鷲峰山金胎寺 行場巡り 11月27日2018年

2018.11.27(火) 日帰り

活動データ

タイム

06:26

距離

4.5km

のぼり

497m

くだり

467m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 26
休憩時間
4 時間 17
距離
4.5 km
のぼり / くだり
497 / 467 m
9
1 13
22
2 35
5

活動詳細

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鷲峰山金胎寺 じゅうぶざんこんたいじ、と読む。 何度か来たこの役行者ゆかりの古刹。 今度こそは御朱印を頂こうと手帖を準備して娘と出掛けた。家から近いので、ゆっくりの8時10分に出発だ。 和束町から宇治に向かうくねくねの狭い峠道(府道宇治木屋線)を短時間の内に3台も、難儀の譲り合いの行き合いをかわし、車で頂上付近まで行くと、右に分かれてこのお寺に向かう分岐になる。このみち(鷲峰山林道)を、みちなりに行くと綺麗に整備された茶畑二面に出合う。これを左横に観て、嵐の荒れで枯れ木の多く落下した除去跡の残る舗装道の中を、危なそうな木切れを避けながらまだ進むと、もう運転疲れで飽きた頃合いに金胎寺の参道口に行きつく。 近くの林道の広くなった場所を選び先ず駐車して、参道を寺に向かう。 鷲峰山(じゅうぶざん)標高686.7m 近くに展開する古刹。 金胎寺(こんたいじ)7世紀末頃(675年9月) 役の行者の開祖、奈良時代平城京の鬼門除けの祈願所として聖武天皇により伽藍が整った。時折々の天皇行幸があるなか1298年伏見天皇行幸のおりには、勅願により多宝塔が建立された。歴代醍醐寺座主の兼任である。 境内は史跡指定であり、本堂、多宝塔、山頂に宝篋印塔(ほうきょういんとう)が在る。 現在は京都府の条例で鷲峰山山頂とその東方斜面は歴史的自然環境保全地域に指定されている。 東方斜面は奇岩怪石が点在しており、景観もよく修験道の行場となっている。 今回ここをトレッキングする。 この日、寺務所には人は居ませんでした。今回も残念ですがまたもや、御朱印は諦めるしかありませんでした。 寺務所にお寺発行の行場案内図と京都府発行の鷲峰山の栞が置いてあり各1枚頂く。 入山料一人300円を寺務所の箱に入れて、安全と健康の祈念をして行場への門をくぐります。 行場巡り 行場へは寺務所の裏門から、かわらけ投げの場所を過ぎて、美くよく管理された人工檜林の中の林道をゆく。 しばらくは、起伏のあまりない道を淡々と進むが、所々に三角点が在ったりする。 歩き続けると迎えの行者地点に行き着く。ここは砂岩に彫った役行者の坐像が行場に向かう我々を迎えてくれる。 どこへきたのかは、各拠点に表示板で表示されていて知ることができる。どちらに向かうのかは赤色のペンキの矢印で表示がされて有って、実に分かり易い。 案内板に従って歩を進めると、行場の辻に到着する。 大きな木が2本有って広く開けている所だ。行場の拠点への分岐点でありここで往きと復りが交錯する場所になっている。 行場往きは左側の道を選択し、東覗き→西覗き→黄色い岩→胎内くぐり→千手の滝→五光の滝→川を渡り→川沿いに歩みを進め表示により川を渡る→それから岩登りがつづく。 川からの戻りは岩場登りとなる。 護摩壇(役行者坐像)→鐘掛→小鐘掛→平等岩→土の道に戻って蟻の戸渡り→行場の辻 ここでループが完成行場を一巡したことになる。 後は迎え行者→人工林→寺務所と戻っていくといい。 先ずは下りの行場行きとなる、勾配は中程度であり、とりたてて苦しむ道は無い。行場の東覗き西覗き共に絶景の岩場である。東覗きから西覗きは対面の山の紅葉を観ながら降下していく。下がる運動だが、次第に暑くなりシャツまで脱皮して空冷することにする。 脱いでる段階で男性一人が追い抜いていく。今日登山中に会ったただひとりの人だった。 西覗きを過ぎると急な下りとなるが、ここにはクサリとザイルがダブルで設置されて、滑りに苦しむことはしないですむのがいい。 黄色い岩は気が付かなかった、ここをすぎるともう胎内くぐりの行場へいく。 紅葉 高くなった場所からのモミジは皆美しい。 薄暗い樹下から窺う、逆光のモミジは其れにも増して美しい。 寒気で養分の環流を閉じられて、葉っぱのアポトーシスへの導入による残留澱粉成分の発色作用の結果だ。 と言うのが西洋的分析的見解だろうが、古きより日本人はそう思わない。 雨露に 打たるればこそ 紅葉もみじ葉ばの 錦を飾る 秋ときはありけれ と、こんなふうに想うのである。 素敵だ、こんな文化も佳いのではないだろうか。 胎内くぐり 胎内くぐりはちょっと狭く、リュックなど出っ張りの方々が引っ掛かる。苦心惨憺しながら通ると、記憶にはない筈の誕生の苦しみを思い出すようだ。 このような発想をしつつ、やっとのことで短くも永い行場を通り抜けた。 ここをくぐって地球の胎内から産まれおちると、文字通りの再生である。 ある意味赤子に返ってやり直しだ!などと・・。 胎内くぐりの蘇りの瞬間に、亡くなった母と自分の来し方を思った一瞬だった。 さらに道を下ると突然目にはいるのが、千手の滝だ。この滝は板状節理の大岩に、斜めに水の筋道が数本か通っている。千手だから1000本だろうか。三界25有で40本だろうか。千手滝としばし遊んで行場の道を下っていく。 平らげな岩が川の縁に見えて、ブランケットを敷くのに丁度良さそうだ。ここに座ることにした。 結局昼食には少し早い11時過ぎに、千手の滝を過ぎたこの岩の上で昼食をとった。 食事のあと道をまだ下る。 いつの間にか自分は滝を見下ろす場所に立ってる。 眼下在ったのは、五光の滝だ。 両脇にしめ縄張りの大木、檜を抱えた門構えだ。 滝本体は、黒光りの丸みを帯びたかなり大きな岩嶺で、その上を、水の流れの命の筋が何本も走り、木洩れ日の光を反射している。量感ある滝だ。 圧巻にしばし見とれた、滝の水を触りたくなる。 触った冷たい、一期一会の瞬間でもある。 滝と遊んでまた行場道を下っていく。 このあとは川沿いに行場を辿った・・つもりが、護摩壇行場への右折分岐を見落とし、腐った鉄板の橋を渡ってしまった。GPS と地図との違いがみえて、これに気が付いた。結局道を間違ったようで少し戻った。 チャンと矢印が道の右端に有った。 見返せば案内図にワザワザ渡るなと書いてあるが、鉄橋表示だったらもっと分かり易いのに。赤錆びでスケスケになっている橋を股を開いてソロリ渡ったのを、また引き返して同じくソロリソロリと戻った。 だが道を間違った効用もあった、斜め走りの滝を発見出来た事は当初の想定外だった。 護摩壇への木橋を渡ったら護摩壇岩上の役行者坐像に会って、改めて安全のお願いとご挨拶をして、これより上り勾配と岩嶺への挑戦者に変身する気分となる。 ここからが、このやまの核心部分といえるだろう。 平等岩等の言葉に怪しい誘惑と危険性を感じ始める。 護摩壇 クサリ無く登りは苦しくはない。小角像に賽銭とご挨拶 。 鐘掛 ここはクサリが上下共に固定されている。そして身をこれに任せて登らないと行けない箇所が一カ所在るので不安を覚える。他者に頼る時も必要と、身をまかせて上る。 小鐘掛 難なく登れる。鎖は無い。 いずれも赤ペンキ先生で、登やすく指示整備整備されている。 平等岩 ここは、鎖がなくて手で登らなければならない。 先行して登り始めた娘が途中で躊躇しはじめた。 なにやら上から荷出しの際の紙がふってきたり小石が落ちてきた。私は受けたり避けたりした。 私も平らな岩場は苦手だ、岩の割れ目に取り付くと、平等岩をなんとか登り詰めた。 ここでは、上に立った後鎖が見えた。足下で鎖の抜けたのが使わないように、岩陰にトグロ状に巻いて針金で固定してあった。なるほど、この岩は以前鎖が斜面に垂れて有ったのか!と悟った。重い荷物を背負っていたので、鎖の欲しい場所だった。やはり一番の難所だったと思った。 次の行場に向かうと蟻の戸渡りが見える。 蟻の戸渡り ここの上り坂は急だが、クサリはない。 ただ木の根っこが、急坂に沿って中央部にまるで鎖のように這っていた。なので、ここを握って登る。場所といい握り具合もすごくいい。自然のクサリ場だった。 この後は行場の辻そして迎えの行者地点へと歩き、お寺の境内へと戻った。 最後の仕上げの境内巡り 境内巡りを多宝塔、本殿、護摩堂と見学して参道を下った。途中の参道わきで切り株に本ひらたけの繁茂を見つけて写真を撮った。 車で帰路、茶畑の開けた場所にきた。 お茶の木が綺麗に平行線に整えられた畝の形が美しく、停車した。 茶畑の写真を撮るためよく見ると、植え変え若木の植えたばかりのモザイクも珍しく遭遇したので写真に収めた。 空はもう夕空で青色に鱗雲が有った。雲の位置によってか、斜陽の色に映えて銀箔のように光っていた。 今日も楽しい1日だった。正に・・日々是好日。 追記 私はいつもヤマップ活動記のアップのやりかたとして。 写真を一括選択同期して、コメントの書き込みをして、不要なものを削除するのですが、今回上手く動きません。 フォトが500以上も有るのですが、今回コメントも写真削除も無しとするしか仕方無さそうです。御免なさいです。

動画

活動の装備

  • その他(Other)
    ASUS ZENPAD8.0
  • その他(Other)
    SAWYER ソーヤー ミニ SP128
  • モンベル(mont-bell)
    WIC.O.D.シャツ Men's
  • モンベル(mont-bell)
    ストームクルーザー ジャケット Men's
  • プラティパス(Platypus)
    GRAVITYWORKSFILTERSYSTEMカーボンエレメント25700
  • モンベル(mont-bell)
    コンパクトヘッドランプ
  • モンベル(mont-bell)
    GORE-TEX ライトスパッツ ロング
  • モンベル(mont-bell)
    ノマドジャケット Men's
  • キャラバン(caravan)
    C1_02S BROWN
  • マムート(MAMMUT)
    LITHIUM CREST 40+7L
  • モンベル(mont-bell)
    ダウンワークキャップ
  • その他(Other)
    ADVENTUREMEDICALSOLHEATSHEETSEMERGENCYBIVVY(ParallelImportedProduct)
  • ガーミン(Garmin)
    GPSGPSMAP64SJ

メンバー

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