紀伊半島遠征二日目 大台ヶ原&大杉谷 

2018.10.14(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 45
休憩時間
16
距離
20.2 km
のぼり / くだり
1926 / 1927 m
1
1
2
1 53
32
1 7
21

活動詳細

すべて見る

 大杉谷の七ツ釜滝(百名瀑)に行く予定だが、さて、上と下どちらから行くべきか。前日に確認した所、天気予報は夜は雨、その後曇りである。  今回の山行を計画した段階では、一日目に大台ヶ原から大杉谷に入り、シシ淵で引き返す。二日目に那智烏帽子山に登って帰る。という予定を立てていた。しかし、それ以外にも、大杉谷を三重の大台町から入山し、七ツ釜滝まで行って引き返す。その後、烏帽子山をハシゴ。翌日大峰山。などなど、多様なプランニングが思い浮かび、悩ましい。  移動中にも、小雨が降っており、尚更悩まされた。  結局、だんだんと天気が回復するかもしれないし、それなら、大台ヶ原からの展望があるかも!?大杉谷だけでは展望はないし~。丁度、紅葉ピークが大台ヶ原山辺りだろうし!!  ということで、大台ヶ原からの大杉谷七ツ釜滝までのピストンに決定。山登りというか、標高差1000m以上を、降りて登り返すという、なかなか珍しい山降り(下山!??)だ。    大杉谷は、日本三大渓谷とか、日本の秘境とかいったところで知られている。なにせ、降雨量では屋久島と並ぶツートップ。豪雨により、たびたび道の寸断が発生する。日本百名瀑でもある七ツ釜滝など、様々な滝や渕が連続する道が楽しそうだが、何せ山深~いトコ。雨後には、蛭も多いらしい。2004年から2014年までは、登山道の大崩落による通行止めが発生したりと、まさに秘境の地。昨今の豪雨が鑑みると、そろそろ大規模な土砂崩れが起きそうな予感がする……。噴火警戒レベルが1になっている浅間山・前掛山と、大杉谷・七ツ釜滝は、早めに行っておきたいスポットのトップ2なのだ(浅間山は来年GWに狙っている。噴火警戒レベルよ!!上がらないで!!!)。    薄暗い中、5時半にスタート。大台ヶ原山には、ヘッデンの灯りを頼りに、さくっと到着。実は三回目だ。二回目は、嫁と結婚前に来たなぁ~。嫁と登った数少ない山の一つ。が、ガスで真っ白だ。まあ、登り返しできた時に、ガスが取れていることを期待しよう。  大杉谷への道は、意外に楽しい。もっと単調だと思っていたが、斜面の緩急の変化もあり、オモロイ看板もあり、なかなか歩きやすい。でも、濡れていて滑りやすいので、降りではかなりの注意を払った(それでも何回かは滑りこけた)。拳大のゲロゲロ君も、至る所でぴょんぴょんしておる。  そして、大杉谷に着く。まずは、堂倉滝。エメラルドグリーンの、滝壺の色に感動。さすがは清流!!滝の音や川の流れる音、辺りのしっとりとした空気感など、この空間の厳かさは写真では伝わらない。それからは、道は緩やかとなるが、吊り橋を渡ったり、崖沿いの鎖を伝ったりと、写真で見る以上にスリリングだ。足元が滑りやすい所も非常に多い。スリップしたら、即死亡事故となる箇所もあり、そういう箇所の通過は、細心の注意が必要だ。実際、危険箇所以外では、油断していて何回か滑った。    そして、滝の横側を高巻く箇所を過ぎ(よーこんなトコに道作ったなぁ)、念願の七ツ釜滝とご対面!!この滝、でかすぎてスケールが伝わらないが、やはり大杉谷の白眉といえよう。この時点でしばし休憩&今後の予定を再立案。桃ノ木山の家まで行くか、シシ淵まで足を延ばすか、引き返すか……。  ここまで大台ケ原Pから3時間06分。まだ体力的に余裕&時間があるので、欲張りなハシゴをしよう。しんどいプランだが、ここから引き返し、和歌山の烏帽子山に登っちゃおう!!  で、下山、いやいや、いまから1000m以上の登り返し。登山開始。登りの方が得意なので、七ツ釜から日出ケ岳まで、2時間36分で登り返す。下りと違い、足元が滑りにくいのもあって、日出ケ岳から七ツ釜の時間は、奇跡的にも上り下りで同タイム!!  日出ケ岳からは、大杉谷の静寂(出会ったパーティは数組…)が嘘のように、ヒト人ヒト……。もはや観光地だ。でも、シロヤシオの紅葉(木の種類はビジターセンター内の案内板で確認)は、想像以上にキレイ☆☆。下山は、ちょっと遠回りして、尾鷲辻まで足を延ばし、そこから下山。大蛇嵓、今回はパス。  12時15分に駐車場に到着。次の登山口まで、車で110km程の移動開始じゃーー。気合いれろーー。  やや急ぎ足だが、無事に日本百名瀑・七ツ釜滝訪問。帰宅後に数えてみると、91/100個目だった。名山を源流とする滝は多く、登山と滝観光をセットにすることも多い。いつの間にか、百名瀑もあと少しだが、沖縄離島のマリドゥの滝など、なかなか厳しい箇所にある。山メインの僕としては、いつ行けるのか、一生行かないのか、何ともいえん。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。