戊辰150年を迎えた錦秋の八十里越【吉ヶ平~入叶津】

2018.11.07(水) 日帰り

活動データ

タイム

06:48

距離

25.7km

のぼり

1301m

くだり

1243m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 48
休憩時間
5
距離
25.7 km
のぼり / くだり
1301 / 1243 m
8
2 46
35
26
1 51
46

活動詳細

すべて見る

10数年前より2年に一度は訪れている、いにしえの古道『八十里越』。 個人的に越後人の血が半分流れているせいか、非常に思い入れの深い峠道です。 しかし、何回も踏破しておきながら、これまできちんとログを取った事がありませんでした(苦笑)。 今年YAMAPを始めた事もあり「改めてしっかり歩いてみよう!!」とひと月くらい前から妄想するも、休みの水曜日は雨ばかり…。 昨日は雨の翌日で予報はくもりでしたが、降水確率が低かったので、今年最後のチャンス!!と決行に至りました。 戊辰戦争で負傷した偉人・長岡藩士の河井継之助が戸板に乗せて運ばれ、この峠を越えてから150年…越後から只見へ越え生き長らえた人々、それを快く受け入れた只見の人々の温かさ等々、様々な思いを巡らせながら歩く峠行でした。 9月に完踏した朝日連峰と同じく、単独にて一日で完結させようと思うとなかなか難しい行程ですが、車~自転車~列車と使える乗り物全てを駆使して敢行しました。 自宅を発着とすれば0泊2日の長旅でしたが、晩秋の古道と大好きな八十里越を満喫する事ができました!!

八十里越 自宅から352㎞(下山口の入叶津経由)、もう少しで東京へ行けちゃう距離です(笑)。
まだ薄暗い6:00am頃、吉ヶ平山荘をスタート。
旧山荘の記憶が濃いので、未だに違和感があります…。
自宅から352㎞(下山口の入叶津経由)、もう少しで東京へ行けちゃう距離です(笑)。 まだ薄暗い6:00am頃、吉ヶ平山荘をスタート。 旧山荘の記憶が濃いので、未だに違和感があります…。
八十里越 20分ほど歩くと、すっかり明るくなりました。
路面は雨上がり後なので水分たっぷりですが…この時季の八十里は乾くこと自体珍しいので(笑)、当たり前のごとく進みます。
20分ほど歩くと、すっかり明るくなりました。 路面は雨上がり後なので水分たっぷりですが…この時季の八十里は乾くこと自体珍しいので(笑)、当たり前のごとく進みます。
八十里越 事前情報で守門岳・浅草岳とも既に冠雪があったと知りました。
今年の越後は、冬の到来が少し早いようですね。
事前情報で守門岳・浅草岳とも既に冠雪があったと知りました。 今年の越後は、冬の到来が少し早いようですね。
八十里越 錦秋の山並みに、虹が二重のアーチを描いていました。
錦秋の山並みに、虹が二重のアーチを描いていました。
八十里越 椿尾根は6:40am頃に通過。
八十里越お約束とも言えるヘツリ道が多数ありますが割愛します(ソロなため危険個所は早く抜けますので…)。
椿尾根は6:40am頃に通過。 八十里越お約束とも言えるヘツリ道が多数ありますが割愛します(ソロなため危険個所は早く抜けますので…)。
八十里越 またまた守門岳。
古道沿いの紅葉も思っていたより残っており、とってもイイ感じです。
またまた守門岳。 古道沿いの紅葉も思っていたより残っており、とってもイイ感じです。
八十里越 番屋乗越にて。
不覚にも椿尾根~番屋乗越間にある(無事の峠行をお祈りしようと思っていた)『山の神』様を見落としてしまいました(泣)。以前あった祠が無くなっていたような…。
番屋乗越にて。 不覚にも椿尾根~番屋乗越間にある(無事の峠行をお祈りしようと思っていた)『山の神』様を見落としてしまいました(泣)。以前あった祠が無くなっていたような…。
八十里越 どっしりとした山容は何山かな?!と歩きながら頭の中に地図を描いてみると…粟ヶ岳だったんですね。遠方なのでなかなか来れませんが、こちらもいつか登ってみたい山のひとつです。
どっしりとした山容は何山かな?!と歩きながら頭の中に地図を描いてみると…粟ヶ岳だったんですね。遠方なのでなかなか来れませんが、こちらもいつか登ってみたい山のひとつです。
八十里越 長らく工事が続いているR289号一番の難所である高架橋設置現場が小さく見えます。
長らく工事が続いているR289号一番の難所である高架橋設置現場が小さく見えます。
八十里越 八十里越最高標高の鞍掛峠が遠くに確認できました(左側三角なお山の右鞍部)。
八十里越最高標高の鞍掛峠が遠くに確認できました(左側三角なお山の右鞍部)。
八十里越 火薬跡にて。
スタートから結構な標高を稼いで来ましたが、ここから一旦下げて行きます。
火薬跡にて。 スタートから結構な標高を稼いで来ましたが、ここから一旦下げて行きます。
八十里越 数年前の豪雨により出現した自然ダム。
数年前の豪雨により出現した自然ダム。
八十里越 その少し下流にある渡渉地点。
写真ですとたいしたことなさそうですが、水深が深くなかなかスリリングです。
その少し下流にある渡渉地点。 写真ですとたいしたことなさそうですが、水深が深くなかなかスリリングです。
八十里越 くもり一辺倒の予報で期待していませんでしたので、晴れ間がのぞいた越後の空と眺望がとても心地好いです。
くもり一辺倒の予報で期待していませんでしたので、晴れ間がのぞいた越後の空と眺望がとても心地好いです。
八十里越 崩落した土砂の上に作られた巻き道。
昨年ここで気の合いそうな地元のお若い二人組と擦れ違った際、長話したのを思い出しました。
崩落した土砂の上に作られた巻き道。 昨年ここで気の合いそうな地元のお若い二人組と擦れ違った際、長話したのを思い出しました。
八十里越 ブナ沢…枯れてますね。
ブナ沢…枯れてますね。
八十里越 鋭い山容の烏帽子岳をバックに空堀小屋跡。
鋭い山容の烏帽子岳をバックに空堀小屋跡。
八十里越 空堀(交差点)。左へ行けば建設中のR289方面へ(現在通行止め)。
空堀(交差点)。左へ行けば建設中のR289方面へ(現在通行止め)。
八十里越 鞍掛峠へ行くには、右へ進みます。
鞍掛峠へ行くには、右へ進みます。
八十里越 桜の窟にて。岩の大きさが伝わりませんね…。
桜の窟にて。岩の大きさが伝わりませんね…。
八十里越 殿様清水にて。水分は余分にあるので素通りです。
殿様清水にて。水分は余分にあるので素通りです。
八十里越 大迫力の烏帽子岳直下。
大迫力の烏帽子岳直下。
八十里越 しの字に伸びる木々達に落ち葉の絨毯。
難路ですが、こういうのが好きで懲りずに来てしまいます。
しの字に伸びる木々達に落ち葉の絨毯。 難路ですが、こういうのが好きで懲りずに来てしまいます。
八十里越 以前は歩き辛かった(プチ滑落地点でした)キャンバー気味の峠直下も、整備のお陰で難なく歩けるようになっています。最後の激登りを駆け上がり、8:57am鞍掛峠へ到着しました。
以前は歩き辛かった(プチ滑落地点でした)キャンバー気味の峠直下も、整備のお陰で難なく歩けるようになっています。最後の激登りを駆け上がり、8:57am鞍掛峠へ到着しました。
八十里越 八十里越の最高標高地点…標高はなにげに1,000mまであと一歩の965mもあります。
八十里越の最高標高地点…標高はなにげに1,000mまであと一歩の965mもあります。
八十里越 快晴の日には遠く日本海まで拝める鞍掛峠。
今回はそこまでではありませんでしたが、晴れてるだけでありがたかったです。
快晴の日には遠く日本海まで拝める鞍掛峠。 今回はそこまでではありませんでしたが、晴れてるだけでありがたかったです。
八十里越 小休止のあと再スタートすると、たちまち厚い雲に覆われ始めました。
小休止のあと再スタートすると、たちまち厚い雲に覆われ始めました。
八十里越 薄っすら降雪が見られる黒姫山が目の前に広がると…
薄っすら降雪が見られる黒姫山が目の前に広がると…
八十里越 小松横手へ到着です。
小松横手へ到着です。
八十里越 そして、浅草岳も視界に入って来ました。
そして、浅草岳も視界に入って来ました。
八十里越 少し歩くと田代平です。
朽ちた木道と手付かずの乾いた湿地帯…寂れた感いっぱいで、哀愁すら漂う物憂げな様相です。
少し歩くと田代平です。 朽ちた木道と手付かずの乾いた湿地帯…寂れた感いっぱいで、哀愁すら漂う物憂げな様相です。
八十里越 以前は(地元の方々限定で)ここまで車両が入れました。
10数年前パーティーで歩いた際、予約していた大雲沢ヒュッテの御主人に迎えに来て頂いたのが昨日のことの様に思い出されました。
以前は(地元の方々限定で)ここまで車両が入れました。 10数年前パーティーで歩いた際、予約していた大雲沢ヒュッテの御主人に迎えに来て頂いたのが昨日のことの様に思い出されました。
八十里越 田代林道と木の根峠との分岐点。左へ進みます。
田代林道と木の根峠との分岐点。左へ進みます。
八十里越 素敵な景色とは裏腹に悪路が続きます(苦笑)。
素敵な景色とは裏腹に悪路が続きます(苦笑)。
八十里越 10:04am…新潟~福島県境の八十里峠(木の根峠)に到着しました。
スタートから4時間、行程の丁度真ん中あたりです。
10:04am…新潟~福島県境の八十里峠(木の根峠)に到着しました。 スタートから4時間、行程の丁度真ん中あたりです。
八十里越 昭和初期までお茶屋さんがあったそうです。
昭和初期までお茶屋さんがあったそうです。
八十里越 八十里峠には何故だか晩秋がとても似合います。
八十里峠には何故だか晩秋がとても似合います。
八十里越 鞍掛峠以降は数えきれない中小の沢越えや巻き道を越えて行きます。
鞍掛峠以降は数えきれない中小の沢越えや巻き道を越えて行きます。
八十里越 木の根峠からは下り基調なのですが、悪路が続くので全く体感できません…。
木の根峠からは下り基調なのですが、悪路が続くので全く体感できません…。
八十里越 10:33am頃、八十里越で大好きな場所のひとつ、松ヶ崎に到着しました。
ここで大休止し、会津の山並みを望みながらおむすびを頬張り、まったりしました。
10:33am頃、八十里越で大好きな場所のひとつ、松ヶ崎に到着しました。 ここで大休止し、会津の山並みを望みながらおむすびを頬張り、まったりしました。
八十里越 今は標識がなく確認できないのですが、ここら辺が化物谷地かな…?
今は標識がなく確認できないのですが、ここら辺が化物谷地かな…?
八十里越 後半に珍しく膝に痛みを感じてしまい、深い段差や衝撃がキツく難儀しましたが、沢越え中こんな綺麗な景色に出会うと「あ~、やっぱり来て良かった!!」って思います。
後半に珍しく膝に痛みを感じてしまい、深い段差や衝撃がキツく難儀しましたが、沢越え中こんな綺麗な景色に出会うと「あ~、やっぱり来て良かった!!」って思います。
八十里越 豪雨災害がある前はわりと安定した路面だった福島側もだいぶ巻き道が増えました。
湿地帯も多く靴の中もだいぶチャプチャプ言ってますが、とにかく景色が良いのでそんなのも気になりません。
豪雨災害がある前はわりと安定した路面だった福島側もだいぶ巻き道が増えました。 湿地帯も多く靴の中もだいぶチャプチャプ言ってますが、とにかく景色が良いのでそんなのも気になりません。
八十里越 今はもう流されて残骸が残るのみですが、以前橋が掛かっていた二ヶ所を越えると古道も終盤です。
今はもう流されて残骸が残るのみですが、以前橋が掛かっていた二ヶ所を越えると古道も終盤です。
八十里越 11:59am、建設工事中の大麻平へ飛び出ました。
昨年は6人で訪れた本ルート…スタートが遅かったのと休憩の取り過ぎで、ここへ出られたのは真っ暗闇…良い思い出も、そうでない思い出も沢山残る古道も終了です。
11:59am、建設工事中の大麻平へ飛び出ました。 昨年は6人で訪れた本ルート…スタートが遅かったのと休憩の取り過ぎで、ここへ出られたのは真っ暗闇…良い思い出も、そうでない思い出も沢山残る古道も終了です。
八十里越 本ルート古道部分の難路は苦にならずとも、最後5㎞の舗装路歩きが苦行です(笑)。
本ルート古道部分の難路は苦にならずとも、最後5㎞の舗装路歩きが苦行です(笑)。
八十里越 以前は古道出入口の国道沿いにあった石碑は、1㎞ほど歩いた道路脇に設置し直されていました(コケの育ち具合いから考えると…別物?)。
以前は古道出入口の国道沿いにあった石碑は、1㎞ほど歩いた道路脇に設置し直されていました(コケの育ち具合いから考えると…別物?)。
八十里越 歩いて来た国道を振り返る。
因みに車両はまだ入れません。
歩いて来た国道を振り返る。 因みに車両はまだ入れません。
八十里越 滝ノ沢橋から。
正午過ぎの丁度お昼休みな時間帯でしたので、行き交うダンプもなく、静かにゴールを目指せました。
滝ノ沢橋から。 正午過ぎの丁度お昼休みな時間帯でしたので、行き交うダンプもなく、静かにゴールを目指せました。
八十里越 やっとこ入叶津ゲートが見えて来ました。0:46pmに無事ゴール。
2:00pmくらいのゴールを見込んでいましたが、予定より早かったので目指す場所がもうひとつあります。
車で吉ヶ平に向かう往路で、夜中にあらかじめ(ゲート前に)駐輪しておいた自転車で只見駅方面へ向かいます。
やっとこ入叶津ゲートが見えて来ました。0:46pmに無事ゴール。 2:00pmくらいのゴールを見込んでいましたが、予定より早かったので目指す場所がもうひとつあります。 車で吉ヶ平に向かう往路で、夜中にあらかじめ(ゲート前に)駐輪しておいた自転車で只見駅方面へ向かいます。
八十里越 それは…昼の時間帯のみしか営業していない、お蕎麦屋さん『八十里庵』さんです。
それは…昼の時間帯のみしか営業していない、お蕎麦屋さん『八十里庵』さんです。
八十里越 長年訪れている八十里ですが、営業時間帯に入れたのは今回で2回目です。
気まぐれセットを注文、のんびりさせて頂きました。
長年訪れている八十里ですが、営業時間帯に入れたのは今回で2回目です。 気まぐれセットを注文、のんびりさせて頂きました。
八十里越 こちらの飼い猫か、馴れた野良猫でしょうか?
ウチで飼ってるニャンコと同じキジトラちゃんで、近寄ってみると初対面なのにお腹をナデナデさせてくれました(笑)。
こちらの飼い猫か、馴れた野良猫でしょうか? ウチで飼ってるニャンコと同じキジトラちゃんで、近寄ってみると初対面なのにお腹をナデナデさせてくれました(笑)。
八十里越 会津のマッターホルンこと蒲生岳を望みながら只見駅を目指しました。
日に三本のみのJR只見線下り15:40発に乗り込み上条駅で下車。
その後、自転車で吉ヶ平に辿り着いたのは7:00pm過ぎでした。
会津のマッターホルンこと蒲生岳を望みながら只見駅を目指しました。 日に三本のみのJR只見線下り15:40発に乗り込み上条駅で下車。 その後、自転車で吉ヶ平に辿り着いたのは7:00pm過ぎでした。

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