活動データ
タイム
09:23
距離
45.5km
のぼり
493m
くだり
236m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るスーツケースを明日も泊まるこの宿に預け、リュックひとつで大都会台北の街から九份行きの高速バスに乗る 九份への山道は細く、すれ違う観光バスにもひょうひょうと縫うように走って行く恐怖体験のバスから降りると そこは映画のセットのようなジオラマの世界 老街に吸い込まれると多民族の人の波と強烈な食べ物の匂いの混ざる異国の小路 座る場所のある食堂に入り、日本語で書いてあるのと現地語の漢字と照らし合わせメニューに記入し確認されるもなんて言ってるかわからない ダウンベストに薄手の長袖ダウンにコートにマフラーでも九份は寒く、暖かいものを食べたい一心しかない 始めにワンタンスープと担々麺らしきものがきて、 次に水餃子が来たがそれは身振り手振りで頼んでないと言うと下げてくれた そしてビーフンがきて これが野菜焼きそば?なのか?と半信半疑でいると 相席の老婆二人連れのオーダーと共に焼きそばらしき野菜のつゆに浸った切れ切れの麺の皿がみっつ来た 2つは相席の二人連れのもので1つは我々が頼んだそれとわかり、 焼きそばのイメージとはほど遠いが じゃあこのビーフンはなに?と、頼んでないよね?と慌てている日本人に 老婆の一人が ジャポネ?日本人なの?と嬉しそうに親しく話しかけてきて、 ノーオーダーなら、と もう一人の老婆がそのビーフン私が買うと言って小銭を出した いやいやそんなのダメダメ悪いから、お金いらない、あげます、食べて と必死で言ってもお金をよこしビーフンを食べ始める 父ちゃんが何かお礼として渡すものはないか?と言い、日本円の小銭ならあると言い、小銭をもらっても嬉しくないだろうと言い 2人の頭の中でリュックの中に何かないか?とグルグルまわるが結局あげられるようなものは何もない どうやってこの気持ちを表現したらいいものかと悩みながらいると 焼きそばの方を食べようとする老婆が ねえ、日本人は食べるときはこうして、、と手を合わせ、 あただきます だね?と言うので私も手を合わせ いただきますだよ と教えるも最初のイの発音が難しいみたいで何度もアと言うので2人でイと発音の練習始まる ビーフンを食べ終えた老婆は頼んだ焼きそばを土産用にパック詰めしてもらい、それを高く上げてニコニコしながらバイバイと去っていった その姿がとても可愛らしく、2人とも感動した そして頼んだはずのこの、焼きそばと呼ばれるものを食べながら 父ちゃんが 台湾ではみんな日本語で話してくれるし困っていたら助けてくれる そんな時にお礼として渡したいから海外旅行に来るときは100均で扇子を買って持って来て、渡そうよ と言うので出川の充電しながら旅するやつみたいに?と聞くとうなづき、たいそういいことを思いついたと満足げだ それを言うなら父ちゃんはイッテQの海外でおつかいするほうの出川だよ! こうして冷めた笑いで九份の寒い夜も更けてゆくのだった
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