時間軸では計れない変態の遊び(蔵王)峩々温泉濁川源頭部BC&仙人沢右又沢源頭部BC

2016.03.13(日) 日帰り

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チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 19
休憩時間
40
距離
10.2 km
のぼり / くだり
503 / 802 m
23
1 9

活動詳細

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3/13(日) 大人の修学旅行2日目・・・ 二日酔いの頭を目覚めさせるべく朝食前に温泉に浸かる 今日は、ライザワールドスキー場から蔵王のお釜を経由して熊野岳へ登り そっから蔵王沢を滑走する予定 その前に・・・お釜にポン 蔵王のお釜を滑るのだ なので、滑り終わる予定の場所に車を1台デポする スキー場に向かう途中、滑り終わる蔵王沢に掛かる橋の上に着いた。。 車を停めて橋の上から沢を見ると・・・ 見事に雪が無く、冷たそうな水の流れる普通の沢だった。 これでは蔵王沢は滑れないだろうと言う事で、とりあえずスキー場へ 登山組とBC組、全員でリフト2本乗り継ぎゲレンデトップに降り立つ 準備をして 9:47全員で登り始める・・・ 振り返ると左から飯豊連峰に始まり朝日連峰・・・月山まで白い山脈が連なる まるで日本画の屏風を眺めているようだ 九十九折れのエコーラインを4回ほどショートカットするとお釜の外輪山が壁のように現れた。 今歩いているところは山形県だが、数十メートル先に宮城県の看板が立っている その県境を沿いに登りお釜に出る 外輪山の馬の背(尾根)に向けての急斜面 なかなかキツイ 体調は悪くないのだが、どうもザックに括り付けたボードがしっくりこなくて、バランスが良くないのか?荷物の入れ方が悪いのか?背負い心地が非常に悪く歩くのが疲れるのだ 何とか急斜面を登り切る 11:05 平原に出るとエコーライン終点のレストハウスが見えた。。その先に1758mの刈田岳 正面には、お釜 雪のない時期にはエメラルドグリーンの水を湛えているが、今は真っ白 この釜に向けて滑るのだという みんなドロップポイントを見に縁に急いでいる 縁でラインを見ているとスキー2人組が急いでドロップインして滑り始めた。 ノートラックの斜面を横取りだ チッ! 登山組が見守る中、準備をする。 今回はピッケルを手に持って滑る CLがドロップ・・・ みるみる小さくなり崖下に消えて行った。 皆が滑るのを確認して 一番最後にドロップ 出だしのバーンはカリカリだったが、沢状になってくると吹き溜まった雪が現れパウダー状態 途中一回、斜度が変わる場所で、せっかくなのでピッケルで止まる 最後は底まで一気に滑り降りる 底に着くと赤茶けた荒涼とした火星のような世界 まるで 原始の地球を見た感じがした。 お釜の底へダイブするのかと思いきや、釜の縁沿い 刈田岳とお釜の間の沢を滑り、峩々温泉へ続く沢(濁川?)の源頭部に降り立ったようだ でも目の前は赤茶けたお釜の壁・・・なんとも不思議な世界 冬じゃなきゃ降り立つことのできない場所 さあ 滑ったら登るわけで・・・ ボードを背負い急斜面を登る この苦行・・・ 一番後ろから仲間が登っている姿を見ていると 自分を含めて まるでボードが・・・十字架を背負い歩くキリストの様・・・ イヤ・・・ 何かに似ている考えてる顔 そうだ! ここは日本、ボードの形といい・・・塔婆だ! まるで塔婆を背負い この火山地形の蔵王の荒涼とした風景の中を歩く参り人 行ったことはないが、恐山に向かう風景を想像した。 そう・・・ ある意味、この遊びは修行 その先に、いつも浄土があるのだ 登りながら、今度は釜の中へポンっとダイブかな?と思いき覗くと・・・ 釜の縁に出来た巨大雪庇が落ちたのだろうか?真新しい雪崩の跡、 崩れ落ちた雪庇が巨大ブロックとなり釜の底に転がっている もちろん危険なので釜ポンは中止 登り返してスキー場へ向けて、蔵王右又沢源頭部から滑り始める 途中パイプっぽくてなかなか楽しい場所 エコーラインにぶつかりツアーコースをたどる 緩斜面でボードには苦行 手にストックを持ち、止まりそうになると漕いで進む 腕と胸筋がパンパンになる やっとの思いでスキー場中腹にでた。 あとはゲレンデクルージングを楽しみ無事下山 温泉で汗を流して、遅い昼食を頂き帰路へ・・・ 最初、お釜に滑り込むと聞いてドキドキしていた 絶対に見る事の出来ない原始の世界を見ることが出来た。。 それに・・・ あの場所にポツンといる時、改めて人間の小ささ、無力さを実感することが出来た。 それが何よりの収穫だった。。 残念ながら今年は雪が少なく 当初の目的の蔵王沢は滑走出来なかった。 まあ これも自然の事だからしょうがない・・・ チャンスがあれば蔵王沢に、今度は釜ポンもしてみたいな とても楽しい大人の修学旅行だった。。

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