ラストなのか LASTARTなのか 東ヌプカウシヌプリ

白雲山頂上にて少し考える。明日のことは考えるな。ここまで来て、最後にするには勿体無い。悔いのないよう、全ての体力を注ごう。 東ヌプカ登山を決意。片道1時間なら、残り時間としては大丈夫。 白雲山を降り、食事を摂ってエネルギー補給。 東ヌプカ登山開始。５合目くらいまで、ほぼ直登。全力で歩を進める。 頂上までさほど時間はかからなかった。 まだまだ優勝セール続行中。快晴だ。 こじんまりとした頂上。十勝平野を眺めながら、風に当たりながら、無の時間を迎える。 この青さ、平野の静けさ。この景色は2度としてない。登頂した者にしか味わえない、達成感と唯一無二の景色。 これで今期最後か、、 家庭問題をずっと抱えながら、仕事のトラブルをずっと抱えながら、今期はひたすら登り続けた。 私に容易く登れた山は無かった。 人生と向き合い、現実から逃げ、背負いながらの登山は時として無茶をした。死に近い、狂気の登山だ。 所詮はそんな人生だ。 全てを手に入れた瞬間、全てを失い始めた。 努力を怠れば、悪い結果しか付いてこない。 それでも山は、待ってくれていた。 この冬、いや、明日も乗り越えられるか分からない。 生きていたらまた、、元気に登れたらな。