赤城山、大沼をぐるっと時計回り

　4時になる、そこは大沼近くの 黒檜山登山口。 　太陽は地蔵岳に沈みかけている、 どうしよう 　花見ケ原はこの先、黒檜山山頂からが 一番近いけど・・・ 　覚悟を決める、ヘッ電を出し点灯 確認するがスイッチの調子が悪い、狭いウエストベルトのポケットに入れていたので コードの接触不良か？　 予備のライトに替える。あってよかった(^^)v 　ザックのショルダーベルトには 広角ライトを付け、 　クラリスには赤の点滅ライト首輪をした。 スマホも確認、バッテリー量が29％ ちょっと心許無いのでYAMAPを一時停止 此方も電源を落とし予備のバッテリーに替え 再起動。 　クラリスにおやつ、自分はココナッサブレ を食べ 、あめ玉を放り込む。 　いざ　 　山頂に5時には着きたい、大石の急登を とばす、クラリスが後から続く。 大沼対岸の地蔵岳に夕日、影に追われる 石の上に上がろうと左足を上げた時だった、　　　マズイ つりそうだ 　テン泊装備のリュックを下ろし水を飲む、ペースを落とし山頂を目指す、風が強くなってきた 日が落ちるとどんどん寒くなる、クラリスの 耳をスヌードの中にいれた。 山頂はガスが流れ 視界が落ちる ほぼ暗くなった頃 山頂手前の分岐道標 が見えた。寒い　 分岐を右手に折れると大神宮の鳥居が 一礼して下ると 直ぐに駒ケ岳分岐に 道標の花見ケ原を確認し一休み。 　リュックを下ろしサイドポケットの ペットボトルの水を口に 　なっ、なんと水が シャラシャラ・・・ 少しではあるが凍ってた😨 　内心 ほっとした、後は下るだけ 黒檜山を花見ケ原側にまわり込むと いくぶん風も穏やかに、大田の町の灯りが 眼下に広がる。 　しばらくは 何時もの様に僕がリードする 樹林帯に入ると風はおさまり 静かだ ときおりシカの侵入者に警戒する鳴き声が 木霊する。 　何か感じるのかクラリスが歩を止める、 余りにも着いて来ないので スヌードから 耳を出してクラリスを前に出す。 山頂に比べると風の無い森の中はわりと あたたかい 　クラリスが前を行く、赤の点滅マーカー が目立つ、始めのうちは見える様にとヘッドライトで前方を照らしているが、クラリスには段差や階段も苦にしないようだ、笹のトンネルも踏み跡も彼女には見えてる。 　飛び出た根っ子や石もすべては見ているだろう、 かえってライトで照らすとクラリスには 見にくいようだ、しばらく行っては僕を待つ その目が青白く光る、それはときおり見せる 動物たちのそれだ。　 　僕は今まで気付かなかった、スゴイこんなにも 夜に目がきくとは・・・ 　リードを変わってからはルーファイは 不要だった、朝に歩いた時のニオイを感じているのか、 はたまた道を覚えてるのか、 キャンプ場の入口も間違えはしなかった。 　真っすぐ、迷うことなくクルマに戻った。 　 　クラリスの能力には脱帽でした。🤗