活動データ
タイム
06:37
距離
14.6km
のぼり
1324m
くだり
1066m
活動詳細
すべて見る「三嶽古道」とは、源平の戦いに敗れた安徳天皇を擁する平家一門が、旧仁淀村別枝(べっし)都から行在所を横倉山に移す際に通ったと言われる、横倉山系をほぼ横断するように東西方向に走る古道。 旧仁淀村谷山地区から“三嶽越え”、杉原神社表参道石段を経て、越知町楠神近くに至る全長約6.5キロメートルを指し、幕末に土佐藩参政・吉田東洋を暗殺した那須信吾、大石団蔵、安岡嘉助が脱藩する時に歩いた道としても知られている (高知の観光情報サイトより) 涼しくなったら行こうと思っていたがあれよあれよと寒くなってしまった。 んぢゃあそろそろ行きましょうかと古道マイスターのモリヤンと共に訪れました。 もう古に思いをはせて歴史歩きのまったりプランですよ。 当日、横倉山第1駐車場にてモリヤンと合流。 1台デポして旧仁淀川村谷山集落の登山口へと向かいます。 離合も出来ないような集落の道を越えると工事中の文字。 まあ日曜日やし通行止めとは書いていないのでそのまま進みます。 が、いきなり道のど真ん中にユンボが通せんぼ。 初っぱなからアクシデントですが、約4kmの舗装道歩きなんざウォーミングアップさと強がります。 当然2kmも行かないあたりで登山口を俺達の三瀧古道にしてもいいかなって思い始めました。 しかし古道に入ってしまえば、後は楽でしょって思ってるので登山口で撤退という最悪の事態は避けられました。 そこそこのヤラレっぷりを感じながら登山口に到着。 さて行きますか 約5分後「ンハァア、ハアハアンゼェ、ブファ!」街中なら間違いなく通報される息づかいが止まりません。 激坂というわけでもないがユル坂というわけでもない地味急登がおぢさんの体力を奪いにきました。 しかも古道よいうよりは作業道まだ古道の「こ」の字も味わっていません。 これは一気に尾根近くまで高度を上げて、そこから昔の街道があるに違いないと自分に言い聞かせます。 なんとか古道を味わう前に撤退という恥ずかしい事態は避けられました。 少し傾斜がゆるむと今度はベルサイユのばらのオープニングかってくらいイバラが体にまとわりついてきます。 「あだだだだだ!指がぁああ!服ビリビリゆうてるしぃいいい!」騒々しい事この上ないです。 気がつくと周りはイバラの道。 とても通れたもんぢゃないと斜面を無理矢理登って回避。 んでルートミスという罠にはまっちゃいます。 なんとか尾根を越えてルート復帰して古道の触りで泣きべそかいて撤退という事態は避けられました。 山の神様という名の分岐を越えると古道っぽい道に変わってきます。 やっと古に思いをはせながら歩けるとうかれます。 こういう時にうかれると大体ろくな事にならないもんです。 古道というには異常に薄い踏み跡。 交錯する作業道。 絶倫すぎる笹藪。 今までの古道のイメージをぶっ飛ばす斬新な道に体力もメンタルもごっそり削られます。 しかし、ここまで来たら引き返すのも地獄。 もう前に進むしかないドナドナ状態で一歩一歩進みます。 細かく細かくYAMAPでルート確認しながらじゃないと歩けません。 ふたりの合い言葉は「ほんまに合ってるの?」 だってもう道って言えない斜面だもの。 ゆるふぁんな古道歩きのつもりが強制的にマゾらされるというまさかの事態に目眩とケツ筋の限界を感じながらも何とか空池到着。 空池から横倉山は初心者向けのまったりハイキングコース そこに極度の疲労と隙間という隙間に笹のアクセサリーをまとったおぢさんがヨロヨロ歩く姿は涙なくしては見れません。 多分全米が泣くと思います。 最初、お昼は馬鹿試しか、織田公園あたりかなーなんてウカレポンチな事を考えててスンマセン。 畝傍展望所がやっとでした。 今日はお昼をブチまけてはイケナイという他の人には理解できないであろう緊張感でランチの準備です。 歩いている時に緊張を強いられランチ時にも緊張を強いられるという訳の分かんない状態。 そこへ、いのっくさん登場です。 はじめましての今日初めての和やかな時間。 荒んだ心を少し癒していただきました。 ランチ後、安徳天皇陵墓参考地と横倉宮へと向かいます。 本来は、そこから横倉山、兜嶽へと進むプランですが「もう1mmも登りたくない」という空気でピリピリです。 ふたりのおぢさんに、もう言葉はいりません。 暗黙の了解で迷うことなく杉原神社へと体が向かいます。 こっちが表参道だから表参道だからという大義名分を心の中で繰り返しながら。 ここまで来れば下山したようなもの 緊張から解き離れたおぢさんは「オレ死ぬときは腹上死がええな」とか最低の話をしながら最後の石階段を下りていきます。 6時間以上かけて無事下山。 そして、まーまーの距離を舗装道歩きでフィニッシュ。 そう古道歩きはいつだってアスファルトでダメ押しされて終わるのさ。 なんやかや言うても美味しい展開でした。 オススメはせんけどね( ̄∇ ̄) ぢゃ、またYAMAPで。 名詞:ヤマパーズハイ(やまっぱーずはい) プラン通り進まず、辛い、苦しい、シンドイ、痛い、眠い等の強制的マゾ状態に陥りながらも心の何処かで、この状況は美味しいやんって思っている状態。 またはレポアップしたらウケるやんと思い込んでいる状態。 ごく一部のYAMAPユーザー特有の偏ったドーパミン異常と考えられている。
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