活動データ
タイム
09:43
距離
12.6km
のぼり
1110m
くだり
1108m
活動詳細
すべて見る初めてのメンバーと初めて薊岳に行ってきました。 一週間前から11月4日は登山指数Aでしたし、前日の予報でもAだったので良い天気を期待して朝4時に車で迎えに来ていただいて出発。ところが、奈良県に入ったころからフロントガラスにぽつぽつと。雨!?さらに進んで山が近づくにつれて、はっきりとわかる雨になってきました。 6時前に駐車場に到着。雨です。完全に雨です!4人ともレインウェアを着て、ザックにもカバーをかけて6:20分頃出発しました。まさか雨が降るとは、しかもレインウェアがいるほどの雨になるとは。やはり私は雨男のようです。 歩きはじめてしばらくは川沿いのアスファルトやコンクリートの林道を登ります。これが意外に(というか大抵そうですが)傾斜がきつくて足腰に響きます。やがて、土の登山道に入りました。道は何か所か渡渉箇所がありますが、距離も短く足場も安定しているので楽にわたることができました。かえって張られたロープが邪魔なほどでした(張ってくださった方すみません)。 雨がやみ、汗ばんできたので、途中でレインウェアを脱ぎました。冷たい風が汗ばんだ体に心地よいです。ところが、しばらく進むとまた雨が降ってきて、慌ててレインウェアを着ることに。まったく、天気に翻弄されますねえ。 辺りはガスでかすんで眺望は開けません。でも、近くの紅葉した木々や苔むした倒木や岩が霧にかすんですごく幻想的できれいです(これって、先日の稲村ヶ岳の時も同じ事書いてる!)。 やがて、水場を過ぎてきつい目の坂を上っていくと明神平の小屋が見えてきました。「やっと着いた」というのが正直な感想で、長かったです。このころには雲も切れて晴れ間も出、ガスもなくなってきて、私たちの到着を祝福するかのように、はるか金剛、葛城の山々もきれいに見えてきました。 小屋に到着しましたが、小屋は閉まっていては入れませんでした(あとで写真を見てわかったのですが、府立高校の山荘だったんですね)。天理大学の小屋もありましたが、ここもしまっていました。テント場には3つほどのテントが張られていました。すり鉢の底のような広々としたテント場です。 小屋で鐘を鳴らして記念写真を撮ってから、薊岳に向かって出発しました。なだらかな上り坂です。土が濡れて粘土状になっているので滑らないように気を付けながらしばらく進むと尾根に出ました。尾根は落ち葉のじゅうたんを敷き詰めたようでとてもきれいで歩きやすかったです。左右も切れ落ちているわけではなく、なだらかな斜面に落ち葉が敷き詰められているので、まるで近所の公園か里山を散策しているような感じです。薊岳に向かって左手眼下にはみごとな紅葉に包まれた山と谷がずっと見えていて目を楽しませてくれます。一方、右側はガスに包まれて何も見えません。面白い現象です。 前山を過ぎていったん下り、またまた長い尾根を歩いていると、メンバーの一人が「あれはシイタケや!」と声をあげました。見ると足元のブナの木に大量のシイタケのようなきのこが密集していました。降りれそうなのでおりて採取しましたが、たしかにみるからにシイタケだし、手についた匂いもシイタケそのものでした。ただ、内側のヒダはやや黄色みがかっていたし、直接匂いを嗅ぐと乾いたスポンジのようでしたので、持ち帰るのはやめました。 薊岳の手前で分岐があり、左に進んでいくと細い尾根道になり、右がガスって左はきれいに見える現象を見ながら、やがて急登になって、はぁはぁいいながら登り切ったら頂上に着きました。頂上は意外にもすごく狭くて、登山道のわきに一枚の岩があるだけという感じでした。このときには、空も晴れ渡って日が体にあたってポカポカと暖かくて気持ち良く、遠く大峰の山々もはっきりと見えて、最高の登頂になりました(出発時とは大違い)。 しばし休憩してから明神平に引き返しました。途中でわたしの右足の太もも内側がピクピクし始めて、いまにもつりそうでしたので、休憩していただいて、漢方薬を飲んだら、収まって、その後はつらずに降りることができました。芍薬甘草湯って効きますね。 明神平のテント場で昼食。ジェットボイル2台でお湯を沸かしてカップ麺とおにぎりを食べました。ドリップコーヒーも入れて、約1時間まったりと時間を楽しみました。 そのとき、登りで私たちを追い抜いて行った方たちが戻って来られたので尋ねるとキノコを採取していたと言うので、先ほどのシイタケのことを話すと首をかしげて、「それはツキヨダケですね」と教えてくださいました。危うく毒キノコを食べるところでした。 さて、いよいよ下山開始。するとガスがあたりを包みはじめ、あっという間に午前中と同じ幽玄の世界に。でも、下りはしんどくないし、余裕をもってガスに包まれた紅葉や苔むした木々を楽しみながら下山することができました。約10時間の山歩きでしたが、とても楽しい山歩きでした。
活動の装備
- グレゴリー(GREGORY)スタウト35
- ペンタックス(PENTAX)K-S2 18-135WRキット
- モンベル(mont-bell)アジャスタブル ボトルホルダー
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