2018 雪崩ビーコン講習会 in モエレ山

2018.12.02(日) 日帰り

活動データ

タイム

01:27

距離

1.0km

のぼり

4m

くだり

37m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 27
休憩時間
57
距離
1.0 km
のぼり / くだり
4 / 37 m
1 27

活動詳細

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去年ピープスのフリーライドというビーコンを購入した。 冬山山行の参加条件としてビーコンの携帯が必須条件だったからだ。 フリーライドはアンテナが1本の為、アンテナが2本以上のビーコンに比べて受信感度が悪く捜索時の能力が劣る。 しかし送信時の電波は安定しているので探してもらう場合は特に問題は無い。 本当はマムートのBARRYVOXがほしかったが値段が高い、「探してもらう時に問題なければいいか」と値段に負けて安価なフリーライドを購入した。 今年の雄冬山で前泊した際に冬山山行の話になり、「TOMさんビーコンは?」と聞かれたので「買ったんですけどアンテナ1本なんですよね」と返答するとNHさんから「何でそんなの買ったの」と「今年冬山初めての人もいるので能力の比較も兼ねて良い機会だからビーコンだけの講習会やりましょう」という話になり、今日の講習会となった。 ガラスのピラミッドに参加者が集合。 快晴なのでとりあえずモエレ山に登る。 ガラスのピラミッドから直登する。 山頂からの景色は遮るものが無いので、相変わらずの良い眺め。 今日集まった参加メンバーの中で講師は4人。 講師を中心に4グループに分かれる。 講師のFTさんがアンテナ1本の自分の方を見てニコニコしておいでおいでする。 自分以外は、全員マムートでBARRYVOXかBARRYVOX S。 ビーコンの送受信チェックの後、実際の山行を想定して捜索訓練に入る。 去年冬山訓練を受けているので、この辺は要領を得ている。 2回ほど全員で捜索訓練を行う。 初めての2名は最初こそ機械の操作に手間取るものの順調にターゲットをヒット出来た。 最後に比較ということで自分一人だけで捜索訓練をすることになる。 捜索中電波が途切れたり指示方向が変動したりしてなかなかターゲットの位置が掴めない。 何とか生存確率が92%と言われている10分以内にはヒットは出来たが、全員で捜索した時に比べるとかなり時間が掛かった。 いかに人の動きに頼っていたかがわかる。 FTさんから「実際の山行でTOMさんと一緒になる場合は、TOMさんはプローブかシャベル要員として考えた方がいいね」と言われてしまった。 自分を擁護する訳ではないがビーコンは決して安い買い物ではないので自分のようにランクを下げて買う人もいるだろうし、機能について良くわからず安いからというだけでアンテナ1本のビーコンや旧式のアナログのビーコンを買ってしまう人もいるだろう。 アイゼン&ピッケルを着けてザイルをつなぐような厳しい冬山は当然だが、それほどでも無いと想定した冬山でも何が起こるかわからないのが冬山である。 そんな冬山山行で、こんな考えの仲間がグループメンバーだったらと考えたら自分でも正直嫌な気がする。 今回の講習でそんな考えでビーコンを選んでしまったさもしい気持ちを猛烈に反省した。 そこで、これからビーコンを購入しようと考えている人の参考になればとの思いで機能比較について記載する。  ※以下、フリーライドをF、BARRYVOXをBと省略する。 【受信距離】  ターゲットからの電波をBが45mぐらいで受信したのに比べFは35mぐらいで受信した。 【受信距離との誤差】  センドモードにしたビーコンに最も近づけた際の誤差がBは0.2m、Fは0.4m。 【グループチェック機能】  Bは有り、Fは無し。 【捜索フェーズ】  Bは「信号捜索」「おおまかな捜索」「高精度捜索」「ピンポイント捜索」有り、Fは無し。 【指示方向】  Bは3方向、Fは1方向。 上記内容は、あくまでも今回の講習での結果である。 熟練すればフリーライドでも十分捜索は可能だが、能力の違いは否めない。 山行で仲間との絆を深めたいと考えている方は、良く考えてその辺を判断してもらえればと思う。

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