大山山系(下宝珠越~剣谷~三鈷峰)

2018.10.21(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 54
休憩時間
21
距離
8.4 km
のぼり / くだり
946 / 984 m
9
2 40
16
23
11
19
9
1
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活動詳細

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大山の剣谷をトレースした。 大山寺周辺の紅葉が始まっており、ブナやカエデの赤や黄色が鮮やかである。稜線にはガスがかかっていたが、良い天気である。 アウトドアショップ、温泉、カフェなどができて以来、賑わっている。自然館のコンテンツもリニューアルされた。開山1300年を迎えた影響もあるが、地域の魅力を発信する場が設けられたことが大きいと感じる。 秋が深まる下山キャンプ場で一泊する。 気持ちの良い秋晴れの朝を迎え、早くから多くの登山客が訪れている。そのほとんどは夏山登山道へ向かっている。 大神山神社を経由して下宝珠越へ。登山道の入口には上級者コースとして注意書きが設置されている。かつては初心者コースだったが、上宝珠越周辺の荒廃が進んでいる。 下宝珠越から踏み跡にしたがい剣谷へ向かって下降する。落石に備えてヘルメットを装着。100mくらい下降すると、水の流れている河原に到達する。ここを宝珠越とよぶらしく、古い標識が残っていた。現在は廃道になっている。 ここから剣谷の遡行になる。すぐに水は枯れて、しばらく開けた河原を歩く。不明瞭だが踏み跡のようなトレースが残っている。 やがて、三鈷峰の北西稜(阿弥陀尾根)の崩落面が見えてくる。堆積物が谷を埋め尽くしている。過去に登ったルンゼのように見えるが、もはやもとの地形がわからない。今回は北西稜の取り付き点を見いだせなかった。 そして尾根が隔てる二俣の出合いとなる。右俣は中宝珠越、左俣はユートピアへ。 左俣の奥はどん詰まりのように見えるが、谷がクランク状に屈曲していて様子がわかりにくい。GPSで目的の谷をトレースしていることを確認する。 宝珠尾根から登山者の声が聞こえる。ヤブが濃くなり、ツタが絡まる。ヤブと格闘する姿は滑稽に見えるだろう。気持ちが萎えそう。 三鈷峰の登山者が見え始める。あともう少し。そして、登山道へと合流する。ユートピアで一息。三鈷峰へ向かう。ここも崩落が進んでいて、危険である。 のんびり景色を楽しんで下山を開始。 元谷側が崩落したヤセ尾根を過ぎた所が大きなギャップとなっている。初心者は控えた方が良いだろう。 紅葉したクロモジの黄色がキレイだ。ブナの紅葉は終盤を迎えている。三鈷峰のわずかな植生が鮮やかに紅葉して、岩壁とのコントラストも美しい。 下宝珠越に差し掛かろうという頃、この時間になっても登って来られる登山者がいる。とくに若い単独の方が目立つ。このペースでは下山できるのは日没ギリギリになるだろう。 秋の大山を堪能できて、久しぶりにすがすがしい気持ちになった。

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