快晴の局ヶ岳 あれは富士山?ですね!!

2018.11.24(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 22
休憩時間
56
距離
5.1 km
のぼり / くだり
733 / 732 m
1 52
1 12

活動詳細

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 昨日は各地から雪の便りが届き、いよいよ冬と思いきや、先週の土曜日と同様移動性高気圧に覆われた穏やかな快晴。台高山脈の北端、高見山から東に伸びる高見山地は、中央構造線に沿った南側に急峻な斜面を持つ一連の山々だ。1000メートル峰としては、その一番端に連なるのが局ヶ岳。もう20年も前になるだろうか、登った経験もあるのだが、山頂の展望こそ素晴らしいものの、上り下りが単調だったという記憶もマイナスに働いて、山歩きを再開してから今日まで選択に上らなかった。当時は、旧参道(山頂に局ヶ岳神社の祠がある)が荒れ果てていたものか、ガイドブックなどにも載っておらず、新しく整備された登山道を往復したものだが、今は旧道、新道を組み合わせて、少し変化のある山歩きを楽しめそうでもある。  9時前、麓の局ヶ岳神社付近に駐車。安全を祈念して参拝の後歩き出す。登りは旧参道を選択。林道の別れを右に取ると、やがてコンクリートの道が終わる。何人かの方のトラッキングレポートによれば、この辺りから山道に入るはずだが、やれやれ道脇の鉄の階段を見落とした。戻って登山道に入るが、この道もしばらく行くと元の林道に出会う。しばらくは谷筋の植林の中、荒れた道が続くが、標高550mを超えたあたりから、谷側には雑木が現れ、気持ち良くなる。  やがて谷を離れ、尾根に取り付く。やせた尾根を登り、山腹をトラバースすると新道との出会いに至る。ここから山頂まで100mほどの標高差を詰めることになるが、やがてブナ林が広がり、この山の最も気持ちよい山道だ。だが、そのとっかかりで横にそれる踏み跡に入ってしまった。テープも巻いてあるので、何やら不安になるが、ここは尾根を辿ること間違いない。戻ったところで、登ってこられた地元の岳人さんが、「こりゃ、入ってしまうね。この間も二人連れの女性が戻ってこられた。」とのことで、ルートをわかりやすく手入れしていただいた。ということで、ホッとしてブナ林を一気に上り詰め、頂上に至った。  頂きは、中部電力の反射板がある以外、申し分のない展望だ。東は伊勢平野・伊勢湾から南に度会方面の山越に太平洋が見える。尾鷲・熊野方面をめぐって大峰・大台、台高山系をのぞみ、西には近く高見山地の山々、修験業・栗の木が間近い。その北には曽爾・室生の山々、さらに北に向けば青山、鈴鹿の山々の向こうには御岳を遠望する。これだけ見通しの良い天気、ふと、なんぼなんでも富士は無理だろと、伊勢湾・知多半島越し方面に目をこらすと、雪をいただいたゆるい三角錐が見えるではないか。  方角に紛れなし。しばらくたっても動く気配なし。うむ、あれは富士山だな。何ぶん、高校時代、小高い丘の上の校舎からは晴れた日に富士が見えることもある、とは聞いたものの、そんな機会は三年間一度もなかった。追って登ってこられたパーティーの皆さんに、自慢げに富士が見えるんですよ、間違いないと思うんですがね、などと話しかけると、「そうですよね、あれ間違いなく富士ですよね。へー」などと言ってくださる。なんで自分が自慢するのかわからないが、とにかく大きな得をした気分で下山した。  新道は大方歩きやすい登山道として整備されている。下りもゆっくり、膝に負担のないように下りる。終点の局ヶ岳神社は、銀杏、楓が午後の光に映えて、最後まで晩秋の名残をとどめていた。  (追記:登山口のトイレ、綺麗に管理されていました。)

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