今年の借りは今年のうちに

高所恐怖症は生物の生存本能だとする説があるそうです。僕もれっきとした高所恐怖症です。いつもは独りっきりなら何があっても構わないとうそぶいていますが、結局のところは自分大好きかという声が自分の中から聞こえてきます。今年あまりの怖さに逃げ帰って来てしまった駒ヶ岳 剣ヶ峯にはどうしても今年中に決着をつけたい。自分の負けず嫌いな性格はもうどうしようもありません。高所恐怖症は色々なことを考え過ぎてしまう癖をどうにかすると軽減されるそうです。怖さを感じる思考の流れを少し変化させるといいらしいです。今回はその手を使ってリベンジしちゃります。 馬ノ背まではサックリ到着。剣ヶ峯は今日も凶々しいツラ構えをして威嚇してきます。多少怯んでしまいましたが気にしないフリをしました。事前に念入りに調べ上げたルートをつたいます。前回敗退してしまったポイントに来ると嫌な記憶が蘇ります。またしても記憶を振りはらいます。岩の壁面にしっかりと手をかけ、ゆっくり登ります。高い場所にいるという事実よりも手にしている壁面の頼もしさを考える様にすると脚の細かな震えが小さくなっていきました。これならいける！慎重に一歩づつ進みます。風の流れも怖いポイントでしたが足場の安定さを考えると怖さが軽減されました。なんとかかんとか剣ヶ峯山頂の半径100m圏内に到着し、yamap 的にも登頂扱いとなりました。これで借りはきっちり返したぜ。案外時間が早く済んだのでお隣の砂原岳まで縦走してきました。 帰りはいつも通り、伊達温泉でジンギスカン定食を満喫いたしました。(いまダラシなく横になりながらコレを打っております)