活動データ
タイム
05:32
距離
10.4km
のぼり
650m
くだり
659m
活動詳細
すべて見る秋田市と盛岡市を行き来するとき、仙岩トンネルの手前でマイクロウェーブ反射板のある山が二つ見えます。一つは、秋田・岩手の県境にある貝吹岳、もう一つは、岩手県雫石町の地森です。また、秋田駒ヶ岳の国見温泉登山口から少し上がったところから振り返ると反射板のある山が見えます。これが貝吹岳です。高山の花々が終了したので、今日は以前から行ってみたいと思っていた貝吹岳に登ってみました。 朝8時過ぎに駒ヶ岳の駐車場に着きましたが、日曜日で快晴ということもありほぼ満杯でした。石塚旅館の対面にある登山口(標識なし)を出発。最初は下って沢を渡渉し、すぐに上ります。樹林帯を30分くらい歩き、笹森山の分岐(標識がないので少し分かりづらい)を右折します。藪で山頂は見えませんが、道ははっきりしています。昔ここにも反射板があったのか、石垣が残っていました。山頂は広く360度の展望です。反射板の性質上、見通しが効くように刈り払われていたのでしょう。秋田駒ヶ岳や岩手山、雫石や生保内の町も望めます。これから行く貝吹岳や地森も望めますが、遥か向こうの山のような気がしてきました。 更に歩を進めると、道の右側の小高い所に「従是北東盛岡領」と掘られた石柱が見えてきます。ここは藩政時代の国見峠です。石柱の奥に道らしいのが見えますが、笹に覆われており廃道になっているようです。 平坦な道から下りになり、30分ほどで舗装道路に出ます。ここは仙岩トンネルが完成(S51)する前の国道跡で、付近にこの国道が開通した際(S39)の大きな記念碑が立っています。この辺りに「ヒヤ潟」という沼があり、紅葉が綺麗でした。 ここを過ぎると道は車が通れるくらい広くなり、平坦な道が続きます。途中、藩政時代の休憩箇所であった助小屋の跡地を示す石柱を経て送電線鉄塔のある広場に着きます。ここから反射板が見えるので、最後の急登にかかります。巨大な二基の反射板の脇を通ると貝吹岳山頂です。反射板以外に遮るものはなく、全方位のパノラマが楽しめます。ソロの先行者がいたので話しかけてみると、道の駅雫石あねこから送電線の巡視路を辿って来たとのこと。 帰途は同じ道を戻りました。駒ヶ岳の駐車場は、入り切らない車が付近の道路まで溢れていました。この時期でも登山者が多いのに驚きました。国見温泉から貝吹岳まで距離は結構ありますが、登山道はしっかりしており、アップダウンもそれほど急ではないので、歩きやすくかつ眺望も良いお薦めのコースです。
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