)
    ForeAthlete920
  • その他(Other)
    POT-MDG-0207

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