活動データ
タイム
10:10
距離
11.6km
のぼり
1359m
くだり
1326m
活動詳細
すべて見る蝉ヶ平登山口から湯沢の出合までは、広谷川左岸の急斜面に細々と付けられたトラバース道。10本ほどの沢を渡って行くが、沢に限らずどこもかしこも滑りやすくて、一歩たりとも気が抜けない。 湯沢の出合からは左手に湯沢源頭の峻険なスラブを見ながらの栄太郎新道に取り付くが、右へ左へと足元が深く切れ落ちているので緊張の連続、一歩踏み違えたら一巻の終わりである。ときにしっかりしたクサリも現れるが,過去に張られたロープは劣化し毛羽立っていて信用できない。 栄太郎新道は全行程が危険地帯だが、核心部といえるのは股ずり岩前後の岩稜帯で、よくもこんなルートを見出したものと半ばあきれる。修験者が好みそうなルート取りだが、昭和34年に最奥集落の熊倉栄太郎により開拓された新道だそうで、修験信仰の跡は見当たらない。最後のクサリ場を過ぎ、高頭(こうつむり)が近づくと傾斜は増すが極度の緊張からは解放される。 計画では同新道の往復としていたが、この岩場を下る自信がちと持てないし時間的にももう余裕がないので、下山は室谷コースに変更。タクシー手配の準備だけは始めておいたが、山頂で室谷コースから来た単独の某氏に遭遇し、厚かましくも同乗を願い出ると快諾してくれた。ありがたい!
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